2016/05/10
きたま
全国で楽しまれている串カツ、ソースもそれぞれの地域色のあるソースが合わせられています。一口大で揚げることから手軽に楽しめる串カツ、おうちで串カツパーティーなんていかがでしょう?市販のソースやご家庭でのソースの作り方をご紹介します。
串カツというと大阪を中心とした関西のイメージが大きいですが、串にさした一口大の具材を衣を付けて揚げた料理ということで全国で広く楽しまれています。とくに具材はその土地の好みや食習慣が大きく反映されています。
関西では串に指した衣付きの揚げ物は全て串カツに入ります。関東と違い肉は牛肉の方が主流で、間に野菜などは入らないことが多いです。串カツ店では、ソースは容器に入ったものが卓に置かれていて、口をつける前に串カツを直接入れてソースを付けるスタイルが有名ですね。
名古屋では肉は豚肉が多く、角切りの豚肉のみを刺したものや、薄切り肉を串に巻き付けて揚げた形もよく見られます。土手煮も出すお店では土手煮に浸けてソースとする土手カツや、八丁味噌ベースの甘いソースをたっぷりと浸ける名古屋独特の味付けが有名です。
関東での串カツとは、一口大の豚カツと玉ねぎもしくは長ネギが串に刺さったもののみを指すことが多いようです。関西で「串カツ」に分類されるものでも他のものは「串揚げ」や「○○揚げ」「○○フライ」などと呼ばれています。ソースも、ソースさしに入っていたり、個々に皿にとるスタイルが一般的です。
ソースの味付けも地域それぞれです。名古屋、中京の甘味噌ソースはとくに個性的ですが、とくに串カツ専用の味付けと言う訳ではありません。関東の家庭では、一般的な「ウスターソース」「トンカツソース」などの中で好みのものを使い、串カツにはこのソースという定番はないようです。
しかし関西ではとくにソースの種類が豊富で、お好み焼きにはこのソース、串カツにはこのソース、と料理ごとにソースの差別化が見られます。関西限定のポテトチップスなどでは「串カツソース味」などもあり、ソースもかけるものによって使い分けるのが一般的であることが伺えます。
大阪で手に入る串カツソースの代表はこの大黒屋の串カツソースではないでしょうか。大正12年創業の老舗大黒屋は、他にも焼きそばやたこ焼き用のソースをだしており、家庭から業務用まで幅広く使われています。
名古屋の市販の味噌ソースでは、メディアなどにも取り上げられ全国的な知名度になった「つけてみそかけてみそ」が有名です。中京でなじみの深いコーミソースのコーミも業務用で「串カツソース」を出しているようです。
関東では「串カツソース」はほとんど見かけませんが、関西の串カツソースにも比較的近いウスターソースが使われることが多いようです。そして関東のウスターソースは写真のブルドックが主流でなじみがあります。また、串カツもカツの一種としてトンカツソースを好む人もいます。
関西の串カツソースはお店によってさまざまですが、ウスターソースよりもさらっとしています。ウスターソース:水=5:3にケチャップ・醤油・他のソースを少しずつ加えて調味するのが一番近いようです。
名古屋風の甘味噌ソースはやはり赤みそが決め手です。赤みそにさらに同量のみりん・砂糖を加え、だしで整え、好みの濃度に薄めます。八丁味噌を使う場合はもともとだしが入っていることがあるのでより味が決まりやすくなります。
串カツになじみのあるかたもない方も、串カツの違い、いかがでしたでしょうか?揚げ物と言うと揚げきるまで食べられず冷めてしまったり、肉や魚に偏ってしまうという理由で敬遠されているご家庭もあるかもしれません。
もし卓上フライヤーがあるなら関西風の串カツパーティーにして、食べたい分だけさっと揚げればみんなで揚げたてが食べられますね。また、ソース味のフライでなら野菜もメインとしてたくさん食べられます。
チーズや餅など変わり種を揚げてみたり、旬の野菜で季節を感じたり、お家で串カツは楽しいことだらけです。ご紹介したようにお店のようなソースも簡単に手作りできますので、好きなだけつけて楽しい串カツパーティーをしてみませんか?
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