2016/06/07
りーかーまま
ビタミンDと紫外線は友達関係って知っていましたか?肌には有害とされている紫外線です。なるべく浴びないように生活していませんか。ビタミンDに対しての紫外線の効果を紹介するとともに、ビタミンDの効果について、摂取不足や過剰摂取から起こる病気を紹介します。
日本をはじめ世界的に、紫外線の害を警戒するあまり、ビタミンD不足から起こる病気が、増加傾向にあることが懸念されています。
ビタミンDの効果についてもう一度考え、病気が予防出来たらと思います。
ビタミンDが不足すると、くる病、骨軟化症、骨粗しょう症などになります。
くる病、骨軟化症、骨粗しょう症、どれもみんな骨の病気です。
くる病・骨軟化症は、ビタミンD欠乏や代謝異常により生じる骨の石灰化障害です。乳幼児の骨格異常で、小児期の病態を「くる病」、骨端線閉鎖が完了した後の病態を「骨軟化症」と呼びます。
骨粗鬆症とは、カルシウム不足から骨密度が低下した骨の病気です。骨がスカスカになってしまいます。
ビタミンDには、カルシウム(Ca)、リン(P)の吸収を助ける効果があります。
骨の主成分のカルシウムをいくらとっても、ビタミンDがないと、カルシウムの効果が発揮されないのです。
ビタミンDを食品で摂ろうとしても、ビタミンDを多く含んでいる食品は非常に少ないのです。
ビタミンDは野菜や穀物にはほとんど含まれていません。
ビタミンDは、魚介類やキノコ類に多く含まれています。
特に干ししいたけを作る時に、天日干しで干ししいたけを作ると、ビタミンDの含有量が生のしいたけの10倍に増えるそうですよ。
ビタミンDは食物から摂取するほかに、紫外線を浴びることで皮膚でも生成されます。ビタミンD不足を解消するためには日光浴が必要です。
皮膚が紫外線を浴びると、皮膚に存在するコレステロールからプロビタミンDが合成されます。
毎日の生活の中で、1日10~20分ほど日光を浴びるとビタミンDが作られることにつながります。
ただし、黒く日焼けするほどの日光浴は、逆にビタミンDを作る力を低下させます。さらに紫外線による害もあるので注意が必要です。
ビタミンDは免疫力を高める効果があります。
インフルエンザやリウマチ、癌などの免疫力と関係のある様々な病気の発症予防に効果が期待できそうです。
ビタミンDは血液や筋肉のカルシウム濃度を調節する効果があります。
ビタミンDはカルシウムとペアで働くミネラルです。骨のカルシウム代謝を正常に保つ効果を手助けしているとされています。
ビタミンDには糖尿病発症リスク低下の効果もあります。
糖尿病は、すい臓から分泌されるインスリンの働きが低下することから起こりますが、そのインスリンの分泌がうまく行われるようにするのがカルシウムです。
このことから、糖尿病ではカルシウムを多くとることも大切とされています。
ただ、糖尿病予防にもカルシウムだけ摂るのでは効果は少なく、一緒にビタミンDを多くとることで効果が高まることがわかってきました。(厚生労働省研究班の調査から)
この他に、ビタミンDが関係する物質は、最近の研究では全身のほとんどの組織から発見されていて、ビタミンD重要性と効果が改めて注目されています。
ビタミンDのその他の効果として、筋肉強化、インフルエンザ予防、乳がん・腸がんの予防、肥満・メタボリック症候群の予防、リウマチなどの自己免疫疾患の予防など、たくさんの効果が期待されています。
更に、ビタミンDは血液中のカルシウム濃度を高める効果とか、腎臓でカルシウムが尿中に排出されないように体内に再吸収させる効果があります。
その上、ビタミンDは睡眠と関係しているという調査結果も出ています。
体内に取り入れられたビタミンDは、小腸から脂質と一緒に吸収され、肝臓と腎臓の酵素の働きによって活性型ビタミンDに変換されます。
ビタミンDは活性型ビタミンDとなって初めて働きます。
ビタミンDの摂取不足が問題になってきている昨今ですが、だからと言って、ビタミンDをサプリメントを摂取し、過剰に摂ることには病気を招く危険があります。
ビタミンDを過剰に摂取すると、骨から多くのカルシウムが動員され、血清中のカルシウムとリン酸濃度が高くなります。
その結果として、腎臓や筋肉へのカルシウムの沈着や軟組織の石灰化が起きます。
ビタミンDを過剰に摂取すると、血液中のカルシウム濃度が上昇して、血管の内壁や心臓、肺、胃、腎臓などの内蔵に、カルシウムが沈着しやすくなります。
特に問題になるのが、腎臓(じんぞう)にカルシウムが大量に沈着した時です。その時は尿毒症をおこして、体調が非常に悪化し、ひどいときは、命に関わる状態になります。
ビタミンDの過剰摂取により、他に便秘、下痢、食欲不振、嘔吐などの症状がでてくることもあります。
ビタミンDの効果についての記事はいかがでしたか?ビタミンDは私たちが健康を維持するために影武者のような役割を担っているのですね。
いつまでも若々しく元気に生活するために、ビタミンDはとても大切な栄養素です。
食事では、ビタミンDは脂溶性ビタミンで、脂に溶ける性質があります。油を使う料理でビタミンDを上手に摂取をし、ビタミンDの効果が生かせるといいですね。
しかし、食事だけでは必要とされる摂取量を確保することは不可能とされています。
天気の良い日は、適度な日光浴で紫外線を浴びて、ビタミンDを作ることも心がけたいものです。そして、ビタミンDの効果が発揮され、健康な生活が出来るといいですね。
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