【インドの定番】ほうれん草とカレーの関係【欧風カレーでも!】
2016/06/12
hanjuku_h
エスニックカレーは大好きな方もいれば全く苦手な方もいて好みが分かれますね。その原因のひとつにココナッツミルクの香りがあるようです。どのカレーにはココナッツミルクが入っているのかや、嫌いな方でも食べられるカレーをご紹介します。
エスニック料理と言うと「辛い」「パクチー」、エスニックカレーには「ココナッツミルク」などのイメージばかりありますが、そもそも「エスニック」とは「民族特有の」という意味です。
いまの日本で「エスニック料理」というと主に日本・中国以外のアジアの料理をさすことが多いようです。場合によってはアジアとアフリカ、さらに南米料理も合わせていうこともありますが、今回はカレーに注目しているのでタイ・インド・ベトナムなどを中心に見てみましょう。
ココナッツミルクはとくに東南アジアやポリネシアの国々で多用されていますが、その地域に限らず熱帯で広く日常的に使われる食材です。ハワイやブラジルなどでもカクテルやデザート、煮込み料理などに使われます。
ココナッツのとれる地域ではココナッツミルクもよく使われ、アジアでもココナッツの成育に合わない土地ではほとんど使われない傾向にあります。
しかしアジア・エスニック=ココナッツのイメージでココナッツミルクを使ったデザートなどはココナッツのない地域にも広がっています。
タイのカレーには原則全てココナッツミルクが使われています。日本ではココナッツミルクを使っているだけで「タイ風」カレーと呼ばれることもあるくらいです。
タイのカレーはグリーンカレー、レッドカレー、イエローカレーや最近話題のマサマンカレー、また、タイ語でカレーの意味「ゲーン」と入っている場合もタイのカレーです。
ココナッツの生産量はタイを超えるベトナムのカレーもココナッツミルクが入っていることが多いです。たっぷりのココナッツミルクのおかげで辛さは控えめの傾向で、お米や麺の他にフランス領だったなごりでフランスパンなどとも合わせて食べられます。
南インドのカレーではココナッツミルクやタマリンドという豆の一種がよく使われます。北インドのカレーと比べるとさらさらした食感のカレーが多く、ご飯やスープとまぜて食べるスタイルです。
ココナッツファインがふんだんにかけられていることも。
南インドではカレーのココナッツミルクの他にも炒め物などにもココナッツが多用されるのでココナッツの風味自体が苦手な方は南インド料理店は難しいかもしれません。
タイ南部のカレー「ゲーン・ソム」は、「ソム=すっぱい」の通りタマリンドからなる酸味が特徴です。ココナッツミルクは全く入らず、酸味と辛味ががっちり感じられるスープ状のカレーです。ココナッツミルクは苦手だけれども辛いものが好きだという方にオススメです。
アジア最後の秘境として注目をあびているミャンマーにもカレーがあります。ミャンマー料理にはココナッツミルクを使ったものもありますがそれほど多くはなく、ご飯とともに食べられるカレーもココナッツミルクは使われていないものがほとんどです。ミャンマーカレーはスパイスはきつくなく、油をたっぷり使用しているのが特徴です。
北インドではこってりしたルーのカレーが多く、小麦粉で作ったパンのようなものと合わせて食べられています。こってりとしているのでココナッツミルクが入っていると思われがちですが、牛乳やバター、カシューナッツなどでのとろみであることが多いです。
北インドは緯度で言うと九州ぐらいなのでココナッツミルクが手に入りにくいことや、山岳地方はさらに寒いので動物性脂肪を多用した結果ではないかと考えられています。本格的な
インドカレーが食べてみたいけどココナッツミルクはちょっと苦手…と言う方はぜひ「北インド料理」をうたうカレー屋さんへ行ってみてください。
ココナッツミルクが苦手だとエスニックカレー自体を避けてしまいがちですね。パクチーなどと違いココナッツミルクはよけることもできないのでエスニックカレー店自体を敬遠する方も多いようです。
しかしご紹介したように国やカレーの種類によって全く使われていないものも多く、ココナッツミルクが嫌いなことでエスニックカレー全体を嫌ってしまうのはとてももったいないことだと思います。ココナッツミルクが苦手で避けてきた方にもぜひこのまとめとお店のひとの説明を参考に、エスニックカレーを楽しんでいただきたいです。
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