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乳幼児に意外と多い?牛乳・乳製品アレルギーについて調べました!

乳幼児の食物アレルギーとして2番目に多いのが牛乳・乳製品のアレルギーです。子どもも摂取することの多い牛乳、そして乳製品について、気をつけておきたいポイントとは何でしょうか?今回は牛乳・乳製品アレルギーについて調べてみました。

牛乳・乳製品のアレルギーとは?

牛乳・乳製品のアレルギーの多くは、牛乳タンパクに含まれる「カゼイン」が原因と言われています。このカゼインには耐熱性があり、実は加熱してもタンパク質の構造はほとんど変化しないため、生でも加熱してもアレルギーの起こしやすさには変化がありません。もちろん発酵の場合も同じで、カゼインの成分は発行しても分解されにくいため、ヨーグルトやチーズなどの乳製品も同じように注意が必要です。

では、牛乳・乳製品アレルギーの症状とはどのようなものがあるのでしょうか?牛乳・乳製品アレルギーの主な症状は、消化器や皮膚、呼吸器に現れると言います。皮疹や蕁麻疹、嘔吐、下痢、便秘、鼻炎、胃の痛みなどと言った症状になって現れてきます。さらにはアナフィラキシー、アトピー性皮膚炎、ぜんそく、胃食道逆流症、逆流性食道炎、大腸炎、頭痛や片頭痛、口の炎症などもアレルギー症状のひとつと言われています。もちろんこれらの症状は即時反応として、牛乳や乳製品を摂取してから数分で発症することもあれば、数時間後や数日後になって発症する、遅延反応として現れてくることもあるそうですので、注意が必要ですね。

牛乳・乳製品アレルギーの子どものカルシウム源は?

牛乳や乳製品と言えば、子どもの手軽なカルシウム源として便利な食材でもありますよね。でも、アレルギーがあって牛乳や乳製品を摂取できない子どもは、何からカルシウムを摂取すれば良いのでしょうか?牛乳・乳製品アレルギーを持つ子どものカルシウム摂取量は、牛乳・乳製品アレルギーではない子どもと比較すると、半分程度との報告もあります。

牛乳・乳製品アレルギーを持つ子どもは、成長に欠かせない必要なカルシウムを、乳製品以外で効率的に摂取することは難しいため、毎日の食事の組み合わせで日常的にカルシウムを摂取する習慣をつけることが大切です。

カルシウムの多い食品には、牛乳アレルギー用ミルクや煮干しなどの小魚類、青菜類、海藻、大豆製品などがあります。牛乳・乳製品アレルギーを持つ子どもさんには、毎日手軽にカルシウムをとれるように、アレルギー用ミルクを牛乳代わりに料理に使ってみたり、煮干しなどの小魚をふりかけにするなどの工夫をしても良いですよね。

「乳」とつくものは、牛乳・乳製品アレルギーの子は摂取できない?

牛乳や乳製品以外で「乳」とつくものの代表的なものに「豆乳」があります。牛乳・乳製品アレルギーを持つ子どもは、この「豆乳」も飲めないのでしょうか?また、加工食品に利用される「乳化剤」、「乳酸菌」、「乳酸カルシウム」なども、牛乳・乳製品アレルギーがあると摂取できないのでしょうか?

いいえ、そうではありません。「豆乳」や加工食品に利用される「乳化剤」や「乳酸菌」、「乳酸カルシウム」などは、その名前からして「乳」とつくために乳製品と誤解されやすいのですが、実は牛乳とは全く関係がありません。一方で「全粉乳」や「脱脂粉乳」、「練乳」、「乳酸菌飲料」、「はっ酵乳」などの加工食品には牛乳が含まれていますので、牛乳・乳製品アレルギーの人は摂取しないようにしましょう。

牛乳は特定原材料として加工食品にはアレルギー表示が義務づけられているのですが、名称上の「乳」という文字の有無だけでは、一概に食べられるかどうかを判断できません。牛乳・乳製品アレルギーを持つ子どもが誤食なく、食べられる食品を増やすためには、アレルギー表示から食べられる食品と食べられない食品とを正しく見分けることが大切ですね。

牛乳アレルギー用ミルクは、医師に相談してから!

牛乳・乳製品アレルギーを持つ子ども向けに、アレルギー用ミルクがあります。これなら牛乳・乳製品アレルギーを持つ子どもでも大丈夫だとは思いますが、こちらのアレルギー用ミルクを使う場合でも、念のため医師に相談してから使うようにしましょう。

実は粉ミルクは牛乳由来のものがほとんどなのです。そのため乳幼児に牛乳・乳製品アレルギーがある場合には、母乳や調製粉乳の代わりとなる牛乳アレルギー用ミルクが便利だとも言われています。ですが製品によって含まれるタンパク質の種類や分解度が違っているため、子どもの症状によって利用することが大切なのです。そのため、こちらのアレルギー用ミルクを使う場合でも、「アレルギー用だから大丈夫!」と過信せず、必ず医師に相談してから使うようにしてくださいね。

まとめ

いかがでしたか?牛乳・乳製品アレルギーを持つ子どもさんは、摂取できる食材が限られてしまうこともあるのですが、なるべくなら摂取できる食材を増やしてあげたいとも思いますよね。そのためには、牛乳・乳製品アレルギーについて詳しく知る必要がありますし、また、専門の医師に相談しながら進めていく必要もあります。自己判断で進めていくことのないよう、十分注意してくださいね。

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