2016/03/07
まなまき
味噌汁って毎日飲んでいますか?そしてお味噌汁に入れている味噌の量はどれくらい?味噌は体に良い食材でもあり、日本の食卓に味噌汁はかかせませんよね。ということで味噌汁の味噌の量について、徹底的に調べてみました。味噌の量を簡単に計れる便利グッズもご紹介します!
人間が“おいしい”と感じる塩分の量は、血中濃度(0.9%)と同じくらいなんだそうです。
そうした理由で、味噌汁に入れる味噌の量も、塩分濃度が大体0.8%~1%くらいになるようにするのがおいしい味噌汁作りのコツと言えます。
味噌に含まれる塩分の割合は、種類によって多少違いはありますが、大体10%前後のものが多いようです。
以上のことから、味噌汁1杯分(160ml位)として適当な味噌の量は、おおよそ大さじ1杯(16g位)と考えられています。
水:味噌=10:1の比率と覚えておけばわかりやすいでしょう。
実際に市販のインスタント味噌汁(生みそタイプ)にはどの位の味噌の量が使われているのかを調べてみました。
袋入り味噌汁 (オールインワンタイプ)
(料亭の味 みそ汁定食)
あさり汁・しじみ汁=19.0g、わかめ汁=18.0g
お湯の量(標準):150~160ml
一番簡単なインスタント味噌汁、味噌の中に具も入っているタイプのもの。
『料亭の味 みそ汁定食』(マルコメ)の重量は、全体量で大体18gくらいです。
お湯の量は150ml~160mlの熱湯を注いで作ることが想定されています。
袋入り味噌汁(味噌と具が別包装タイプ)
(生みそタイプみそ汁 あさげ)
調味みそ16.3g、具1.8g
メーカー推奨の湯量:160ml
袋入りで具と味噌が個別包装になっているタイプの味噌汁から『あさげ』(永谷園)を調べてみましたが、調味味噌の量は16.3gとなっていました。
こちらもお湯の量は標準で160mlとなっていますので、水分と味噌の量の割合は大体10:1ですね。
カップ味噌汁
(カップ生みそずい 大根汁)
【内容量】みそ20.5g、レトルト具37g、乾燥具0.5g
湯量:~240ml
カップ味噌汁の『生みそずい』(旭松食品)の味噌の量は20.5gと表示されています。
インスタントカップ味噌汁のカップは、お湯の量が240ml位まで入るようになっていますので、こちらもお湯と味噌の量の割合は10:1に近いかもしくはそれより少し薄めかな?という印象ですね。
という訳で、やはりインスタント味噌汁も、味噌の量はどのタイプもほぼお湯(水分)の10分の1くらいとして作られていることがわかりました。
ところで、味噌の塩分量は味噌の種類によっても違いがあります。
ですので、味噌汁に使う味噌の種類によっても、味噌汁がおいしく出来上がる味噌の量は微妙に変わってくるのです。
基本として考えられるのは、標準的に全国で一番よく使われているであろう、合わせみその場合でしょうか。
合わせみその場合、味噌の量はお湯(水分)と10:1か、それよりやや薄めが適量と言えます。
合わせみそを使った味噌汁(例)
(材料) 2人分
大根 1.5cm
ニンジン 1/8本
エノキ 1/3袋
ネギ(刻み) 大さじ1
だし汁 400ml
合わせみそ 大さじ1.5~2
赤みそは少し辛めに作られているものが多く、塩分量も11%~13%と多めになっています。
塩味が強いぶん、味噌汁に入れる味噌の量は合わせみその時より控えめで大丈夫です。
赤みそ(八丁味噌)を使った味噌汁(例)
(材料) 3~4人分
水600ml
だしパック1袋
八丁味噌 大さじ1.5
みりん 大さじ1
■ 具材
豆腐、きのこ、ねぎ、わかめ等お好みで
逆に白みそは甘めに作られており、塩分量は5%~7%と控えめです。
ですので味噌汁に入れる味噌の量は、合わせみその時よりも多めに入れた方がおいしく感じられるでしょう。
白みそを使った味噌汁(例)
(材料) 4人分
白味噌 140g
一番だし 700cc
ほうれん草 一束
お麩 適量
関東や東北で食べられている味噌は米みそや豆みそ、またはその両方の調合みそが一般的ですが、中国・四国・九州地方では麦みそが多くなっています。
麦みそと一口に言っても辛口も甘口もあり、塩分濃度も米みそ等と同じように幅広いものがあります。
けれども四国や九州など、麦みそを使うことが多い南の地域では甘めの麦みそが特に好まれているようです。
同じ『あさげ』でも麦みそタイプは味噌の量が0.7g多い
調味みそ 17g、具1.8g
メーカー推奨の湯量:160ml
そのためでしょうか、同じインスタント味噌汁の『あさげ』(永谷園)でも九州仕込み麦みそタイプは、通常版より味噌の量がやや多い仕様です。
味噌の種類による味の違いを生かし、季節によって味噌の量を変えたお好みのブレンドで「わが家の合わせみそ」を作ると、食生活にもメリハリができ、味噌汁を飲むことがよりいっそう楽しみになるかもしれません。
夏は塩分が強くさっぱりした味わいの赤みそ主体の味噌汁が良い
赤みそは塩分が強いため夏の塩分補給に向き、また味わいもさらっとしていて夏向きです。
夏の合わせみそは赤みそを多めに作るのがおススメです。
冬は白みそを主体にして、やわらかな舌触りと温かみのある味でほっとする味噌汁を作る
逆に冬場は、甘めでコクを感じる白みそを多く使った合わせみそが向いています。
このように市販の合わせみそを使わずに自家製合わせみそを作ってしまえば、味噌の量の割合を変化させることによって、いつでも季節にあったおいしい味噌汁を味わうことが出来ます。
ところで、毎日の味噌汁に入れる味噌の量、計るのは結構手間ですよね?とは言っても、毎回目分量だと、知らず知らずのうちに塩分摂取過多になっていないかと心配になりますね。
でも、そんな声に応えて作られた計量グッズがちゃんとあるんです。
その名も『味噌(みそ)マドラー』。これ、本当に便利に出来ているんですよ。
leye 計量みそマドラー LS1500 (オークス)
価格:1,620円(税込、メーカー希望小売価格)
元祖はこちら、オークスの『計量みそマドラー』。味噌の量を計るのも簡単ですが、そのまま味噌汁に溶き入れるのも簡単に出来る優れモノです。
立つ味噌計量マドラー(スケーター)
価格:540円(税込、メーカー希望小売価格)
こちらの『立つ味噌計量マドラー』(スケーター)は、料理の途中でも、立てて置いておけるのがポイントです。
三角味噌マドラー(エコー金属)
価格:108円(税込)
お手軽価格の『三角味噌マドラー』(エコー金属)も販売されています。
そして、実は今、100均でも味噌の量を計る道具は売られているんです!
みそとり棒(ダイソー)
ダイソーで売っているこの『みそとり棒』。これは値段の安さだけでなく、1杯分から4杯分まで味噌の量を段階的に計ることができるのもポイントが高い計量グッズです。
いかがでしたか?ここまで読んで下さったあなたには、もう味噌汁に使う味噌の量について達人級の知識がついたのではないでしょうか。是非これを日々の生活に生かして、毎日おいしい味噌汁を飲んで下さいね!
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