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そばアレルギーのことをきちんと知ろう!原因や症状などをご紹介!

「そばアレルギー」、このアレルギーを一度は聞いたことはあるでしょう。そばアレルギーは日本人の発症しやすいアレルギーの一つとされており、日本全国に約3万5千人いると言われています。ここではそばアレルギーの原因や症状をご紹介。そばアレルギーを詳しく知りましょう!

そばアレルギーとは。。?

そばは古くから日本で親しまれてきた食材です。一般には2歳頃から食べさせ始めてもいいと言われていますが、そばは他の麺類に比べてアレルギーを起こす危険性が高く、食べさせ初めには注意が必要な食材なんです。

そばアレルギー

そばアレルギーとは、そばに使われる「そば粉」によって引き起こされるアレルギーのことを指します。

アレルギー表示が必要な食材には「卵、乳、小麦、そば、落花生、えび、かに」があります。そばはその中でもアレルギーを引き起こす可能性が高く、他の食品より、摂取した量が微量であったとしても重篤な症状を引き起こしやすいため、特に注意が必要な食材なのです。日本ではそばの消費量も多く、原因食物として多くみられることも報告されています。

そばは麺として食べられることも多いですが、他にもそば粉を使った多くの食品があります。例えば「そばの芽、そばぼうろ、そばかりんとう、そば饅頭、そば茶」などがあり、こういった食品でもそばアレルギーは引き起こされます。そばアレルギーはピーナッツアレルギーと同様に、少量でもアナフィラキシーショックを引き起こしやすく、命を落とす危険もある怖いアレルギーなのです。

そばアレルギーの原因はなに?

そばアレルギーの原因は、そば粉に多く含まれるタンパク質が原因と言われています。

そのタンパク質は「そばアレルゲン」と呼ばれ、このタンパク質が体内に入り腸から吸収されることでそばアレルギーを発症します。この「そばアレルゲン」と言われるタンパク質は水溶性のため、そばの茹で汁に溶けだします。そのため、そばそのものは口にしなくてもそばの茹で汁で別の食材を茹で、その茹でた食材を口にしたらそばアレルギーの症状が出てしまうのです。

さらに、そばアレルゲンタンパク質は視認することができないため、「そばを茹でた釜で別の食材を調理したとき」や「鼻でそば粉を吸い込んだとき」などほんの少し体内に入っただけでもそばアレルギーの症状を起こすこともあるんです。それほど、そばアレルギーは怖く、注意しなくてはいけないアレルギーなんですよ。

そばアレルギーの症状とは?

そばアレルギーは、すぐにアレルギー反応が出る「即時型アレルギー」であり、症状が酷くなると死に至ることもある「劇症型アレルギー」でもあります。

◆そばを食べて10分以内に出る症状

そばを食べて遅くとも10分以内にでる症状があります。それは、「口の中がピリピリする」「口の周りが赤く腫れる」「顔がほてる」「しびれがでる」などです。

◆皮膚・粘膜の症状

口の中の症状が出た後、「皮膚や粘膜が赤くなる」「皮膚のかゆみや蕁麻疹」「喉が痒くなる」「くしゃみ・鼻水がでる」「舌の違和感」といった症状が起こり始めます。

◆消化器官の症状

さらに症状が進むと、「息が苦しくなる」「咳や喘息のような症状」があり、胃の消化が進むにつれ「腹痛・吐き気・嘔吐」「下痢・血便」といった症状が出ます。この頃になると、全身に蕁麻疹が広がり、顔のほてりやかゆみも悪化します。動くのもしんどく、かなり苦しくなっていきます。

◆重篤な症状

消化器官のアレルギー症状よりも、さらに重い症状に発展する場合もあります。
手足のしびれやむくみ、冷えも感じ身体が震える事もあります。ここから更に進むと、呼吸困難や痙攣が起き、意識を失う、ショックによる死亡というような命を失う可能性があるのです。この症状を「アナフィラキシー」といい、命の危険にさらされる重篤なアレルギー症状を「アナフィラキシーショック」と言います。

アナフィラキシーは蕁麻疹から必ず始まると言われています。

そばアレルギーは治るの?

そばアレルギーは、「乳児期・幼児期に起こした場合」と「成人になってからアレルギー反応を起こした場合」があります。もともと乳児期や幼児期は、食物アレルギーを起こす食物特異抗体を作りやすく、消化機能も未熟なので食物アレルギーになりやすい時期でもあります。そのため、乳児期などに起こしたそばアレルギーは、成長とともに症状が軽くなり、治ることもあるのです。

ですが、そばアレルギーは他の食品と比べると治りにくくアレルギーが軽くなったとしても、また症状が現れる可能性は十分にあるのです。
成人になってアレルギー症状が現れた場合には、その体質は一生残り治ることはないと言われています。現時点での医療では、そばアレルギーの有効な治療法は見つかっていないのです。

そばアレルギーの検査方法

そばアレルギーの検査方法は、主に血液検査でわかります。

小児科や内科、皮膚科、アレルギー専門病院などで受けることができ、血液を採取してアレルギーのレベルを測るのです。血液を採取してからおよそ1週間ほどで結果が解ります。ですが、食物アレルギーは非常に重要なためアレルギー専門病院で検査することが進められていますよ。

最近では、離乳食を始める前にアレルギー検査を受けさせるという方も増えています。

ですが多くの場合そばアレルギーは、そばを食べてから症状が出て、それから検査をしてそばアレルギーが判明するという場合がほとんどです。

そばアレルギー まとめ★

そばアレルギーは重篤な症状になりやすい危険なアレルギーです。気づかずにそば粉成分がある環境に行ったり、そば粉が使われている加工品を確かめずに口にしてしまうと最悪の場合命を落とします。加工品はしっかりと原材料を確認し、そば粉成分がある環境には近づかないようにしましょう。そばを食べて少しでも異変を感じたら、食べるのを止めすぐに病院で検査するようにしましょうね!

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