ホントのところはどうなの?魅惑のプルプル☆ゼラチンアレルギーの話
2016/04/18
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キウイを食べてアレルギーが起こることをご存知ですか?程よい酸味と甘さがたまらない、鮮やかな黄緑色が特徴のキウイ。キウイの中には、美肌効果や整腸効果もあるので人気の高いフルーツではないでしょうか?今回はキウイで起こるアレルギーについてまとめてみます!
キウイは茶色い産毛がついた皮をまとっていますが、切ってみると鮮やかな黄緑色が顔を出します。
品種によっては黄色いものや中心部が赤いものなどがありますが、一般的によく目にするのは黄緑色をしています。
甘酸っぱい味が特徴のキウイです!
海外ではスーパーフルーツと呼ばれている程のキウイです!
・ビタミンC
・ビタミンE
・カリウム
・ペクチン
・クエン酸
・りんご酸 など
・美肌美白効果
・冷え性改善効果
・便秘解消
・むくみの予防改善
・胃もたれ予防
・疲労回復や抗ストレス効果
・丈夫な体をつくる
・肩こりや腰痛の改善
・糖尿病や高血圧・動脈硬化の予防改善
・感染症の予防改善 など
栄養もあって、身体の中にも外にも効果を発揮してくれそうなキウイですが、実は、果物アレルギーの中でも一番発症率が高いのがキウイアレルギーと言われています。
過去の事例では、給食のデザートで提供されたキウイを食べた子どもたちが集団でキウイアレルギーを起こした報告もある程です。
キウイアレルギーの原因として考えられているのは、タンパク質分解酵素の一つである「アクチニジン」という成分です!
アクチニジンは少量でもアレルギーを引き起こす上に、キウイに含まれるタンパク質の約半分がアクチニジンだと言われています。
キウイの中でも黄色いものは含有量が少ないようですが、少量でもアレルギーを引き起こす力があるので油断はできません。
しかし、アクチニジンは60℃以上の加熱には弱い成分です。動きが鈍くなるため、加熱料理に入れたり、ジャムに加工するなどすると、発症が抑えられることもあるようです。
・キウイ
・パイナップル
・いちじく など
その中でもアクチニジンを多く含むのがキウイです!
キウイはマタタビ科マタタビ属の果物ですが、マタタビ科の果物はシラカバ花粉症と関係があるのです。
他にシラカバ花粉症は、バラ科に属するりんごやももとも関係性があるとのことです。
それではなぜ関係性があるのでしょうか??
実はシラカバ花粉症のアレルゲンと、マタタビ科やバラ科に属する果物のアレルゲンの構造が似ているためにアレルギーの症状が出てしまうのです。
キウイにはヒスタミンという物質が含まれています。
花粉症などのアレルギーが起こる時に身体の中ではヒスタミンという物質が作られます。
このヒスタミンが喉や鼻を刺激することでくしゃみや鼻水が出るのです。
つまりキウイを食べるときに口の粘膜などにヒスタミンがくっつくことで症状が現れるのです。
ラテックスとは…
天然ゴムの原料となるゴムの木の乳液のことをいいます!
ラテックスの加工品として有名なものにゴム手袋やゴム風船があります。
ラテックスアレルギーとはラテックスに含まれるタンパク質が、加工後も残っており、それに触れることでアレルギーを引き起こすことを言います。
これもやはり、キウイのアレルゲンとラテックスのアレルゲンの構造が似ているため、キウイを食べたときにラテックスアレルギーを持っている人は口の中に刺激を感じることがあるのです。
他にもバナナやマンゴー、アボカドなどもラテックスアレルギーと関係しています。
ラテックスアレルギーと果物アレルギーの関係性から、「ラテックス・フルーツ症候群」とも言われています。
シュウ酸カルシウムとは山芋に多く含まれる成分ですが、食べると口の周りがかゆくなったり、すりおろすと手がかゆくなったりした経験はありませんか??
実はシュウ酸カルシウムという成分は針のように尖った結晶をしているのです。
これが刺さることでかゆみが生じているのですが、キウイにもシュウ酸カルシウムが含まれているのです。
他には里芋やパイナップルにも含まれている成分です。
もしかしたらキウイによるアレルギーではなく、シュウ酸カルシウムが原因の可能性もあるので、きちんとお医者さんで診断してもらう方が良さそうですね!
果物アレルギーに多いのが口腔アレルギーの症状です。
・口腔のかゆみ
・舌や唇のしびれ
・喉のイガイガ感 など
アレルギーの症状はキウイを食べて5分程で症状が現れてしまいます。そのまま回復に向かう場合もありますが、口腔の症状から次第に全身へと広がり蕁麻疹なども起こりえます。
アレルギーには、口腔の症状以外に…
・吐き気や嘔吐
・腹痛や下痢 など
さらに進むと…
・呼吸困難
・意識障害
・チアノーゼ など
さらに血圧が低下していき死に繋がるケースもあります。
アレルギーの食品を食べてすぐに症状が起こり、特に意識障害や急激な血圧低下などを伴ってくることをアナフィラキシーショックといいます。
実はキウイアレルギーが治ったという報告はあがっておらず、現在ではアレルギーの完治は難しいとされています。
キウイアレルギーの人はまずはキウイを食べないことが一番です。
加熱をするとキウイに含まれる原因のタンパク質の活性は弱まるので効果はありますが、完全になくなる訳ではないので、加熱されているからといって安易に食べるのはやめましょう。
まずは主治医との相談をするところからです!
今回はキウイアレルギーにまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?
キウイの中には栄養素も効果もたくさんありますが、アレルギーを起こすこともわかりました。
キウイに気をつけるだけでなく、特定の植物や天然ゴムとの関係性もあるようですね!
アレルギーが気になる方はまずは病院で検査をして症状や原因を調べてみましょう!
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