羊はウールもグルメも人に役立つ種類が多数あることで有メ〜

　羊は、学術的には「偶蹄目反芻亜目牛科」に属しており、牛の仲間とも言えます。家畜化されたのはおよそ１万１０００年前、イラク北部といわれています。

　羊の種類も、人間の用途に合わせていくつもあるということです。羊毛を取るための「細毛種」、食肉用の「マトン種」、繁殖力の高い「短尾種」、乳用の「脂肪尾種」、熱帯地方で食用となっている「粗毛種」等に分けられるそうです。その中で羊毛用も食用も品種改良によってさらに種類が増えます。

　メリノ種は現在世界各地に広く分布し、世界で最も優れた品質の羊毛を最も多く産出している羊種で、羊の代名詞的存在とされています。あらゆる羊の中で最も白く、最も細く、長くて丈夫で、衣料用に最も適した羊毛でもあります。中でも「オーストラリアメリノ」は羊の芸術的羊種といえ、これもさらに幾つかのグループに分けられたりします。

　余分な脂肪がなく赤身が多く、肉質に優れています。毛は潰れにくいので、布団に使われるそうです。

　グルメの領域では、羊そのものの種類よりも、お肉の種類の方が関心あるのかもしれません。

　ラムは生後一年未満の子羊の肉で、肉質がやわらかくてクセがないのが特徴のようです。

　マトンは二才以上の成羊の肉とされていて、羊ならではのコクと旨味が特徴ということです。

　高タンパク質で、必須アミノ酸も人間にとってほぼ理想的な比率で供給してくれるそうです。ミネラルも鉄分、ビタミンB１２、ビタミンB１、ビタミンB２、ナイアシンなど豊富に含まれています。またカルニチンが多く、コレステロールも牛肉に比べて少なめです。

　以上、羊の用途別による種類と、羊肉の種類によるレシピを見てきました。ウールと食用もはっきり区別されてる訳ではなく、例えばメリノ種も、最初は肉用に利用されていまいしたが、今ははっきりしませんし、両刀使いも多いようです。

　レシピではジンギスカン料理が今回紹介から漏れましたが、これはまた別の機会に触れたいと思います。肉の種類の中では、栄養がよくダイエットにも向いている食品であることも特徴です。