普段何気なく食べている果物。そのカロリーをしっていますか??
2016/06/19
MOR
日本の糖尿病患者数は年々増え続けています。その治療・抑制にはまず食生活を見直し、血糖値を下げるが重要になります。よく「果物は血糖値をあげるのでよくない」とはいいますが、実際はどうなのでしょうか。今回は、糖尿病と食べ物、特に果物との関係についてまとめました。
糖尿病とは、インスリンの作用が十分でないためブドウ糖が有効に使われずに、血糖値が高くなっている状態のことです。放置すると全身にさまざまな影響が出てきます。
血糖値とは、食事で摂取したでんぷんなどの糖質が分解されてできるブドウ糖が、血液中にどれだけあるかということを示す値です。食事の後は体内でインスリンという成分が分泌されて血糖値を下げ、正常な値に戻るのが健康な状態なのですが・・・。
世界で最も患者数が多いのは中国。日本は世界で10位に入る糖尿病患者の数を抱えています(2014年度 国際糖尿病連合)
糖尿病は大きく分けて2種類あります。原因ははっきりとしませんが、膵臓からのインスリン分泌が足りなくなる1型糖尿病と、生活習慣による肥満や内臓脂肪によって起こる2型糖尿病です。日本人は圧倒的にこの2型糖尿病の割合が高くなっています。おそらく、食生活の欧米化や運動不足が関係していると考えられます。
糖尿病の始めはやたらと喉が渇いたり、食べているのに体重が減少したりします。全身がだるく疲れやすくなるのも症状のひとつ。自身が糖尿病とは気づきにくく、静かに進行して心筋梗塞などの重大な合併症を引き起こしてしまうのが、この病気の恐ろしいところです。
糖尿病治療に重要なのがやはり食事による療法。では具体的に、何を食べればよいのでしょうか。
糖尿病の食事療法は、正しい食習慣とともに、過食を避け、偏食せずに規則正しい食事をすることです。つまり、糖尿病食は特別な食事ではなく、バランスのよい健康食といわれています。
糖尿病の治療というと、あれもダメ、これもダメ・・・というイメージがありましたが、色々なものをバランスよく食べることが大切なんですね。とはいえ、現代人の好む脂っこい食べ物は当然避けるべきで、糖を緩やかに吸収させる食物繊維や、ビタミンの多い食品をたくさん食べることがポイントです。
野菜の中で食物繊維を最も多く含む食品。水溶性食物繊維が血糖値の上昇を穏やかにします。
便秘の改善や、糖質が脂肪に変わるのを防ぐ働きもあります。
ビタミンといえば果物、というのは確かにあります。実際にアセロラや柿、イチゴなどはビタミンCを多く含む食材として上位な果物です。しかし、柿よりもゴーヤやピーマンのほうがビタミンCを多く含むことはご存知でしたか?また、一口にビタミンといってもその種類は豊富で、多く含まれる食品も様々です。やはり果物ばかりでなく、なんでもバランスよく食べることが大切ですね。
糖尿病は糖分の摂りすぎに注意しなければいけませんが、まったく摂らないのはかえってよくありません。果物は適度な果糖などが含まれ、ビタミンやカリウム、食物繊維などの栄養もあり低カロリーです。
よく言われる、「果物の糖分が血糖値を上げるのでよくない」というのはすこし考えすぎのようです。むしろビタミンと食物繊維両方を摂れる果物は、糖尿病治療には欠かせませんね。
血糖値を下げる効果があると言われているペクチンが多く含まれています。ペクチンは、糖質を吸収する働きがあることから、血糖値を下げると言われています。
バナナに含まれるカリウムが血糖値を下げるので、糖尿病にバナナはおすすめの果物です。
ブルーベリーに含まれるポリフェノールがインスリンの分泌を活発にするので、血糖値を下げるのに効果がある果物です。
糖尿病治療には「血糖値を下げる」ということが重要だとお分かりかと思います。それでは次に、血糖値を下げる果物の食べ方についてご紹介したいと思います。
まずは果物そのままたべるのがお勧めですが、少食の人は、自家製ジュースに果物を入れたり果汁100%のジュースを買ってきて飲んでもよいでしょう。
リンゴなど皮ごと食べられる果物なら皮ごと食べるほうが効果があるようです。市販の果物のジュースによっては砂糖などが入っていることがあるのでよく確認しましょう。
果物は朝食に食べるのが最も理想的なのです。
“朝の果物は金”とよく聞きます。
朝はエネルギーが枯渇しており、糖質が早くエネルギー源になり一緒にビタミンも摂れる利点があります。
まとめると、果物は朝、他の野菜などと一緒に順番を考えて食べるのがよいということですね。
糖尿病と食べ物の関係についてお伝えしてきましたが、一番大切なことは日ごろから生活を見直し、その発症を予防することです。
そのためには果物や野菜など様々な食品をバランスよく食べたいですね。
以上、糖尿病と食べ物、特に果物との関係についてのまとめでした!
この記事に関する記事
キーワードから記事を探す
Copyright© 運営事務局