2016/01/22
Kerokeropone
肉よりもカロリーが少なく良質な脂肪でヘルシーとされている魚、今回は「マグロ」についてまとめました。ひとくくりにされがちなマグロの種類や部位によるカロリーや肉質の違い・むいている調理法などマグロに関する雑学をご紹介いたします。
スーパーや市場でマグロを見ると、値段や見た目が全然違うものが並んでいたり、「○○マグロ」とかかれていたりします。何が違うのか・高い方がおいしいの?など気になった方もいるのではないでしょうか?まずは名称の違いから見てみましょう。
背中が黒く光ることからも「黒ダイヤ」の異名をもっています
マグロの代表です。旬は冬、大トロがとれ、ややクセがあるがおいしく鮮やかな赤身もとれます。マグロの中でもとても大きい種類で、全長4m・重さ600kgほどになるものもいるそうです。そのおいしさと値段から「海の黒ダイヤ」とも呼ばれています。
よく似ていますがクロマグロほど大きくはなりません。
大トロがとれ、赤身が鮮やかで濃厚な味わいですが、マグロの中でも変色が早い種類です。流通量が少ない分一般ではあまりみかけませんが、クロマグロと人気を分けるマグロです。
目が大きいことからメバチマグロという名前がついたそうです
ミナミマグロ・クロマグロと比べると脂質は少ないながらもトロもとれ、赤身が鮮やかなマグロです。関東を中心に多く流通しており、一番身近なマグロかもしれません。
黄色味がかったからだが特徴
世界でも日本でもマグロ漁獲量一位のマグロがこちらです。トロの部分はなく、あっさりとクセのない味わいで、ステーキなどにもむいています。旬は春〜夏で、ツナの材料としても使われます。
長い胸びれが特徴
マグロの中では一番安価なマグロです。トロはとれないのですが、脂がのったものは「ビントロ」という名前で流通されています。ツナなどによく使われる種類です。
スーパーでもよく見かける「カジキマグロ」ですが、実はそんな魚は存在しません。マカジキやメカジキというカジキ属の魚は、マグロに似た味と、マグロよりも日持ちする特徴から、マグロの代替品として重宝されてきました。
マカジキの寿司
その結果どこかからか「カジキマグロ」の名称が定着してしまい、マグロの仲間だと思われがちですが、カジキはマグロとは全く別ものなのです。
食材についてダイエット中の方が気になるのがカロリーです。肉と比べて魚はカロリーが低いイメージがあり、良質なタンパク源として積極的にとっている方もいるのではないでしょうか?
しかし実はマグロはそれほどカロリーが低いとも言えず、部位別でもカロリーが大きく変わるので、きちんとしたカロリーの知識が必要です。カロリー制限をしている方なら知っておきたいマグロ部位別のカロリーを調べました。
トロ100g:344キロカロリー
クロマグロの脂身部分の大トロは、こってりとした味わいどおり高カロリーの部位です。脂がのればのるほどカロリーが高くなるので、中トロよりも大トロの方が高カロリーとなります。
軍艦巻きやおにぎりに入っているネギトロもトロ部分を使っているので高カロリーになります。ネギトロ巻なども食べ過ぎると脂質とカロリーオーバーになる可能性があるのでご注意ください。
マグロ赤身100g:110キロカロリー
逆に脂身の少ない赤身ならば低カロリーと言えるでしょう。種類によってカロリーにも差が出やすく、脂質の少ないミナミマグロは94キロカロリーほど、逆に赤身部分でも脂質の多いクロマグロの幼魚メジマグロは150キロカロリーほどとなります。
脂の乗った青魚は100g:200キロカロリーほど、ヒラメやスズキは100g:120キロカロリーほどと、刺身の中でもマグロの赤身は低カロリーの部類になります。
ちなみにマカジキは100g:115キロカロリー、メカジキは100g:141キロカロリーです。
筋がサクに対して斜めに入っているきれいな切り身
サクでマグロを購入する場合、刺身にしたいならば筋の入り方がきれいなものがむいています。いくらいい部位でも切り方が悪いと刺身に切ったときに筋が残ってしまい食感がよくないです。写真のように切り身に対して斜めに筋が入っている切り身を選びましょう。
筋の少ない中心に近い身の部分
筋の薄い中心に近い部分は柔らかいのでネギトロや鉄火巻きにむいています。刺身にするには食感が物足りないかもしれません。ビンナガマグロは全体に身が柔らかいのでネギトロやソテー向きです。
一般ではめったにみられないほほ肉、テールの肉は、きれいな形に切りにくいので刺身にはむいていないものの、ほほ肉は火を入れてもしっとりとした食感を保ち、テールは引き締まった身と旨味をもっています。それぞれフライ・ステーキ・煮付けなどでも大活躍します。
一口にマグロと言ってもさまざまな種類・特徴があることがわかりました。
カロリーや値段もマグロの種類次第で変わってきますね。お店で食べるときも、スーパーで買うときも、そういった特徴をふまえて、調理法や好みにあったマグロを選べるとマグロの楽しみが一段と広がるのではないでしょうか。
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