意外と知らない人も多いのでは？オルチニンの素晴らしい効果とは？

オルチニンとは、肝臓の働きをしっかりとサポートして疲労回復効果を高めてくれるアミノ酸の一種です。実は肝臓の働きが悪くなると、体内のエネルギー補給に支障が出たり、解毒がうまくいかなくなることで体内に蓄積されて、疲労という症状として現れてくるのです。

オルチニンは、肝臓の中で行われる「オルニチンサイクル」というアンモニア（尿素）を代謝する回路の働きを助ける効果がありますので、アンモニアの解毒を促進するとも言われています。アンモニアは、エネルギー産生回路「クエン酸サイクル」の働きを邪魔してしまうため、オルチニンが不足してしまうとどうしてもエネルギーが不足し、疲れを感じやすくなるのです。

肝臓の働きを邪魔する原因のひとつに、お酒の飲み過ぎがあります。アルコールを摂取するとアセトアルデヒトという毒素ができて、細胞を傷つけてしまうのです。さらにアルコールによって肝臓内にNADHという物質が出来るのですが、これは、脳のエネルギー源である糖やケトン体を作るのを邪魔するとも言われています。

そのためお酒を飲みすぎると、肝臓の働きが悪くなって疲労が蓄積し、さらに脳が強い倦怠感を感じてしまうのです。昔からお酒を飲むときには、肝臓をいたわるシジミや牡蠣などのオルチニンを含む食べ物を一緒に摂ることが効果的だと言われてきました。

昔はシジミや牡蠣に含まれている成分がオルチニンだとまではわかっていませんでしたが、わかっていなくても、シジミや牡蠣に含まれている何かの成分が疲労回復効果に役立つことを、経験的にわかっていたのかもしれませんね。お酒を飲む時にオルチニンが含まれているものを一緒に摂取することで、二日酔い防止効果が得られるそうですよ。

オルチニンと言えば、肝臓に効果があるイメージが強すぎるぐらい、それぐらい肝臓に効果があるのですが、もちろんオルチニンの効果はそれだけではありません。その他にも、実は運動持久力の向上効果もあると言われています。運動を長く続けられるチカラ、それが持久力です。持久力は鍛えるだけでなく、オルチニンの効果からも得ることができるのです！

運動持久力は、何もスポーツ選手だけに必要なものではありませんよね。毎日パワフルに働いているビジネスマンにも、運動持久力は必要なのです。ではなぜオルチニンで運動持久力がアップするのでしょう？実は運動持久力をアップさせるためには、アンモニアの上昇を抑えることが効果的と言われています。

もちろんオルニチンには、アンモニアの上昇を制御させる効果もありますので、持久力アップに効果的な栄養素だとも言われているのです。ただし、運動持久力アップの効果を期待する場合には、食事からオルチニンを摂取するよりも、オルチニンのサプリメントで摂取する方が効果を実感しやすいでしょう。

オルチニン＝しじみ！とまで言われるぐらい、オルチニンがたくさん含まれている食材は、何と言ってもしじみですね。しじみ100グラムあたりに10～15mgのオルニチンを含んでいます。しじみ１００グラムと言えば、しじみ３０個前後ぐらいでしょうか？

次にオルチニンがたくさん含まれている食材はマグロです。100グラムあたりに2,0～7.0mgのオルニチンを含んでいます。マグロといえばやっぱりお刺身ですよね。１００グラムと言えば、マグロのお刺身一人前ぐらいになりますね。

次はヒラメです。やはり魚介類にオルチニンはたくさん含まれているようですね。ヒラメ100グラムあたり0.5～4.0mgのオルニチンを含んでいます。ヒラメ100グラムとは、こちらもお刺身一人前ぐらいとなります。

その他にもオルチニンは、実はチーズやパン、エノキや牡蠣などにも含まれているんです。一般的に体内に毎日摂取しておきたいオルニチンの目安は、だいたい400mg～1000mgといわれています。となると、オルニチンが食材の中に含まれてる量って本当に微量ですよね。オルチニンの効果をより期待したい人は、オルチニンの入ったサプリメントを摂取するのもひとつの手段ですね。

いかがでしたか？オルチニンの効果は、実は肝臓の働きを助ける効果だけではなかったのですね。オルチニンに運動持久力アップの効果もあるのであれば、その効果を期待して、子どもから大人まで摂取したい栄養素でもありますよね。

ただ、上記でも記載しましたが、オルチニンが多く含まれているしじみでも、オルチニンの量はごく微量なんですね。そのため、オルチニンの効果をより感じたい人や、オルチニンの運動持久力アップ効果を期待する人は、毎日オルチニンの入ったサプリメントを摂取し続けることが大切です。３ヵ月も経つ頃には、オルチニンの効果が実感できると思いますよ。