♪梅の香りと共に初夏が訪れ鱧の旬がやってきます♪どう猛な鱧の旬♪
2016/03/21
cwpicolo
鰻は脂が乗っていると本当においしいです。しかし、鰻の旬っていつなのかご存じですか?鰻の旬を知ることで、よりおいしいタイミングで鰻を食べましょう。また、旬以外にも鰻の知ってそうで知らなかった食の豆知識を学ぶことで、もっと食に興味を持ってみましょう。
鰻の旬は夏ではない!?
土用の丑の日には、鰻を食べるという習慣がありますよね。そのため、鰻の旬は夏だと思っている方が多いです。実は、天然の鰻の旬と養殖の鰻の旬では、旬の時期が違うのです。
天然の鰻の旬は、秋から冬にかけて
天然の鰻の旬は、毎年5月頃から獲れ始めて12月には漁が終了します。なので、旬は秋から冬にかけての時期で8月~12月です。また、水温が下がりはじめる10月頃の冬眠に備えてたくさん栄養を蓄えた鰻が、旬の中でも特においしいとされています。さらに、川や湖で10年ほど成長して、産卵のために川を下り出す『下り鰻』が旬の鰻の中でも格別のおいしさです。
養殖の鰻の旬は、土用の丑の日に合わせている
お魚屋さんやデパート、スーパーなどで売っている国産の鰻は、そのほとんどが養殖の鰻です。養殖の鰻の旬は、土用の丑の日に合わせて育てています。よって、養殖の鰻の旬は、5月~8月といわれています。一応旬の季節は夏なのですが、現在では1年中ビニールハウスで徹底した温度管理のもとで育てられるので、旬の時期と旬でない時期の味の違いはありません。
季節の変わり目の前後18日間のことです
土用の丑の日は、古代中国の五行思想(全てのものは木、火、土、金、水の 5 種類の元素から成る)をベースにした考え方が由来となっています。この五行思想と季節を当てはめると、春=木、夏=火、秋=金、冬=水となり、土=季節の変わり目としました。よって、土用とは、立春・立夏・立秋・立冬の前後18日間ということになりました。
この土用の期間に、十二支である『丑』を方角や日付に当てはめて組み合わせた日が、『土用の丑の日』になります。
夏の土用の丑の日は、鰻の旬ではない時期にも売り上げを伸ばすために!
天然の鰻の旬は秋から冬にかけてなので、以前は夏に全然売れていませんでした。しかし、養殖の鰻の旬を夏にして、夏の土用の丑の日には鰻を食べようという風習を根付かせたという一説があります。このことから、鰻の旬が夏であると勘違いしてしまうケースも出てくるようになりました。
天然の鰻は、脂がくどくない!
普段、身近で買える鰻は養殖のものが多いため、天然の鰻を食べたことがない方もいらっしゃるでしょう。旬の時期に食べる天然の鰻は、淡白であっさりしていて脂くどさを感じません。また、味に力強さがあり、川魚特有の爽やかな香りがします。小骨も少なく、食べやすいのも特徴です。
冬の旬の時期になっても身近に売ってない
天然の鰻の漁獲量は、年々減少の一途をたどっています。せっかく旬の時期になっても、スーパーに売っているのは養殖のものばかりです。なぜならば、天然の鰻の漁獲量は、国内の養殖鰻の生産量と比較すると約1.5%しかないのです。また、加工品も含めた輸入鰻まで合わせると約0.3%になります。
天然の鰻を旬の時期に食べたい!
天然の鰻を食べるならば、やはり専門の料理店で食べましょう。旬の時期に行けば、おいしい天然の鰻を今でも食べることができます。しかし、年々収穫量が減っているので、価格の変動も大きいので、予算は高めに見積もっておきましょう。
蒲焼き以外の鰻のおいしい食べ方
鰻といえば蒲焼きというイメージがありますが、名古屋のひつまぶしやちらし寿司のように鰻を使うことで、養殖でもおいしく食べられます。また、白焼きといって、鰻をタレをつけずに焼いて、ポン酢やわさびじょうゆで食べるのもおすすめの食べ方です。
疲労回復に役立つ!
美味しいからという理由で口にしている鰻ですが、栄養素もたくさん含まれています。鰻にはビタミンEという抗酸化作用がある栄養素が多く含まれているため、疲労回復に効果があります。また、視力を良好に保つビタミンAや、脳の活性化に良いDHAやEPAも多く含まれています。おいしい天然の鰻を食べることができたら最高ですが、養殖でも十分おいしいので積極的に食べましょう。また、調理の仕方でいくらでも食べやすくなるので、食卓に鰻を取り入れてみてはいかがでしょうか。夏の土用の丑の日以外にも、旬のおいしい冬の時期にお店で天然の鰻を食べるのもおすすめです。
この記事に関する記事
キーワードから記事を探す
Copyright© 運営事務局