2016/04/07
ryune
臭くてうまいランニングに入っている日本のくさや、その強烈な臭いがたまらなくいい感じのくさや、焼いて食べると臭いと違いその美味しさが癖になる方も多いと思います。そんな臭いくさやの情報をまとめてみました。食す時は十分に周りに注意です。
クサヤとは新鮮なアジやトビウオなどを開き、独特の風味をもつ発酵液(クサヤ汁)に漬けて日干しにしたもの。このクサヤ汁こそとんでもないニオイの正体なのだが、実はこれ魚のハラワタを漬けた塩水が、種々の微生物により発酵した秘伝の液体。生産者がそれぞれ長年かけて育てた汁からは、ひと言では言えない複雑なうま味やニオイを持つ干物が生まれるというわけだ。
クサヤの産地は主に伊豆諸島。かの地は江戸時代から塩が年貢用として貴重品だったため、獲れた魚の干物作りにも塩はふんだんに使えなかった。そのためやむなく漁師たちが発明したのが、使い回しの塩水に漬けて干す方法。ところがこの干物が意外と美味かったため、やがてクサヤはかの地の名産品になったのだとか。やっぱり微生物なんだろうね
その強烈な香りから賛否は分かれますが、味はおいしい、干物を濃厚にした味とも言われています。くさやのにおいを直接かぐより、食べて味わっていくとにおいは気にならなくなっていくようです。
くさいから苦手という人は、一度じっくり食べてみたらハマるかもしれません
くさやのうま味は、これら微生物の乳酸発酵作用によりアミノ酸から生成されます。また独特の風味は、これらの好気性細菌と臭いなどに関与すると考えられるClostridium等の嫌気性細菌との微妙なバランスでできあがりると考えられています。
はじめてくさやを食べました。袋を開ける時から余りに臭くて…テレビでは見たことがあり臭くとは思っていましたが、これ程とは。私はそれだけで参ってしまいましたが、父母は美味しいと酒の肴にしてました。
焼きだし1.2分、夫がこの寒い中窓を開けました。勿論換気扇は全力。
味はしょっぱい干物、鼻に抜けるカホリ。好きな人は堪らないのがよくわかりましたが、私はまだ修行が足らないようです。
鯵は、通常のあじの開きに比べ、くさやにする事により栄養価が高い値となることが実証されています。特にカルシウムは890mgとあじの開きの24.7倍と高いです。カルシウム等の灰分組成が高いのは、くさや液内の灰分が第一に考えられますが、くさや液についてはまだまだ不明な点が多く、科学的な知見より長年伝わってきた技法に学ぶことの方が多いです。
予想以上に豊富な栄養が「くさや」には含まれていました
あらゆる種類のアミノ酸がずらり。
特に、旨味成分グルタミン酸がたっぷり入ってました。
『タウリン』。疲労回復に効果があります。
くさや作りの手順はこちら!
①鮮度の良い魚を青むろあじやとびうおなどの魚を開き、内臓や血合いを取り除いてきれいに洗う。
②くさや液が薄まらないように、しっかり水を切って漬ける。
③一昼夜魚は漬け込んだら水でよく洗う。
④簾に並べて干し、1日天日乾燥させる。
④または、冷風乾燥機で二昼夜湿気を取り除く。
質の良いくさやを作るために、丁寧な作業がされているんですね。地下より汲み上げた伏流水を使ったり、血合いを丁寧に取り除くのがおいしいくさや作りのポイントなのだそう。干すことで、塩の成分がアミノ酸に変わり、甘みや旨みが増していきます。
くさやは塩のみを使用して自然に発酵した液に漬けた物なので、防腐剤、着色料、添加物は一切入っていません。安心して食べられるのもうれしいですよね。
◆くさやをおいしく焼くコツ◆
【コツ1】
焼き加減は普通の干物と同じくらい、弱火で皮目7分、裏返して5分程度が目安です。
【コツ2】
少し古くなったくさやは、お酒を塗って焼くと良いようです。
【コツ3】
グリルを使う場合は、皮目を下にするときれいに焼けます。
!!注意!!
★ご家庭でくさやを焼くと家中ににおいが広がり、1週間も消えないという声も。アパートなどは特に注意した方がよさそうです。
アルミホイルにくるんでから焼くとにおいが押さえられるという情報もあります。グリルの下皿に水を入れた状態で焼くとさらににおい防止になるそうですよ。
★焦げやすいので様子を見ながら焼いていきましょう。弱~中火でじっくり焼くと良いです。
くさやの臭いの数値表がありましたので参考にして下さい。
焼きたてのくさやはかなり臭いようです。
世界一臭い食べ物と呼ばれている塩付けのニシンの缶詰です。
ガンギエイの刺身や切り身を発酵させた食べ物です。アジアの臭い食べ物の代表格です。
韓国では高級食材らしいです。
缶の中で熟成させるニュージーランドのチーズです。
ニュードーランドのエピキュアーチーズは缶の中で2、3年熟成させるため、缶を開けるときに独特の臭いを発します。世界的にも臭い食べ物として知られていました。ところが今は缶で売られているエピキュアーチーズはほとんどないらしく、独特の臭みもやわらいで濃いチーズという感じだそうです。
キビヤックは、グリーンランドのカラーリット民族やカナダのイヌイット民族、アラスカ州のエスキモー民族が作る伝統的な漬物の一種、発酵食品です。海鳥(ウミスズメ類)をアザラシの中に詰めこみ、地中に長期間埋めて作ります。かなりグロテスクで非常に臭いようです
世界でも通用する臭い食べ物の日本代表です。日本の食べ物なので、食べたことがある人も多いのではないでしょうか。干物の状態でも臭いは強いですが、焼きたては特に臭います。
いかがでしたでしょうか
くさやについてまとめてみました。
くさやは臭いは強烈ですが大変おいしい干物なので、食べる機会が有ったら是非チャレンジした見てください。
くさやのおいしい食べ方
くさやをおいしく食べるのにはいろいろ準備が必要です。焼くときには、くれぐれもまわりに迷惑のかからない場所で、おいしく味わってください。
八丈島 藍ヶ江水産「くさや」プロモーションビデオ
八丈島の代表的な「くさや」を生産する藍ヶ江水産のプロモーションビデオ
この記事に関する記事
キーワードから記事を探す
Copyright© 運営事務局