2016/03/18
xx22xx_y6a
「圧力鍋は爆発が怖くて使えないでいる」こんな方はいらっしゃいませんか?確かに爆発事故が起こったこともありますが、それは圧力鍋を間違った使い方をしていたから起こった爆発なんです。上手に使えばこんなに便利なものはありません。圧力鍋でお料理上手になっちゃいましょう!
結論から言うと「圧力鍋は使い方を間違えれば爆発する危険性はあります」。また、「故意に使えば、爆発させることは可能です」。逆に言えば、「正しく使えば、爆発しないように作られています。また、何重もの安全装置で、爆発する前に危険を知らせます」。「圧力鍋は爆発する危険性がある」ってことは、「包丁は手を切る危険性があります」「お鍋でやけどをする危険性があります」というのと同じようなことだと考えてます。
経済産業省の発表によると、2001年に加熱中に爆発して飛んだフタが頭を直撃して女性が死亡、2007年10月には、圧力鍋を冷まそうと置いたところ、突然爆発して中身が飛び出しやけどを負う事故が起こっています。2008年には、圧力鍋に2人用のシチューの材料を入れて、火をかけ加圧し、火を止めた後しばらく減圧してからフタを開けようとしたが開かなかったために、上から水をかけたところ、大きな音と共に爆発し圧力鍋のフタが飛んで、中身が飛び出し、顔に全治1ヶ月以上の大やけどを負うという爆発事故が発生しています。
経済産業省では、圧力鍋を使った爆発事故は、1996年~2008年に64件あり、死亡事故1件、重症13件、軽傷23件と発表しています。
大爆発!圧力鍋の取り扱いは要注意
圧力鍋による爆発事故でフタが天井に刺さってるよ!【驚愕】「圧力なべの破壊力が凄過ぎる!」
経済産業省は、圧力鍋爆発事故が起こらないようにするために家庭用圧力鍋、圧力釜について、一定の圧力がかかった状態ではフタが開かないよう、消費生活用製品安全法に基づく技術基準を改正する方針を決定し、2010年5月に施行されました。経済産業省の新しい規制によると、圧力鍋の本体とフタが完全に閉まっていない場合は、加熱しても5キロパスカルの圧力以上にならないようにして爆発を防ぐこと、減圧装置で内圧を下げないとあかないようにして爆発しないようにすることなどが明確化されています。
ここでは、多くの圧力鍋に共通する、基本的な使い方と注意点について、ご紹介します。
1.規定量を守り、調理材料を鍋に入れる。鍋の内側に材料量の目盛りがあります。調理材料(食材と水分量を含む)は必ず目盛り以下にします。大豆・黒豆・小豆などの豆類は沸騰すると噴出す危険性がありますから、必ず決められた材料の目盛り以下の分量で調理するようにしましょう。
2.圧力鍋の蓋にパッキンをきっちり合わせ、蓋をしめる。圧力鍋は調理材料を入れた鍋と、安全弁の付いた蓋にパッキンをきっちりはめて、しっかりと閉めて使います。しっかりと閉まっていないと加熱した際にそこから圧力が逃げ出そうとして爆発を起こすことがあります。
3.圧力鍋に圧力がかかったらとろ火にし、調理時間を守る。圧力鍋を強火で火にかけ、沸騰して圧力がかかり、圧力調整弁が働き始めたら(ピンが上がった状態)とろ火にします。調理時間はその圧力鍋についているレシピ本の記載に合わせます。時間がきたら火を止め、そのまま置いておくと自然に圧力が下がります(ピンが下がります)。しっかりと圧力が下がったことを確認してから次の作業に移らないと爆発につながることがあります。
4.圧力鍋の圧力が下がったら蓋を開ける。 圧力が下がってから(ピンが完全に下がってから)蓋を開けます。急ぐときは、圧力鍋ごと閉めたまま、蓋に少しずつ水をかけて、冷してから開けるようにします。ここの部分で、注意を怠ると爆発事故につながりやすいです。
材料(2~3人分)
豚バラのかたまり 600g 水 約1L(肉がかぶるくらいの量、適度に調整します) ネギの青い所 1本分 しょうがスライス 3枚 しょうゆ 大4 砂糖 大1と1/2
みりん 大2 酒 大2 水 200ml
作り方
1.豚肉、水1L(肉がかぶるくらいの量)、ネギ、しょうがを圧力鍋に入れ、15分加圧、圧が抜けたらふたを開ける。
2.豚肉を取り出して水で洗い、食べやすい大きさに切る。
3.圧力鍋を軽く洗い、水200ml、豚肉、調味料を加えて火にかけ、15分加圧して火を止め、圧力が抜けたらふたを開ける。
4.ふたを開けた状態で、弱火で10分煮て水気を飛ばす。
今まで爆発事故が怖いから圧力鍋はちょっとと思っていらした皆さま!「圧力鍋が爆発する」というととてもショッキングなお話ですが、圧力鍋もキチンと使えば爆発なんてしませんし、やわらかくて美味しいお料理が簡単にできてしまうという優れモノなんですよ!ですから、爆発事故なんて怖がらず、時間をかけずにお料理上手になっちゃいましょう!
この記事に関する記事
キーワードから記事を探す
Copyright© 運営事務局