2016/05/16
白芽
私たちの生命活動に必須の水は、様々なお店でミネラルウォーターとして販売されてますが、日本と海外でも品質基準や特徴を比較すると違いがあるのです。各種ミネラルウォーターを比較して、自分に合ったミネラルウォーターを見つけてみてはいかがでしょうか?
欧米では、水道水は洗濯や入浴に使用するための水として用いられている所が多くあります。土壌の影響もあり、ミネラルが豊富で水の硬度が非常に高く飲料用として向かないため、飲む水は比較的風味の良い地下水から手に入れなければなりませんでした。
現在のヨーロッパ諸国では、ミネラルウォーターの年間消費量は、日本と比較して約200倍であると言われています。また、ミネラルウォーターの基準も比較的厳しく制定されています。
日本で近年では、水全体の消費量の90パーセント近くは家庭用が占めているというデータもあり、1980年代までは「水を買う」という人はほとんどいなかったようです。それだけ日本の水は世界と比較して、衛生的で高品質だったのです。
そんな日本でも1880年頃、「東京絵入り新聞」に、現在の京都府、山城の国から湧いた水を使用し「山城炭酸水」というミネラルウォーターが販売されており、これが日本で一番古い記録と言われています。
体内の水分は、常に循環し生命活動に欠かせません。汗で放熱したり、排泄に関わるものから、呼吸や睡眠なでも水分は使用されています。
私たちは睡眠中にコップ1杯(180~200cc)の汗をかいており、起きている状態と比較してわかりにくいです。起床時の体内の水分は不足しており、血液の濃度は濃く、ドロドロしがちです。
また、入浴中にも水分は失われていきます。入浴は意外に体力を必要とする行動で、入浴は比較的汗をかきやすい環境であり、運動時と同じ状態になります。
入浴の前に、コップ1杯程度の水分を補給すると良いでしょう。
アルコール類を飲んだ時も、肝臓内でアセトアルデヒドという毒素に分解され、この解毒を行う際に水が必要となります。しかも、飲んだアルコール量以上の水が必要です!
また、アルコール自体に利尿作用があるため喉が比較的渇きやすく、肝臓や腎臓の働きが弱いと、水分排出が滞り、浮腫(むくみ)にもなります。
ミネラルウォーターの「ミネラル」成分とは何を指すのでしょうか。「ミネラル」は人の体に必要な5大栄養素(炭水化物・たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラル)の1つで、カルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウムなどのことです。
ミネラルウォーターには、こうした重要なミネラル分がイオン化して溶け込んでいるので、体にとって大切なミネラルを補うことができます。
〇カルシウム
現代の日本人に一番不足しがちなミネラルで、骨・歯を強くし骨折や骨粗しょう症を防ぐ、心臓の動きや血液の状態を正常にして高血圧や動脈硬化を予防する、といった働きがあると言われます。
〇マグネシウム
カルシウムの代謝を助けて骨や歯を強くし、心臓や神経の機能を正常に保つ働きがあると言われます。
〇ナトリウム
体液の量やpHの調節、細胞の浸透圧を維持するのに重要な役割を果たし、筋肉・神経の機能と密接な関係があります。
〇カリウム
ナトリウムとバランスを保って存在します。細胞内液のpHや浸透圧を一定に保ち、筋肉・神経の機能に重要な役割を果たします。
ミネラルウォーターには私たちの健康維持に欠かせない重要な成分が含まれています。
ミネラルがないと、体が機能しなくなってしまいますが、必要以上に摂取しすぎても各機能が正常に働かなくなることもあります。
自分に合ったミネラルウォーターを飲んで比較して探してみても良いでしょう。
地下水などのうち飲用適の水(カルシウム、マグネシウムなど(硬度)及びpH値を除き、水道法第4条に適合する水をいう)を容器に詰めたもの(炭酸飲料の日本農林規格(昭和49年6月27日農林省告示第567号)に規定する炭酸飲料を除く)。これを「ミネラルウォーター類」という。
〇ナチュラルウォーター :特定の水源から採水された地下水を原水とし、沈殿、濾過、加熱殺菌以外の物理的・化学的処理を行わないもの。
