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2016/01/22
ほのほの
1月7日といえば、七草粥をたべる…いつも同じようにお正月を過ごしがちです。何気なしに、こんな日本の風習もあるのだなと思っている方も多いと思います。そもそも、いつから始まったのかはあまり知られていません。そんな七草粥の色々な豆知識をご紹介いたします。
七草粥を食べる習慣は、いつからあるのか、いつから広まったのか、日本特有のものなのか疑問に思いますね。
起源はなんと中国の唐の時代(西暦630年代ぐらい)で、七種菜羹(ななしゅのさいかん)という7種類の野菜を入れた汁物を食べることが始まりでした。
七種菜羹は、占いによって決められた7日(人日の日)に邪気を払ったり、無病息災を祈る風習が原点のようです。
いつから占いで日を定めたかは、前漢時代に遡り、占いで新年の運勢を見る対象となるものを決定し、大切にしてきたようです。
元旦は鶏、2日は狗(犬)、3日は猪(豚)、4日は羊、
5日は牛、6日は馬、7日は人、8日は穀
このように定められました。その日には定められた動物を殺さないようにしていました。
7日目の日(人日)は、人を尊重する「人日」という節句であり、犯罪者に対する刑罰は行わなかったとか。
また、官吏昇進を1月7日に決めたことから、立身出世の願いを込めてその日の朝に七種菜羹を食べたとも言われています。
この風習がいつしか日本へ伝来し、「若草摘み」という日本古来の風習と結びついて
「七草粥」となり、平安時代の宮中行事として七草粥を食べるようになります。
では、いつからこの風習が伝わったかというと、なんと奈良時代です!当時は1月15日頃に行われたため、粥に入れられていたものも違い「七種粥(ななくさがゆ)」と言われました。
その後、平安時代になると中国から多くの風習や行事が、日本に伝わってきます。
「七種菜羹」と「若菜摘み」の風習が交わり、さらに江戸時代に「1月7日に七草粥を食べる」という公式行事が、いつの間にか民衆に広がり定着したと言われています。
いつからか日本の行事文化は、見えない思いを物事に託して表す文化といえます。「七草粥」を食べることには二つの意味があると考えられています。
ひとつは無病息災。邪気を払い万病を除く「祈り」としてです。
もう一つはお正月のご馳走料理で疲れた胃を休めるため、栄養の多い野菜を消化よく食べて健康を祈ったそうです。
しかし当時はまだ、七草は特に決まりがなく、今でも地域によっては使う野菜の種類は違いがあります。いつでも食材が手に入るほど物流が発達していない時代でした。多少違った七草粥も各地であったのですね。
芹(せり):水辺の山菜。セリ勝負に競り勝つという意味。
薺(なずな):別称はペンペン草。ナズナ撫でて汚れを除くという意味。
御形(ごぎょう):別称は母子草で、草餅の元祖。ゴギョウ仏の体を意味する。
繫縷(はこべら):繁栄がはびこるという意味。
仏の座(ほとけのざ):別称はタビラコ。ホトケノザ仏様の連座に似ていることが名前の由来。
菘(すずな):蕪(かぶ)の古い呼び名。神を呼ぶ鈴を意味する。
蘿蔔(すずしろ):大根のこと。汚れのない潔白を意味する。
セリ:
ビタミンCやミネラルが豊富に含まれています。香りがよく、食欲増進効果。
ナズナ:
カルシウム、鉄分、ビタミン多く含まれています。 解熱・高血圧・生理不順・腹痛・便秘または利尿作用に効果。
ゴギョウ:
咳止めに良いとされ、お茶にして飲むと風邪予防や解毒効果。
ハコベラ:
タンパク質が比較的多く含まれ、ミネラルなども豊富。整腸効果もあり。
ホトケノザ:
食物繊維が豊富。胃を保護する作用、整腸作用,高血圧予防効果。
スズナ:
アミノ酸やビタミンCも豊富。
スズシロ:
ジアスターゼが消化を促進します。また、解熱効果、咳止め、二日酔いにも効果的。
スープストックトーキョーでいつもと違ったメニューを!
1月7日限定で「瀬戸内産真鯛の七草粥」が販売しています。
七草が入った瀬戸内産真鯛の鯛粥は、贅沢な七草粥はいつでも食べることはできません。いつもスープだけ食べている方も、高級感あるお粥を食べたい方も、1度はお試しあれ!
日本橋だし場(NIHONBASHI DASHI BAR)
今注目されている「日本橋だし場(NIHONBASHI DASHI BAR)」は、日本橋のかつお節老舗問屋「にんべん」が運営しており、月替わりの汁物など、数量限定メニューも取り揃えています。
1月7日には、30食限定で七草粥が販売されています。七草粥には、本枯かつお節を店内で削り立てのものでだしを添えてくれます。
いつかは食べてみたいですね!
おかゆと麺のお店 粥餐庁
お粥専門店として好評のお店です。いつでもお好きな時間オーダーできますし、持ち帰りもOK。
毎年、七草の季節には「ほくほく大根と七草のお粥」が期間限定で販売されます。柔らかく煮た大根と七草粥の相性抜群の美味しさです。期間内であればいつでも食べられます。また、セットメニューも有り、選べる楽しさも味わえますよ!いつもと違ったお粥もぜひオススメです。
いつかは行きたい!京都で七草粥
京都のお正月の神事では、伏見の御香宮神社は1月7日に限定700食で七草粥を振舞っています。七草粥を心待ちにする人々は朝早くから並んでいます。
御香宮神社の七草粥は、七草神事の神饌で使われたもので、お米を炊く水も「御香水」という境内の湧水が使われているとか。
こういった神事は全国各地の神社で行っていますが、いつも行けるとは限りません。お正月は家での方も、いつかは行ってみたいですね。
七草粥を食べることは、私たちがいつも過ごしているお正月の習慣で、いつでも食べられると思いがちですが、ちゃんと時期にあった行事だったのですね!
七草粥は、素敵な栄養価もあり、その効能を利用して胃腸に優しいお粥にして食べるのですから、体にはとっておきのご馳走です。
また、全国で1月7日に食べられる七草粥もあります。いつでも食べられるわけではない限定メニューですので、いつかきっとお試しください!
いつも何気なく見かける七草粥ですが、食べてより感慨深いひとときを味わってみてはいかがでしょう。
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