2016/03/26
hiro1439
皆さんは、どんな「塩」を使っていますか?店頭にも、いろいろな種類の塩が並んでいますね。食卓塩から、あら塩、岩塩まで、豊富に出回るようになりました。店頭でもおなじみの「赤穂の塩」とはどんな塩なのでしょうか。「赤穂の塩」について、詳しくみていきましょう。
赤穂市(あこうし)は、兵庫県の南西部にある、岡山県との県境に位置する市で、瀬戸内海国立公園の一部を成します。
赤穂といえば、「赤穂浪士」ですね。のちに忠臣蔵として語り伝えられることとなる赤穂事件ゆかりの地です。
瀬戸内海沿岸に位置する赤穂市は、冬でも積雪がほとんどなく、1年間通して晴天の日が多いために、古くから塩田が栄えました。
生産されている塩は「赤穂の塩」として全国に流通しています。
江戸時代には、財政確保もしくは公益を目的として塩の専売を導入する藩が多くありました。
忠臣蔵で知られる赤穂藩もそうでした。
元禄14年3月14日に当時の江戸城内松の廊下にて、赤穂藩主であった浅野内匠頭が吉良上野介を突然斬りつけたことに端を発し、それにより浅野内匠頭は切腹、赤穂藩はつぶれてしまいました。
吉良上野介に対しては、何の罪も科せられず、浅野内匠頭の家老の大石内蔵助ら赤穂藩の藩士たちはこれに対して大激怒し、吉良の仇討ちを計画。元禄15年12月14日に、大石内蔵助を頭に47人の赤穂浪士が吉良邸に侵入し、吉良を討ち取って主君の仇討を果たした、というのが事件のいきさつです。この事件には「塩」が関係していたといわれています。
独特で独自の赤穂流を取り入れた赤穂の塩つくりは、当時から高い評価を受け、これにより赤穂藩の財政はとても豊かでした。
吉良家は同じように塩を作りたいと考え、当時の赤穂藩主にお願いをましたが、赤穂流の製造方法は教えてもらえませんでした。これ以来、赤穂と吉良家にはわだかまりが出来て、吉良上野介のいじめから、追い詰められた浅野内匠頭が、吉良上野介を切りつける事件へと発展したわけです。
スーパーでもおなじみの「赤穂の天塩」
平成14年に塩の自主流通が全面的に認可されて以来、様々なブランドをつけた塩が市場に出まわるようになりました。
「赤穂の天塩」は、昭和48年6月、日本専売公社より「赤穂の天塩」の製造および販売の認可を受け、その後創立された「株式会社天塩」が製造している塩です。
「赤穂の天塩」は、”にがり”を含んだあら塩です。にがりには、次のような働きがあります。
☆ 素材の味を引き立てる
にがりの主成分であるマグネシウムがは、漬物、煮物、焼き物などのお料理で繊細な味を引き出します。
☆ おいしく発酵させる
野菜をおいしく発酵させ、シャキシャキっと歯切れの良い漬物に仕上げます。
☆ 塩本来の働きを促す
食材に対して溶解性、付着性に優れ、うまみの調整、浸透、殺菌、保存など、塩が本来持つ働きを最大限に促します。
赤穂市の塩にまつわる商品はいろいろあるようです。
赤穂塩ラスク
焼きたてパリパリのフランスパンに赤穂の天塩をじっくりとしみ込ませ、北海道よつ葉バターとシュガーで味付けしたラスクです。
赤穂の天塩がラスクの甘みをより一層深いものにした、赤穂市お土産の一品です。
赤穂名産 元祖 塩味饅頭
赤穂に昔からあったこの塩味饅頭(しおみまんじゅう)は、赤穂ならではの逸品です。
塩の歴史と共に歩み続けた伝統の銘菓です。赤穂の塩が甘さを上品に引き立てた逸品です。
天塩の塩あめ
"にがり"を含んだ「天塩」のしお風味のすっきりとした味わいです。
汗によって失われる成分に近いミネラルバランスでしっかりと体を守ってくれます。
塩分補給には必須アイテムの塩あめ。
「赤穂の天塩」のおいしさが詰まった昔ながらの塩味 です。
塩分3.2%含有で手軽に塩分を補給。
赤穂の焼き塩「窯焚き塩」
赤穂の焼塩は国産の生塩を原料に特殊な炉で丹念に焼いて作られた塩です。
熱に加えることによってサラリとした仕上がりになるため料理に使いやすく、素材の持ち味を一層引き立てます。
おにぎりを初め、お吸い物、魚の塩焼、塩蒸し、枝豆の塩ゆで、など、すべての料理で力を発揮します。
バラエティソルトの作り方をご紹介します。
いろいろな素材とミックスして、料理にアクセント♪
ハーブソルト(タイム)
唐辛子塩
山椒塩
青のり塩
オリーブオイル塩
天塩とタイムを 3:1~3(好みで)の割合でよく混ぜる。
肉や魚のソテー、ローストなどの下味付けに。
※ローズマリー、オレガノ、スイートバジル、ディル、パセリなどで作ることもできます。
天塩と一味唐辛子を3:1の割合でよく混ぜる。
天ぷら、フライ、肉や魚のソテー、スパゲティ、生野菜などに。
天塩と粉山椒を3:1の割合で混ぜる。
天ぷらやフライの他、中華風揚げ物、中華がゆなどとも相性がいい。
天塩と青のりを 3:1~3(好みで)の割合でよく混ぜる。
おにぎり、ご飯、おかゆ、天ぷらなどに磯の香りがよく合います。
天塩にエキストラ・バージン・オリーブオイルをかける。割合は好みで。
バター代わりにフランスパンや食パンにつけて。生野菜を付けて食べてもおいしい。
アイデア次第で、いろいろなアレンジができそうですね。
こだわりの塩ならではの、味わいを楽しんでみましょう。
私たちの生活には欠かせない塩
赤穂の塩のヒミツ・・・いかがでしたか。
私たちの生活に欠かせない塩には、長い歴史とまつわる逸話もたくさんありそうですね。
まだまだ知りたいヒミツは計り知れません。
市場にはさまざまな種類の塩が出回っています。
新しいお塩に目を向けて、お料理のヒントを得るのも楽しいかもしれませんね。
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