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似ているけど違うもの。アンチョビとオイルサーディン使い分け

缶詰や瓶詰めで見かけるアンチョビやオイルサーディン。小さい魚がオイル漬けになっているのは一緒ですがきちんと違いがあるのです。何が違うのか、そしてアンチョビとオイルサーディンそれぞれの長所と適した使い方を知ってもっと身近にしてしまいましょう♪

基本の基本・アンチョビとオイルサーディンの違い

加熱か非加熱か

アンチョビとオイルサーディンはどちらも小さな鰯をつかった保存食です。
しかしアンチョビは非加熱のまま強い塩で漬け込んだもの、オイルサーディンはオイルに漬けて加熱したものであるという大きな違いがあります。

魚のおろし方

アンチョビは三枚におろしてから塩漬け、一方オイルサーディンは基本的には内蔵と頭を取り除いた状態でのオイル漬けとなっていることが多いです。オイルサーディンは加熱されているので骨もほとんど気にならずに食べられます。

主にイタリア・スペイン・モロッコで生産されているアンチョビはさまざまな地中海料理の味付けの要として使われています。アンチョビは塩漬けにしたあと熟成させるので発酵食としての一面をもち、独特の香りと塩気、熟成・凝縮された旨味が特徴です。

それに対してオイルサーディンは塩気はそれほど強くなく、アンチョビより大きめの鰯が使われることが多く、身も大きいまま入っているので使える幅が広いと言えます。広い地域で生産されていることからもさまざまなジャンルの料理に合うことがわかります。

アンチョビ活用法

瓶詰め・缶詰でおろした形で入っているアンチョビが一般的ですが、調味用としてアンチョビをペーストにしたチューブ状のものも流通しています。こちらは使い勝手がよい他にドレッシングやソースに使うときに手でほぐすよりも滑らかにしやすいのも利点です。

アンチョビがないとはじまらないバーニャカウダ

バーニャカウダのオイルにはアンチョビが必須です。オリーブオイルにアンチョビとたっぷりのニンニクを入れ、火を入れてペースト状にしたものがバーニャカウダソースとなります。アンチョビの塩辛さと魚の旨味をダイレクトに味わえるソースです。

アンチョビドレッシング

バーニャカウダでわかる通りみずみずしい野菜にぴったりなアンチョビはドレッシングに入れると野菜がいくらでも食べられます。オリーブオイル・ニンニク・レモンかビネガー・お好きなハーブとまぜるだけで簡単に絶品ドレッシングが出来上がります。

炒め物のパンチのある味付けに

アンチョビと合わせられる一番人気はキャベツ!とくにやわらかい春キャベツの炒め物などは鉄板です。アンチョビの塩気は甘みと水分のある野菜と相性がいいのでブロッコリーやキノコもお互いのよさを引き出します。

塩味と旨味の万能調味料

日本人になじみのある魚の旨味が凝縮されているアンチョビはあらゆる料理の調味料として大活躍です。ポテトサラダにいれたりパスタやピザに、意外なところでは冷や奴とも相性がいいです。ただししょっぱいので入れ過ぎにはご注意ください。

オイルサーディン活用法

オイルサーディンはヨーロッパ各国のほかにも広く生産されています。オイルサーディンは加工時に加熱されており、そのままでも十分おいしいことから、調味料としてではなく具材の1つとして使用されることが多いです。

そのままちょい足しでもひと品に

ちょっとお酒のアテが欲しい時、ワインと一緒の食卓の前菜に、オイルサーディンは何もしなくてもじゅうぶんおいしい一皿になります。こだわりのオイルサーディンならなおさらのこと!安く買ったものならオレガノ・七味・醤油など香りつけのアクセントをちょい足しで仕上げましょう。

パンやクラッカーにのせて

オイルサーディンをそのまま薄く切ったパンやクラッカーにのせればそれだけでおしゃれでおいしいフィンガーフードが出来上がります。
オイルサーディンと一緒に合わせるのはオイルをさっぱりと食べさせてくれるフレッシュなトマトやチーズがおすすめです。

簡単にマリネに!

加熱してあり丸ごと食べられるオイルサーディンは気軽にマリネを作るときにも重宝します。
オイルサーディンと玉ねぎやセロリ・トマトに、ビネガーやハーブとともにオイルサーディンのオイルを和えれば魚の旨味がおいしいマリネが簡単にできます。

ツナをイメージしてあらゆる料理に

なじみのあるツナも加熱された魚のオイル漬けということでオイルサーディンの仲間です。
ツナが使われることのあるサラダやサンドイッチ・パスタなどは、もちろんオイルサーディンでもぴったりです。魚の形を残して盛りつければおしゃれな一品に仕上がります。

一度は食べたい超高級アンチョビ・オイルサーディン

エリテ(スペイン)

通常アンチョビはそのまま食べるには向いていませんが、このエリテはそのまま食べるのが一番おいしい「海の生ハム」とも評されているアンチョビです。魚臭さやとんがった塩気などいっさいなく、鰯のおいしさをめいっぱい引き出した一品です。50g缶で1600円ほどです。

ボルディエバターを使ったオイルサーディン

ボルディエバターサーディン(フランス)

こちらは日本で買うならひと缶2000円ほどする高級オイルサーディンです!それもそのはずフランス産の新鮮な鰯にこだわり、使っているバターは世界一のバター職人が作るバターなのです。普通のオイルサーディンとは全く別次元のおいしさが味わえます!

違いを生かしてどちらもおいしく身近にしてください♪

アンチョビとオイルサーディンの違いとそれぞれの魅力はわかっていただけたでしょうか?アンチョビの強み・オイルサーディンの長所を活かしてもっと日本の食卓に取り入れられていって欲しいと思っています。

最近では日本産のこだわりのアンチョビやオイルサーディンもあり、たくさんのアンチョビ・オイルサーディン製品の中から自分好みのものを探す楽しみもでてきました。ぜひこれからさらにアンチョビとオイルサーディンに親しんでいただけたらうれしいです。

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