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山芋で痒くなった経験ありませんか?アレルギーかもしれません!

山芋を料理している最中に手が痒くなった経験はありませんか?また食べていたら口のまわりが痒くなってきた・・・もしかしたら、それは山芋アレルギーかもしれません。今回は山芋のアレルギーの症状や対処法についてまとめてみましょう。

山芋とは?

山芋は「ヤマノイモ」とも呼ばれ、ヤマノイモ科ヤマノイモ属のつる性多年草のことです。
一般に栽培品種を「山芋」、山に自生する自然薯を「山の芋」ということが多いようです。
日本には古くから自生し、「山うなぎ」といわれるほど、滋養強壮に良いといわれていました。

山芋の栄養は?

古くから滋養強壮に良いとされていた山芋。

山芋に含まれるアミラーゼという消化酵素が消化を助け、栄養の吸収を促進してくれるため、新陳代謝がよくなり、血行促進の効果があります。そして、山芋のネバネバの成分であるムチンは胃の粘膜を保護する働きがあります。この消化促進作用からで、胃もたれの改善や疲労回復に効くのですね。

また、山芋にはたくさんの食物繊維が含まれているので、便秘を解消し、老廃物を体外に退出される効果があります。

山芋で痒くなるのはアレルギー?

山芋は栄養たっぷりでネバネバがとても美味しいですね。すりおろしてとろろご飯にしたり、千切りにして食べたり、山芋が好きな方は多いと思います。

しかし、その調理中に手に痒みが出たり、食べている時に口のまわりが痒くなってくるという症状が出る人も多いようです。この痒みの原因は、 アレルギーなのでしょうか?

そこで今回は、山芋による痒みの原因や予防法について調べてみましょう。

山芋で痒くなる原因は?

山芋を調理したり、食べている時に手や口の中にまで現れる痒みの原因は、「シュウ酸カルシウム」という成分です。

体に痒みが現れるとは、悪い物質のような気がしますが、シュウ酸カルシウムは、顕微鏡で見てみると、針のように尖った形をしていて、その小さな針が皮膚に突き刺さるので痒みが出るのです。体に悪い物質というわけではありません。皮膚が弱い人は気を付けた方が良いでしょう。

しかし、このシュウ酸カルシウムのせいではなく、山芋に対してアレルギーがある方もいます。
次に山芋のアレルギーについて調べてみましょう。

山芋のアレルギーの症状は?

山芋は、アレルギー症状が出る人も多い食べ物の一つです。アレルギーの特定原材料に指定されている20品目に含まれています。

山芋のアレルギーの症状としては、口の中や口のまわりが痒くなる皮膚症状、また痒みだけではなく、じんましんが現れることもあります。なかには、胃痛を訴えたり、嘔吐する人までいるようです。

この山芋のアレルギーの原因は、 「アセチルコリン」という成分で、山芋だけではなく、茄子やトマトにも含まれています。

アレルギーに特に気をつけなければいけないのは、皮膚が弱い子供です。子供が山芋を食べると強いかゆみのアレルギー反応の症状が出る事があります。また、アナフィラキシーショック症状など命に関わる危険な症状が出る場合もありますので、はじめて山芋を食べる時は気をつけましょう。

アナフィラキシーショック症状とは?

先ほど出てきたアナフィラキシーショック症状をご存じですか?
近年、アレルギーの方が増えていて、このアナフィラキシーショック症状についてメディアで取り上げられる事も多くなりました。

アナフィラキシーショック症状は、じんましん、かゆみなどの皮膚症状、息苦しさなどの呼吸器症状と、目のかゆみやむくみ、くちびるの腫れなどの粘膜症状が多いです。

また、腹痛や嘔吐などの症状、血圧低下などもみられます。これらの症状が全身に急速にあらわれるのが、アナフィラキシーショック症状の特徴です。油断すると命を落とすことにもなり、大変危険な状態です。

アレルギー以外の山芋の痒みの予防法は?

山芋はシュウ酸カルシウムという成分による原因の痒みとアレルギー反応によって起こる痒みがあることが分かりました。

今回はシュウ酸カルシウムによる痒みの場合の予防法についてまとめてみましょう。

山芋のシュウ酸カルシウムによるかゆみに効果的なのは 「酸」です。

シュウ酸カルシウムは酸に弱く、酸に触れると溶けてしまうのだそうです。ですから、山芋の皮をむく前に酢水に浸けておくと、手のかゆみの予防になります。
最初に手に酢やレモン水をつけておくのも効果があるようです。

すでに痒みが出てしまった後でも手や口の痒いところを酢水やレモン水で洗うと症状が緩和されるようです。もともと皮膚が弱い人は気をつけるようにしましょう。

山芋アレルギーの場合の対処法は?

山芋のアレルギーは、アセチルコリンという成分である事をお話しましたが、山芋のアレルギーの場合は、自分は肌が弱いから痒くなっているだけだと勘違いしてしまい、後に大変な症状が出る場合もありますので、気をつけなければなりません。

では、山芋アレルギーの対処法はあるのでしょうか?

残念ながら、アレルギーの場合は、食べるのをなるべく避ける、あるいは1度病院できちんとアレルギーの検査をしてもらうというのが1番良い方法です。
アレルギーは加熱すると軽減されると言われていますが、山芋の場合は、加熱してもアレルギー反応がでやすいといわれています。

山芋が入った加工品にも注意が必要です!

山芋は生で食べるのを気を付けるのはもちろんですが、実は加工品にも使用されていることがあります。

お好み焼き粉やお饅頭などに山芋パウダーが入っていることもあります。アレルギーが心配な方は、加工品にも注意しなければなりません。

山芋アレルギーについて調べてみました

今回は山芋アレルギーについて調べてみました。いかがでしたか?

山芋で手や口のまわりが痒くなる経験をした方は多いと思いますが、ただ肌が弱いだけど油断していると、実はアレルギーで大変な症状がでる場合がある事が分かりました。
また、生の山芋だけではなく、加工品に含まれていることもありますので注意が必要です。

アレルギーが心配な方は、1度病院で検査してもらう事をおすすめします。

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