2016/01/22
Kerokeropone
日本でカレーと言えばジャガイモ・人参・玉ねぎが一般的ですね。カレーは懐が深く意外な具材でもバランス次第でおいしいカレーになるんです!とくにほうれん草はインドでは定番のカレー。インドカレー・欧風カレーとほうれん草の関係についてご紹介します。
ほうれん草のカレーというとどんなものを想像しますか?
インド料理を知っている方はすぐにインドのほうれん草のカレーが浮かぶと思いますが、インドカレーを全く知らない方はほうれん草とカレーはなかなか結びつかないかもしれません。
インドの数あるカレーでもほうれん草のカレーは一般的なもので、日本のインド料理店のメニューでもよく見かけることができます。緑が鮮やかなほうれん草カレーは、ほうれん草をペースト状にする作り方とみじん切りで使うレシピに分かれます。
タイのカレーで有名なグリーンカレーがありますが、あのカレーの緑色は青唐辛子やスパイスからでるもので、グリーンカレーペースト自体にはほうれん草は入っていません。ただ、ココナッツの甘みやさらっとしたルーはほうれん草と相性がいいので、具としてほうれん草が合わせられることはあります。
インド料理店でほうれん草のカレーを見つけるには名前に「パラク」が入っているカレーを探してください。インド料理は食材の名前そのままのことが多く、カレー以外でも名前でだいたいの想像を付けることができます。
「パラクパニール」や「パラクチキン」とあればそれぞれ「ほうれん草とチーズ」「ほうれん草とチキン」の入ったカレーです。「パラック」と表記されることもあります。「パニール=チーズ」「ダル(ダール)=豆」など簡単に覚えておくと日本語の説明のないインド料理店でも便利です。
無印良品ではパラックパニールやパラックチキンなどのレトルトカレーが発売されているほか、タイやインドのレトルト食品が日本でも広く取り扱われるようになっていており、大きめのスーパーや輸入食材店でも、レトルトのほうれん草のカレーをよくみかけるようになりました。
実は日本では「パラクカレー」よりも「サグカレー」のほうが「ほうれん草のカレー」としてなじまれています。しかしインドでは「サグ」とはほうれん草も含めた青菜全般を呼ぶ言葉なのです。
日本では「サグカレー=ほうれん草のカレー」ですが、現地ではそうとは限らないことをご注意ください。
とろみのあるルーの欧風カレーにはほうれん草はあまりいれませんが、カレーの上にのせるトッピング形式ならば話は別です。カレーハウスCoCo壱番屋では追加トッピングにレギュラーでほうれん草があり、野菜も摂りたい女性を中心にオーダーされるようです。
ほうれん草トッピングのカレーは、ほうれん草は通常ゆでて使うので食感が柔らかくなり、ルーとほうれん草のバランスが大事になります。ルーのとろみが弱めのほうがよく合いますが、ほうれん草からの水気があるので、味は濃いめがおいしく感じられます。
さらさらでスパイシーなタイやマレーシアのカレーやスープカレーにはほうれん草がぴったり。ほうれん草の甘みと水分がカレーの辛さをマイルドにしてくれます。
おうちでインドのパラクカレーを作る以外にも、いつものカレーのトッピングに固めにゆでてよくしぼったほうれん草を使ったり、さらさらルーのカレーの最後に混ぜ合わせたりと、ほうれん草とカレーの組み合わせはご家庭でも手軽に取り入れることができます。
ご紹介したようにほうれん草は、インド周辺では「パラクカレー」として刻むかペースト状にしてルーのベースになっており、欧風カレー・アジアンカレーでも多くのレストランで後入れのトッピングとして提供されています。
カレーとほうれん草、意外にもいろんな形でマッチするのをお伝えできたでしょうか?カレーにはほうれん草以外にも、イメージとしては薄いもののおいしい組み合わせの材料がたくさんあります。食わず嫌いや先入観にとらわれず、おいしい出会いを楽しんでください。
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