ゼリー等に含まれるゼラチンにもアレルギーがあるのをご存じですか?
2016/04/17
mnkhome2015
2016/04/18 更新
ゼリーやババロアを作る時に欠かせない材料にゼラチンがありますね!でも、ゼラチンにはアレルギーがあるよ!とかゼラチンはアレルギーの原因になるから赤ちゃんには食べさせたらダメ!!なんて話を聞いたことがありませんか?今回はそんなゼラチンのアレルギーについて調べました
ゼラチンは、冷たく冷やすゼリーやババロアなどに幅広く使われる材料です。また、最近はジュレ状のドレッシングやぽん酢などもありますよね!同じように冷やして固める材料に寒天がありますが、寒天とゼラチンでは出来上がりの食感に違いがあります。
ゼラチンの食感はプルプルとしていて、まさにゼリーやババロアなどのお菓子にピッタリです!反対に寒天は固まり方がしっかりとしているので、羊羹などに向いていますね。
でも、昔は安全だったゼラチンが今はアレルギーを引き起こす可能性がある食品として扱われていることを知っていますか?あのプルプルゼリーを食べるとアレルギー反応を起こしてしまう事があるという事なのでしょうか?
今回はそんな扱われ方に変更があったゼラチンのアレルギーの事を調べてみました。
ゼラチンが体の中に入ってくると、アレルギー反応を起こす場合があります。それはいったいどんな反応なのでしょうか?
咳
ゼラチンアレルギーの症状は呼吸器系の症状が出る場合があります。咳やくしゃみ、息苦しさ。まるでぜんそくのような症状です。
顔の腫れ
ゼラチンアレルギーの症状は顔が腫れあがってしまう事もあります。アレルギーの現れ方は人それぞれなので一概には言えません。
じんましん
ゼラチンアレルギーの症状は時にじんましんも発症します。体中が赤くはれてかゆみを伴います。
アナフィラキシーショック
ゼラチンアレルギーの症状にはアナフィラキシーショックも含まれています。しかし報告数は非常に少なく起こる事は稀です。
なぜゼラチンでアレルギー反応が出てしまうのでしょうか?そもそも昔はアレルゲンを含まない、アレルギーが起きないと言われていたゼラチンがアレルギーを起こす食品に変更された理由はどんなことなのでしょうか?
かつて、ゼラチンは、人に対してアレルゲン性を示さない物質であると考えられてきました。しかし、1990年半ば、ワクチンに添加されたゼラチンに起因するアレルギー症例が、国内で相次いで報告されました。これは、乳児のワクチン接種時期を変更した日本特有の事情によるものです。
1988年以前には、三種混合ワクチン(ジフテリア、百日咳、破傷風)は、二歳児に接種されていましたが、ワクチンの弱毒化に成功したため、より効果的な予防をねらって、1989年以降、ワクチンの接種時期を、三か月から二歳未満の幼児に前倒ししました。当時、三種混合ワクチンにはゼラチンが安定剤として使用されており、結果的に非常に幼い時期にゼラチンに感作されることとなり、その後の麻疹、おたふく風邪ワクチンの接種でアレルギーが引き起こされたと考えられています。
このことから、厚生省(当時)が、三種混合ワクチンからゼラチンを除去する措置を行ないました。その結果、ワクチン接種によるゼラチンアレルギーは、1988年以降、1996年ごろまでに限定され、その後、新たな発症患者は報告されていません
という事は、ゼラチンアレルギーというのは誰にでも起こるものではなくて、1988年から1996年ごろにワクチン接種をした人限定という事なのですね!
ワクチンが原因でアレルギーを持ってしまった人たちは、あの美味しいゼリーやババロアなどを食べることは出来ないのでしょうか?
ゼラチンの食品アレルギーとしての症例は、非常に稀で、上記のワクチンによるアレルギー患者でも、多くの方は食品として摂取したゼラチンでアレルギーを起こさないという報告があります。
食べることに関してはゼラチンアレルギーを持っている人でも大丈夫なのですね!食べ物は消化され吸収されるのでそのことが関係するようです。
赤ちゃんにゼラチンを食べさせない方がいい理由は、内臓の発達が未熟なので消化が内臓に負担をかけるためです。
ゼラチンアレルギーについて詳しく調べてみましたが、お分かりいただけたでしょうか?アレルギーは発症すると非常に怖い症状です。しかし、ゼラチンアレルギーは食べ物からゼラチンを摂取する場合はあまり心配はいりません。点滴などで直接ゼラチンが体内に入ってくる場合以外はそんなに怖がる必要はないですね。
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