卵にある白い「カラザ」を知っていますか?栄養があるんですよ!
2016/05/18
ほのほの
生卵を割ると、黄身の端っこに白いヒモのような塊が2つついていますよね。あの白いものを「カラザ」と言います。卵を使う時になんとなく気になってカラザを取ってしまう方は多いはず。本当に取ってしまって良いのでしょうか?意外と知らない「カラザ」について調べてみました!
安くて栄養価の高い卵は毎日の食卓で大活躍ですよね。
クセのないやさしい味わいは、家族みんなが大好きという家庭も多いのではないでしょうか。
そんな大人気の卵ですが、殻を割ると黄身の端っこに白い渦を巻いたヒモのようなものがついていますよね。
生卵のまま食べるとよくわかるのですが、口当たりがあまりよくないこの白い部分を「カラザ」と呼ぶのはご存知でしたか?
ゆで卵にすると白身と一体化したかのように消えてしまうあのカラザについて、詳しく知っているという方は珍しいはず。
卵という身近な食材だからこそ、カラザについても知っておきたいと思いませんか?
そこで、卵のカラザにまつわる様々なことを調べてみました!
一般的にスーパーなどで売られていて、私たちが頻繁に口にする「卵」とはニワトリの卵ですよね。
つまり有精卵だった場合には、いずれ孵ってヒヨコが産まれるということです。
そこで、こんな疑問を感じたことがある方も多いのではないでしょうか。
カラザは産まれてきたヒヨコにはついていません。
なぜなら、カラザは卵白の一部だからです。
時々カラザを「ヒヨコの目」だと思っている方がいますが、それは間違いです。
ヒヨコ本体は卵黄の部分が成長したもので、卵白であるカラザ自体がヒヨコになるわけではありません。
卵を横長に置いた時、卵黄の左端と右端に伸びるようにくっついているのがカラザです。
カラザは卵の殻の中で卵黄がぐちゃぐちゃになってしまわないように、固定する役割を持っています。
あんな風に白い塊が出来てしまうのは、コロコロと転がる卵の中で卵白がよじれてしまった結果です。
見た目もきれいではないし、なんとなく気になってカラザを取ってしまう方も多いのではないでしょうか。
でも実はカラザは卵白の一部というだけあって、栄養もたっぷりなんですよ!
カラザには卵白に含まれている栄養素の他に、「シアル酸」と呼ばれる栄養素が含まれています。
シアル酸は卵白には含まれていない、カラザならではの栄養素です。
このシアル酸は母乳やツバメの素などに含まれている栄養素で、なんとインフルエンザウィルスにも有効という素晴らしい栄養素なんです。
卵かけごはんなど、生卵でそのまま食べるときは少し口当たりが気になるカラザですが、シアル酸を摂取するためにはカラザごと食べるのが良いでしょう。
生卵だと気になるカラザも、ゆで卵や卵焼きのように火をとおしてしまえば気にならないですよ!
今まで卵を使う時にカラザを取り除いていた方も、火を通す料理の時はカラザごと使ってみてくださいね。
栄養豊富なカラザですが、生卵で使う時や茶碗蒸しのように口当たりが気になる料理の時は、やっぱり取り除きたいものですよね。
そこで、割った生卵からカラザを上手に取る方法をご紹介します。
フォークの先の隙間にカラザを滑りこませて、そのまますくいあげると簡単にカラザが取れます。
隙間の狭い細いフォークで取ると、上手に取ることができますよ!
先に卵を溶いてしまうと、卵黄からカラザが外れてくれるので、箸で簡単にカラザが摘めます。
卵黄と卵白を分けたい時には使えないテクニックですが、とっても手軽ですよね。
100円ショップやキッチンアイテムショップなどで、カラザ取り専用のスプーンが売っています。
頻繁にカラザを取り除く卵料理を作る方におすすめです!
テクニックなども不要で、カラザをすくうようにすればキレイにカラザを取り除くことができますよ。
美味しくて栄養たっぷりの卵はみんな大好きですよね。
見た目や口当たりが気になるカラザですが、実は栄養たっぷり!
どうしても気になる…という方以外は、カラザつきのまま食べてみてはいかがでしょうか。
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