2016/06/07
りーかーまま
お酒をよく飲む人の肝臓に効くだけの効果だけではなく、疲れやすい方にもおすすめしたいしじみ! 食材としてだけではなく、最近では様々なサプリメントとしても非常に身近な存在です。そのしじみの効果や栄養素としての役割について詳しく紹介したいと思います。
しじみに主に含まれている栄養素は、ビタミンB2、ビタミンB12、ビタミンE、カルシウム、鉄分、亜鉛、アミノ酸など非常にたくさんあり、単一食品としては非常にバランスのいいものです。 まずは、代表的なしじみの栄養素の効果について説明していきます。
まずビタミンB2は脂質、糖質、タンパク質の代謝に必要で、欠乏すると皮膚や口腔内が荒れたり、髪が傷んだりします。
ビタミンB12は神経機能を維持したり、特に妊婦さんに必須のビタミンです。 欠乏すると神経障害や悪性貧血を招きます。
カルシウムは最も不足しやすいもので、特に更年期の女性にはそれが顕著に現れます。鉄分は赤血球内のヘモグロビンに重要な栄養素で、酸素を運ぶ役割を担います。 また、亜鉛は抗酸化,免疫, 生殖,などに効果があり、味覚に関係する味蕾(舌の味を感じる器官)にも深く関わっています。
しじみのアミノ酸スコアは100で、同じく100のアミノ酸の塊の卵や大豆と同じ評価です。
アミノ酸スコアは、食品中の必須アミノ酸の含有比率を評価するための数値である。特定の食品に対し、窒素1gあたりに占める必須アミノ酸が基準値と比較してどれだけ含有されているかを評価するものである。
必須アミノ酸は、体内で合成できないために食品からしか摂れないアミノ酸です。 しじみのアミノ酸がいかに優秀で効果があるかわかりますね!
しじみを代表する栄養素のオルニチンについて詳しく解説します。
オルニチンには肝臓の細胞の壊れぐわいを表すGOTやGPTの数値の上昇を予防する効果があります。 お酒をよく飲む方にはもう常識になりつつある効果ですね。
しかも、アルコールの分解を促進する効果もあり、二日酔いや悪酔いを予防してくれます。
肝臓に中性脂肪が溜まってしまういわゆる脂肪肝。 それを放っておくと最悪ガンにもなりかねません! 肝臓への中性脂肪の蓄積を抑える効果もあります。
更に、コレステロールの代謝にも効果があり、悪玉コレステロールの排出にも役立ちます。
睡眠不足は肝臓の機能の低下にも関わっています。 睡眠の質の向上に関わっていることはあまり知られていませんが、ビタミンB群とともにこの効果が、しじみが疲れを取る、翌朝スッキリ目覚められるという表現をされるゆえんですね。
シジミの「うま味」はシジミの体内に含まれているアミノ酸などによるものです。シジミのおいしさを作る「うま味」成分の中心はコハク酸で、その他グルタミン酸、グリシンなどが含まれています。
グルタミン酸などのアミノ酸の旨味は、コハク酸などの核酸と相性がよく、旨味の相乗効果があり、単に足し算ではなく掛け算(乗)として倍増します。 更にアミノ酸のグリシンは、優しい甘みがあって安眠サプリなどにも使われていますし、睡眠改善に効果があります。 こういうことからしじみは単に健康効果だけではなく、おいしい理由がわかりますね!
いくら健康に効果があって、とってもおいしいしじみとは言っても毎日は食べるのは大変ですよね。 次はサプリメントなどの気軽にしじみの効果を摂れるものについて解説していきます。
キャッチコピーとして、何十個のしじみエキス!という商品はよくありますね。 ここで気を付けたいのがあくまでエキス分としての効果なので、生のしじみ数十個分の栄養素そのものが含まれているわけではありませんので過度な効果の期待はやめましょう。 中にはオルニチンとしてなど注釈があったりもしますので、選択には注意も必要です。
しじみエキス配合とか、オルニチンメインのサプリメントでもビタミンEをプラスですとか、ウコンエキスも!なんて商品もよくあります。 そこで気を付けてほしいのが過剰摂取です。 他のビタミンサプリメントで十分なビタミン(特に脂溶性ビタミンは蓄積されやすいので注意)を取っている場合などは注意が必要です。 最近では栄養失調ならぬ、栄養の摂りすぎも多くあり、効果どころか体調不良を起こしてしまいます。 サプリメントが体の害になっては効果どころか意味がありませんよね・・・ 必ず成分表示を見て、総計で耐用上限数を超えないようにしましょう!
いかがでしょうか? しじみの効果だけではなく、味の秘密にも掘り下げてみました。 底知れぬパワーのしじみですが、これらのことが皆さんの参考になれば幸いです。
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