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ミネラルウォーターの硬度を知り美容や健康、お料理に役立てよう!

何気なく選んで買っているミネラルウォーターですが、その違いは硬度にあります。ミネラルウォーターの硬度の違いを知れば、美容や健康、お料理、高級レストランで水を注文するときなど役立つことでしょう。ここで、ちょっとミネラルウォーターの硬度について見ていきましょう。

ミネラルウォーターの硬度① ミネラルウォーターは硬度によって軟水と硬水に分かれる

ミネラルウォーターは、その硬度によって軟水と硬水に分けられます。ミネラルウォーターの硬度とは、お水に含まれるカルシウム濃度とマグネシウム濃度で表される指標をいいます。

WHO(世界保健機関)の定義では、軟水が硬度120mg/l以下、120mg/l以上を硬水としています。
 
一般的には、三段階に分けられ 100mg/l以下が軟水 101~300mg/l以下が中硬水 301mg/l以上が硬水です。

ミネラルウォーターの硬度の算出方法:(カルシウム量mg/l×2.5)+(マグネシウム量mg/l×4)

つまりミネラルウォーターの硬度は、カルシウムとマグネシウムが多く含まれるほど高くなります。

ミネラルウォーターの硬度② ミネラルウォーターの硬度による味の違い

ミネラルウォーターを飲むとまろやかに感じたり、重く感じたりすることがあると思います。
その違いは、ミネラルウォーターの硬度です。

ミネラルウォーターの硬度=カルシウムとマグネシウムの濃度

硬水・・・重い口当たり。
      苦味がある。
軟水・・・まろやか口当たり
     さっぱりしてる。

日本には、硬度の高い硬水はほとんどありません。
軟水に慣れている日本人には、硬度の低い軟水のミネラルウォーターの方が飲みやすいようです。

ミネラルウォーターの硬度③ 日本人の舌に合っている軟水

カルシウムとマグネシウムをあまり含まない硬度の低い軟水のミネラルウォーターは、まろやかで、口当たりがよく、さっぱりとしています。日本人は、軟水に慣れ親しんできたこともあり、飲みやすい他に、赤ちゃんやお年寄りにも体に対する刺激が少なく安心して飲むことができます。

また、軟水は泡立ちが良く、少しの洗剤でよごれがよく落ちるそうです。


軟水のミネラルウォーターは、素材の味を引き出しやすいので煮物などにも適します。

また、軟水のミネラルウォーターはお米を炊く際に、お米に水分が吸収されやすいため、ごはんがふっくら炊けます。

軟水のミネラルウォーターは緑茶などの風味も引き出してくれます。

ミネラルウォーターの硬度④ 健康効果の高い硬水

カルシウムとマグネシウムを多く含むのが硬度の高い硬水です。
そのため、苦味やのどごしが重たかったり、硬く感じ、あまり飲料水や料理などに向かないと感じる方も多いかもしれません。

しかし、スポーツの後などにミネラルなどの補給に硬水のミネラルウォーターは適しています。

また、ダイエット時にも硬水のミネラルウォーターは強い味方になってくれる存在です。食事制限で不足しがちなミネラルを補給するのに役立ってくれるからです。

また、硬水は腸を刺激し、便秘の解消にも役立ちます。(しかし、飲み過ぎは、下痢を引き起こすので要注意です。)


このように硬水のミネラルウォーターは美容や健康に配慮するとき向いているといえるでしょう。

ミネラルウォーターの硬度⑤ 日本で軟水が多い理由

日本では、硬度の低い軟水がほとんどです。
それは大地を形成する地殻物質の違いにあります。硬度を決めるカルシウムやマグネシウムは、地層の中の岩石から溶け出したものですが、日本のような島国は面積も狭く、また川も傾斜が急な地域が多いため、地層に浸透する時間が短いのです。そのため、硬度が高いミネラル分を多く含む硬水にはならないことが多くなります。

日本では、沖縄で比較的硬度の高い硬水がとれるとされています。
沖縄本島中・南部はサンゴ礁によってできた琉球石灰岩地層からできているからです。そのような大地に地下水が浸透して、河川や地下水にカルシウムの成分が多くなり、取れるミネラルウォーターの硬度が高くなるのです。

その一方で、ヨーロッパや北米の大陸では、石灰岩地質で、雪解け水や地下水がゆっくりと広大な大地に浸透し地下をながれる過程で、カルシウムやマグネシウムが溶け出し、硬度の高い硬水になることが多くなるのです。

ミネラルウォーターの硬度⑥ 人気のあるミネラルウォーターの硬度

日本で人気の高いフランスのミネラルウォーターのヴォルヴィックは、ヨーロッパでは珍しい硬度60の軟水です。やはり硬度の低い軟水の飲みやすさが人気の秘訣かもしれません。

ヴォルヴィックに次いで人気の高いコントレックスは、ヴォルヴィックとは逆に硬度1468の硬水です。ダイエットのパートナーとして人気が高いようです。

日本にも沢山のミネラルウォーターがありますが、「六甲のおいしい水」は赤道を越えても腐らないことで世界中の船乗りに愛されている硬度83の軟水です。神戸の六甲山系のミネラルを豊富に含み赤ちゃんのミルクから炊飯、コーヒーを淹れるのにも向いているとされます。

ミネラルウォーターの硬度⑦ 軟水と硬水の選び方

硬度の低い軟水のミネラルウォーターと硬度の高い硬水のミネラルウォーターのどちらを選んだ方が良いかは、一概にはいえないといえます。
 
それぞれの硬度のミネラルウォーターについて目的や何を重視するかによって選ぶ基準にすると良いかもしれません。

美味しさや飲みやすさを重視したり、素材を引き立てる料理に使いたいときには軟水がいいかもしれまん。

また、ダイエットや美肌、現代の食生活で不足しがちなミネラルを補うなどの健康を重視するときには硬水が適しているかもしれません。

今後、ミネラルウォーターを購入する際には、ラベルの硬度に注目して購入すると以前と違った買い方が出来るのではないでしょうか。

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