〇ナチュラルミネラルウォーター:ナチュラルウォーターのうち鉱化された地下水(地表から浸透し、地下を移動中又は地下に滞留中に地層中の無機塩類が溶解した地下水(天然の二酸化炭素が溶解し、発泡性を有する地下水を含む)をいう)を原水としたもの。
〇ミネラルウォーター:ナチュラルミネラルウォーターを原水とし、品質を安定させる目的などのためにミネラル調整、ばっ気、複数の水源から採水したナチュラルミネラルウォーターの混合などが行われているもの。
〇飲用水:ボトルドウォーター ナチュラルウォーター、ナチュラルミネラルウォーター及びミネラルウォーター以外のもの。
ヨーロッパでのナチュラルミネラルウォーターの品質基準は、ミネラル分の基準値の設定や水に含まれる生菌数を厳しく限定するため殺菌の禁止があるなど、日本の分類と比較してもかなり異なります。
また、品質を維持するために、成分をチェックする頻度も比較的多いです。
環境汚染から守られた採水地から直接原水を採取し、健康のための飲料水としてミネラルウォーターが飲まれているようです。
種類は3つあり、
・サントリー天然水 南アルプス
・サントリー天然水 阿蘇
・サントリー天然水 奥大山
比較的有名なのは、「サントリー天然水 南アルプス」で、トップシェアの最大の貢献商品です。
〇サントリー天然水 南アルプスの特徴
・甲斐駒ケ岳の地下天然水を直接採水。
・硬度:30の軟水、pH:約7.0の中性。
・他の様々なミネラルウォーターと比較しても非常に口当たりが良く飲みやすいですね。
・カルシウムが他の2つと比較して多く含まれているのも特徴です。
〇サントリー天然水 阿蘇
・硬度60の軟水
〇サントリー天然水 奥大山
・硬度20の軟水
「南アルプス」と比較した場合、それぞれに個性が異なっていますね。
日本の水で軟水で硬水のような酸味やクセがなく、さっぱりとした口当たりです。
お酒、コーヒー、紅茶や料理に用いても風味を損なわないで便利です。
また、ネットで比較的安く買えるもの魅力ですね。
この水は、ミネラルウォーターのブームより以前からあるもので、
コカ・コーラの商品ともあって、知名度はかなりあります。
〇「森の水だより 日本アルプス」
硬度33、pH:7.0
〇「森の水だより 大山山麓」
硬度:42、pH:7.2
〇「森の水だより 富山の天然水」
硬度:32、pH:6.7
・それぞれを比較した場合、成分は多少違ってきます。
・比較的味も飲みやすく、クセがありません。
・pH8.8~9.4のアルカリ性の水。通常のミネラルウォーターは中性の水を採取しています。
・アルカリイオン水を中性の水と比較した場合の効能は、便秘などの胃腸症状の改善、骨粗しょう症の予防、新陳代謝の向上などがあります。
・水の成分は、カルシウム1.3mg、マグネシウム0.64mg
カルシウム2:マグネシウム1は、水における理想の成分配合であるため、クセもほとんどなく、比較的味わいやすい水です。
・フランス産のナチュラミネラルウォーター。
・硬度:60、pH:7.0の軟水です。
海外のミネラルウォーターは、日本のものと比較しても硬水が多いですが、ボルヴィックは日本の水とほぼ同じです。
・まろやかな口当たり味で、日本人には飲みやすい水です。
・ミネラルは、カルシウムやナトリウム、マグネシウムなど 適度にミネラルを含んでおり、軟水の中ではミネラルの含有量が他と比較して多いです。
・硬度:1468mg/Lで、他のミネラルウォーターと比較しても圧倒的に硬水です。
・マグネシウム、カルシウムなども比較的多く含まれており、便秘の解消に飲んでいる方も多いです。
・医師が指導するカリキュラムの中で、産後のカルシウム不足を補うのにカルシウムなどのミネラル補給推奨するほどとも言われています。
日本とヨーロッパのミネラルウォーターの歴史や、品質基準を比較すると色々違いがありますね。
水は身体を維持するために欠かせないものです。ミネラルも水分代謝で使用されていますが、過剰摂取にならないよう気をつけなけらばなりません。
国内や海外のミネラルウォーターの特徴も比較してみると様々なので、きっと自分に合ったミネラルウォーターを見つけられると思います。
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