パセリは飾りじゃありません!栄養満点・美味しいパセリの食べ方
料理に添えられたパセリはただの飾りではありません。栄養価は極めて高く、優秀な野菜です。食べないなんてもったいない!栄養満点のパセリは調理次第で美味しくいただけます。パセリの栄養を学んで、美味しい食べ方を覚えて、栄養満点のパセリをモリモリ食べましょう。
パセリは「オランダゼリ」ともよばれるセリ科の多年草。パセリは南イタリアやアルジェリアを原産地とし、紀元前から薬用や香辛料として用いられ、世界で最も使われているハーブの1つです。日本には18世紀にオランダ人が持ち込んだのがはじまり。特有の香りと味があり、香味野菜として用いる野菜ですが、日本では料理の彩りや付け合わせとして用いられることが多いです。
パセリは色や香りから、栄養豊富な緑黄色野菜であることは容易に想像ができるでしょう。日本では付け合わせに”飾られる”イメージで、モリモリ食べる食材とは言えませんが、それはとてももったいないことです。パセリの優れた栄養、効能を知ったら残さず食べたくなります。
パセリの栄養
パセリには多くの栄養素が含まれています。炭水化物、食物繊維、タンパク質、ビタミンA群(βカロテンなど)、ビタミンB群(チアミン、葉酸など)、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、カルシウム、鉄分、カリウム、マグネシウムなどで、栄養素のバランスもよく、ビタミン・ミネラルがたっぷりなことがわかります。特徴はアピオールという精油成分。パセリ特有の香りはアピオールによるものです。これら、豊富な栄養成分は緑黄色野菜の中でもトップクラス。食べないなんてもったいない、パセリは優秀な野菜です。
パセリの効能
パセリの栄養価はとても高いので、残すのはもったいないこと。鉄分含有量が多いので、貧血ぎみの人には特におすすめ。その他、薬効としてあげられるのは、食中毒防止、疲労回復、口臭防止、食欲増進など。食中毒を予防し、口の中をさっぱりさせてくれるパセリを料理の付け合わせに添えるのは理にかなっていることですね。その他にも、抗がん作用や炎症緩和、免疫力アップにも効果があるとされていますし、美容にも欠かすことのできない栄養素をたっぷり含んでいるので、美容を意識する女性にはぴったりの食材です。
パセリの栽培は比較的簡単。収穫期間が夏から翌年の初夏までと非常に長いので家庭菜園での栽培もおすすめです。初心者の場合は種からでなく、苗を購入して植え付けましょう。植え付け時期は4月~7月が適期。パセリは真っ直ぐ下に根を伸ばす特徴があるため、浅い鉢ではなく、縦長の深い鉢に植え付けましょう。地植えの場合は根がしっかり下に伸びるようによく耕しておきます。
パセリの栽培は比較的簡単ですが、注意するポイントが3つほどあります。
1・花を付けると株自体が弱くなりるので、初夏に花芽が付き始めたら摘み取る。
2・パセリは一度にたくさん収穫してしまうと株が弱ってしまうので、使う分だけ少しずつ摘み取る。
3・風通しが悪くなると、うどんこ病や軟腐病などの病気を発症してしまうので、適度に間引き、風通しを良くして育てる。
この3つのポイントに注意して、春から秋は水やりを忘れずに、乾燥させないようにし、肥料も与えながら上手に育ててパセリの収穫を楽しみましょう。
パセリは栄養価が高く、栄養成分もバランスよく含まれていて健康促進や病気の予防にも大いに役立つ野菜です。しかし、食べ過ぎると健康被害を起こすとも言われていて注意も必要です。適度な量であれば特に問題は起きませんが、流産や腎障害や不整脈、めまい、難聴、幻覚、低血圧、徐脈、錯乱、肝障害や腎障害など実に様々な症状が現われる危険性も指摘されています。特に妊婦は胎児の健康も考えて食べすぎないようにしましょう。
栄養豊富で残さず食べたいパセリはどうやって食べたらいいのでしょう。付け合わせを食べるだけでなく、美味しく調理してパセリの栄養を丸ごと取り入れましょう。
パセリの栄養・美味しいレシピ①
チーズとパセリの卵とじ丼
材料 (2人分)
温かいご飯 どんぶり2杯分
卵 3個
ピザ用チーズ 50g
パセリのみじん切り 1/2カップ
牛乳 大さじ3
塩 こしょう バター 中濃ソース
パセリをたっぷり使う洋風どんぶりの簡単レシピです。
1・ボールに卵を割りほぐし、ピザ用チーズ、パセリ、牛乳と塩、こしょうを混ぜ合わせる。
2・フライパンにバターを中火で熱し、卵を入れて菜箸で大きく混ぜ、半熟状になったら火を止める。
3・器にご飯を盛って卵とじをのせ、中濃ソース適宜をかける。
パセリで色合いもよくなり、味のアクセントにも。ソースがよく合い、卵にチーズ、パセリの組み合わせで栄養満点になっています。お試しください。
パセリの栄養・美味しいレシピ②
◇栄養満点◇パセリとツナのサラダ
材料 (2人分)
パセリ 150~200g
ツナ缶(オイル漬け) 100~150g
マヨネーズ 適量
栄養豊富なパセリは軽くゆでると苦味が消えます。さらに、マヨネーズで食べやすいサラダに。
1・パセリの茎を切って取り除き、沸騰したお湯で10秒~20秒、少しくたっとするまで茹でる。
2・しっかり水を絞ったら、約1cm幅に切る。
3・軽くオイルをきったツナと茹でたパセリ、マヨネーズを加えて混ぜる。
ツナとマヨネーズで子供も食べやすいサラダになります。栄養豊富なパセリをモリモリ食べられるレシピです。お試しください。
パセリの栄養・美味しいレシピ③
パセリのかき揚げ カレー風味
材 料(4人分)
パセリ 1束~
人参 半分
玉葱 半分
小麦粉 大さじ3~
片栗粉 小さじ半~
水 大さじ3~
カレー粉 10ふり~
塩胡椒 少々
マヨネーズ 少々
パセリが苦手な人でもかき揚げにすれば美味しく食べられます。
1・パセリはざく切り、人参は細切り、玉葱は薄切りにします。
2・切った野菜に小麦粉を軽くまぶします。
3・小麦粉+片栗粉+水+マヨ+塩胡椒+カレー粉を混ぜて天ぷら液を作り、粉をまぶした野菜を混ぜ合わせます。
4・フライパンに1cm~の油を入れ熱し、1つまみづつ入れ揚げます。カラリと揚げたら油を切り、完成。
カレー風味のかき揚げはパセリが苦手な人にも、子供にも好評です。色合いもきれいですが、栄養たっぷりのかき揚げでパセリも美味しくいただけます。
パセリの栄養価は極めて高く、緑黄色野菜の中でもトップクラス。パセリの栄養、効能を知ったら、料理の飾りには見えなくなるでしょう。美味しい調理法も覚えて、パセリをどんどん食卓にあげませんか?パセリ独特の味わいを生かした料理は食卓を豊かにし、パセリの栄養は健康に、美容にも効果的。うれしいことばかりのパセリはおすすめの食材です。