腐るはずの無い漬物の賞味期限も、現代では短くなっています。
漬物は日本人にとり、食事にはかかせないものです。ともすると添え物のように扱われますが漬物だけでもご飯が食べられる優れものです。賞味期限が問題ですが、昔は朝漬けではなかったので賞味期限も長かったのですが、現代は野菜感覚の漬物が多くなり賞味期限も短くなっています
様々な食材を食塩、酢、酒粕などの漬け込み材料とともに漬け込み、保存性を高めるとともに熟成させ、風味を良くした食品です。
新香
新香(しんこ)とは祝い事などのハレの日のお客様に出す為につくられた浅漬けの事をさします。
古香
古香(こうこ)とは、たくわんなどのような、保存食として日常に食べられていた漬物のことです。
四季折々の感性だけではなく、お客様を呼ぶ日をハレと言い、食事の中の漬物一つにまで心を配る日本人の心を忘れないようにしたいと思います。
ハレの日に対する日常はケと言い、主食もハレ=白米、ケ=粟や稗などが入った雑穀米。
汁物も、日常のケは具沢山の味噌汁でハレの日は吸い物というように使い分けをしていたのだそうです。
お新香は朝漬けの漬物ですから基本的に「賞味期限が短く」
お好古は保存が利く漬物ということから「賞味期限が長い」
冷蔵や常温で保存がきく食品に表示してあります。おいしく食べられる期限を示しています。
賞味期限を過ぎても食べられなくなるとは限りません。
食べ残した漬物
漬物を冷蔵庫に入れておいたのに翌日になると変な臭いがするなんて経験はありませんか?
これは酸化によるものなので、できるだけ空気に触れないようにすれば防げます。
漬かりすぎの漬物
冷蔵庫の中で未開封のまま賞味期限を過ぎてしまったなんて事ありませんか?
一夜漬けの漬物などは賞味期限も短く、開封しても少人数のご家庭では食べきれない事もありますね。
一夜漬けの賞味期限は概ね1週間程度の場合が多く、その賞味期限も未開封で冷蔵庫などで低温管理された状態での期間です
浅漬物の場合
浅漬けを汁から出して絞っているのであれば、
タッパーに入れて空気をできるだけ入れないようにして
冷蔵庫で保存します。
賞味期限の目安は:
季節にもよりますが、1~2日程度。
もったとしても3日ももてば良い方かと思います。
賞味期限内に
漬物は冷蔵庫で保存するほうが良いでしょう。基本的に要冷蔵のものがほとんどです。
賞味期限内に食べ切るようにしましょう。
冷凍保存は出来る?
冷凍すると、とくにナスやきゅうりなどのような水分の多い野菜だと、解凍したときに浅漬けとしての食感は失われてしまいます。
たくわん漬物
「賞味期限冷蔵で30日間」
ほどよい歯ごたえ、ほどよい塩加減。
そこに甘さもほどよく加えて食べやすい。
田舎たくわん
「賞味期限冷蔵で30日間」
ぬかで漬け込んだ、 本干しのたくあん
西瓜しょうゆ漬
「賞味期限冷蔵で60日間」
しば漬物
胡瓜のしば漬
「賞味期限冷蔵で60日間」
らっきょ漬物
「賞味期限冷蔵で60日間」
からし漬物
からしを利かせた漬物
「賞味期限冷蔵で60日間」
なら漬物
酒かすとみりんで漬け込んだなら漬
「賞味期限常温で半年」
以上は、あくまでも漬物の賞味期限の目安です。
漬物の冷凍漬け
白菜(芯の部分 1/8個)は1cm幅に切り、密閉袋に入れて冷凍する。
食べようと思ったときに、冷凍した白菜に熱湯をまわしかけて解凍する。
水気を切った白菜、酢(100ml)、砂糖(大2)、塩(小1/2)を入れ、混ぜ合わせてよくなじませる。
器に盛りゆずの皮(適量)のせん切りをのせて、白菜の漬物の完成。
これだと「賞味期限」は関係なく作って食べられますね。
でも、冷凍することで、白菜の組織が壊れて味が染み込みやすくなるため、時短調理につながりますがしゃきしゃき感はなくなります。
半年までOK
半年間の賞味期限
材 料(10人分)
キュウリ2Kg
塩(下漬け用)130g
☆ザラメ400~500g
☆酢180cc
キュウリを一段並べるごとに塩を振り、なるべく隙間なく詰めます。
漬物用の落し蓋又は皿を乗せ重石をし、一晩漬けます。
キュウリを水を切りながら並べたら、上からザラメと酢をかけ蓋をし冷蔵庫に入れます。
上下返しながら混ぜます。このまま1週間、上下返しながら漬けます。
必ず漬け液に浸かっている状態が保てるようにし保存。
これで半年ほどは賞味期限が保たれます。
1年以上の賞味期限
1年以上賞味期限可能な「ピクルス」
長期保存の秘訣は水を使わずに酢100%で漬け込むこと。かなり酸っぱいですが、冷蔵庫で2年以上保存できます。
最後までお読みいただき有難うございます。
昔は我が家にも「ぬかどこ」があり祖母が毎日漬物を作っていました。
今はスーパーが「ぬかどこ?」でも、漬物が腐るなんて不思議な感じです。
今晩もさらさらっとお茶漬け楽しみましょう♪