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梅干しは1日1個食べるぐらいなら塩分の摂り過ぎにはならない?

一般的に「梅干し」と聞けば「美味しいけど塩分が高い!」と思っている人が多いと思います。梅干しの塩分が多いのは事実ですが、では実際のところ、梅干し1粒当たり何グラムの食塩が使われているのかご存知ですか?ここでは梅干しと塩分の関係についてご説明します。

初めに「梅干し」とは

梅干しは、6月頃に収穫する熟した梅の果実を塩漬けした後、3日ほど日干しにしたものの事を言います。この状態のものを「白干し梅」と言い、塩分濃度が一番濃い状態の梅干しになります。この「白干し梅」の塩分量は20%前後で、保存性に優れているのが特徴です。

「白干し梅」以外の市販されている梅干しで「はちみつ漬け」、「かつお節梅」、「昆布梅」などは、『調味梅干し』といい、白干し梅を水に漬け、塩分を減らした後にさらに味を加えたものになります。 調味梅干しは白干し梅に比べると塩分が少ないため、保存性が下がりますので、賞味期限が普通の梅干しより短く設定されています。開封後の保存方法も冷暗所ではなく、冷蔵庫と書いてあるのはそのためなのです。

梅干しの塩分について

梅干しは美味しいし食べたい気持ちはあるのに、その塩分が気になってなかなか食べれない人もいるのではないでしょうか。減塩をしてる人は漬物類の食品は塩分が濃いため、食べ過ぎないように指導されていると思います。となれば、梅干しも食べてはいけないの?と疑問に思ったりもするでしょう。確かに昔からの製造方法で作られた梅干しの塩分は20%以上にもなるため、塩分がとても多いのは事実です。ですが塩分20%以上と言っても、実際に梅干し一粒で考えると、食塩は何グラムなの?と、思ったりしませんか?

実際に梅干しを作る際に使われる塩分の量は、梅干しメーカーや各家庭により違ってきますので、塩分○○%と言っても食塩が何グラムなのかは分かりませんよね。そこで参考までに、一粒の食塩相当量を計算してみました。

各梅干しのおよその塩分 食塩相当量について 

昔ながらの梅干し 塩分約22%

100gあたりのナトリウム量は9.27g、1粒当たりの食塩相当量は4.709gとなります。

あっさり味 塩分約10%

100gあたりのナトリウム量は3.65g、1粒当たりの食塩相当量は1.854gとなります。

はちみつ梅干し 塩分約8%

100gあたりのナトリウム量は2.88g、1粒当たりの食塩相当量は1.463gとなります。

紀州南高梅 塩分約8%

100gあたりのナトリウム量は3.36g 、1粒当たりの食塩相当量は1.706gとなります。

こうして比較してみると、やはり昔ながらの梅干しの塩分は多いため、1粒当たりの食塩送料量も多くなるのですが、塩分が10~8%ほどの梅干しになってくると、1粒当たりの食塩送料量もさほど多くは無いので、食事で塩分を控えめにさえすれば、梅干しも1粒ぐらいなら食べれないこともなさそうですよね。

梅干しの栄養について

では、梅干しの栄養についてはどうでしょう?梅干しには塩分が多いことは誰しもご存知かと思いますが、それ以外の栄養については知らない人も多いのではないでしょうか?塩分が多く、敬遠されがちな梅干しですが、実は案外健康のためにも役立つ効果もあるんですよ。

まず梅干にはカリウムやカルシウム、食物繊維などの栄養がたっぷり含まれています。その効果として、血液サラサラ効果、食欲不振への効果、梅干に含まれるクエン酸・リンゴ酸・酒石酸などが血液を弱アルカリ性に保つことによる免疫力低下(免疫力を高める)への効果、梅干に含まれる酒石酸によるミネラルの吸収力を高める効果などがあります。梅干しは、ただ単に塩分が多いだけではないようですね。ただし、梅干しの塩分はやはり多めですので、食べ過ぎにより高血圧を引き起こしてしまう可能性もありますので、食べ過ぎには十分注意が必要です。

まとめ

いかがでしたか?梅干しには塩分以外にも栄養素が含まれており、様々な効果もありましたね。もちろん塩分が多いのは事実ですが、食べ過ぎなければ健康にとって良い効果もあるんですよね。1日に1粒ぐらい食べる程度であれば、塩分の摂り過ぎについては、さほど心配は要らないかもしれません。

夏場に食欲があまり無い時には、梅干しの力を借りて食欲増進!なんてことも期待できますよね。梅干しは、白ご飯との相性も抜群ですが、白ご飯以外にも様々なメニューに使われることも多いものです。梅干しの栄養や塩分をうまく利用しながら、楽しく調理するのも良いですよね。

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