2016/01/22
Kerokeropone
2016/01/25 更新
伝統工芸品「曲げわっぱ」のお弁当箱は、お弁当がおいしそうに見えるだけではなく、木の吸湿作用で、実際に、ご飯がおいしくなるという優れものです。今回はこの曲げわっぱの取り扱い方や、曲げわっぱファンの垂涎の的のお弁当箱などについて、詳しくご紹介します。
曲げわっぱってどんなものなんでしょう。まずは、その産地や種類、曲げわっぱのお弁当箱のメリット・デメリットについて見ていきましょう。
地域により呼称は異なるが、日本各地の伝統工芸品となっており、青森県藤崎町のひばの曲物、秋田県大館市の大館曲げわっぱ[3]、静岡県静岡市の井川メンパ、長野県塩尻市奈良井宿の木曽ヒノキを使用したメンパ、三重県尾鷲市の尾鷲杉を使用した尾鷲わっぱ、福岡県の杉の博多曲物など各種ある。
青森県の木に指定されているヒバは、耐久力があって樹脂成分が多く、水分がしみこみにくいことから、曲物の材料として使われています。そのヒバを型枠を使わずに、「ゴロ」と呼ばれる丸太に巻き付けるように少しずつ転がすことで、ゆるやかな曲線美が生み出されます。ヒバの木目を活かした曲物は、手作りの素朴さにあふれた工芸品です。
曲げわっぱの弁当箱を使うメリットとしてまず挙げられるのは、なんといってもごはんが美味しいということでしょう。お米から出る水分を、曲げわっぱ弁当箱が程良く吸い取ってくれるため、時間がたって冷えたごはんも美味しく食べることができます。
曲げわっぱ弁当箱は木で作られています。これによって弁当箱の中の水分を調節してくれるので、夏はごはんが傷みにくく、冬はごはんが固まりにくいため、一年を通して非常に機能性の高いお弁当箱であるとも言えるでしょう。
当然デメリットと言える部分もあります。それが「曲げわっぱ弁当箱は気遣いが必要」という点だと言えるでしょう。
密閉性が低く汁が漏れやすいため、持ち方には気を使わなくてはなりません。またほとんどの曲げわっぱ弁当箱は基本的にレンジでチンすることができません。お弁当はいつも温めてからという方には使いにくいでしょう。値段が高い点を気にする方もいらっしゃるでしょう。
曲げわっぱ弁当箱には塗装の仕方によって種類がいくつかに分かれています。特に外装面にどのような塗装をしているかによって、曲げわっぱ弁当箱の特徴は変わってきますので、曲げわっぱの弁当箱を選ぶ際の大きなポイントとなります。
曲げわっぱ弁当箱の魅力を最大限発揮できるのがこちらの無塗装の曲げわっぱでしょう。見た目はもちろんのこと、使われるスギやヒノキの香りを楽しむことが出来ると同時に、木そのものが持つ調湿作用がお弁当内の湿気を調節してくれます。冷めてもおいしいごはんを食べることが出来るでしょう。
ただし、基本的に寿命はそこまで長いわけではないことに加え、油ものには弱く、使用の際には乾燥させる必要があるなどの手間がかかるのも事実です。使い勝手の面では若干劣ると言えるでしょう。
その名の通り、曲げわっぱに漆塗りの塗装を施したものです。何と言っても無塗装の曲げわっぱに比べると圧倒的に取扱いが楽です。洗う際にも中性洗剤が使えるだけでなく、乾拭きを続けることで漆のツヤが変化し、それすら楽しむことができます。
漆自体に殺菌効果もあり衛生面においても比較的安心感があると言えるでしょう。また無塗装の曲げわっぱに比べると劣りますが、調湿作用もあるので冷めたごはんも美味しく食べることが出来るでしょう。
表面をウレタン加工することによって、油ものも安心して使えるなど、取扱いを第一に考えたものとなっています。曲げわっぱ特有の木の香り、調湿効果はあまり期待できません。
また値段も上記二つに比べるとやすいものが多く手軽に使うことが出来ると言えるでしょう。曲げわっぱのシルエットや見た目は気に入っているものの、手間はあまりかけたくないという方におすすめです。
基本的にはまず水またはお湯で汚れを浮かせます。ご飯の粘りなどもお湯につければ大分浮いてくるでしょう。そして汚れがやわらかくなったり浮いてきたらそれを洗い流しすため、スポンジなどでやさしく洗いましょう。
その後は、水気をおとすために伏せておいておきます。曲げわっぱ弁当箱の端に水を溜めたままにすると、変形の原因となったり、乾燥に時間がかかってしまうためです。しがらく放置したら今度は上向きにして感想させます。曲げわっぱの洗い方は実はこれで十分です。
曲げわっぱの弁当箱にはおかずのシミがついてしまう事があります。ですが、昔ながらの自然素材であることを考えれば、仕方のないことです。これを強い洗剤でゴシゴシと洗ってしまうとむしろ弁当箱を痛めてしまう原因となってしまいます。シミを使い込まれた味わいとして楽しむのも、曲げわっぱ弁当箱の楽しみの一つと考えて、使っていきたいものです。
それでも、シミが気になるという方は、漆塗りやウレタン塗装のものをつかってみるのはいかがでしょうか。
最後に、人気の曲げわっぱのお弁当箱をご紹介します。扱いやすいウレタン塗装のものから、白木のものまでありますので、ご覧ください。
ウレタン塗装がされており、扱いが簡単な曲げわっぱの弁当箱です。食器用洗剤の使用の可能で、食べ物の染みもつきません。曲げわっぱだからと身構えずに、普段使いに使ってみたいというときに、おすすめですね!
秋田名物大館曲げわっぱのお弁当箱です。高価なものですが、長く大事に使いたいと思えるお弁当箱です。
外側をウレタン塗装しており、扱いやすく丈夫です。内側はウレタン塗装をしておりませんが、それがおひつのごとく粗熱と水気を取り、ご飯を美味しくしてくれます。小判型大は、男性には少し小さめ、女性には少し大きめの容量です。
曲げわっぱ長手弁当箱中は
バッグに収納する事を考え作られました。
樹齢200年の無塗装の秋田杉が美しく香りも良く
通気性も良く適度に水分を吸収しご飯をより美味しく
いただけます。
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