2016/01/15
ののののん
ロングパスタの種類とどんな食べ方、ソースに合うのかをご紹介。日常的に食べるロングパスタはせいぜい数種類。こんな沢山あるパスタを堪能しないのはもったいない!知れば知るほど、用途にあったパスタ麺選びが楽しくなるかも★今日からあなたもパスタ麺の物知りに★
パスタ麺の種類というと「形」が違う麺、というのが一番にひらめくパスタ麺。 大きい小さパスタ麺い、太い細いパスタ麺、長い短いパスタ麺、それにちょっと特殊な形をしてたりと多種多様でちょっと目が回る。
もう少し違った角度からパスタ麺を見てみると、他にもパスタ麺を分類する方法がある。
もちろん形状の違いもその一つであり、恐らくはこんな分類方法があるんじゃないかと思うパスタ麺である。
パスタ麺をいかにして調理するかという観点で分けてみると、パスタ・アル・フォルノ(pasta al forno)、パスタ・イン・ブロード(pasta in brodo)、パスタ・アシュッタ(pasta asciutta)の三つに分けることがパスタ麺にはできる。
まずパスタ・アル・フォルノ。フォルノ(forno)とはオーブンや窯のことを意味しており、「~al forno」というと「オーブンで焼いた~」という具合のパスタ麺になる。 ラザニアやカネロニなどパスタ麺を焼く料理のこと。
次にパスタ・イン・ブロードだけど、ブロード(brodo)なんかは料理に詳しい人なら必ず耳にしたことはあると思うが、スープや煮出し汁で調理するパスタ麺こと。 パスタ・イン・ブロードとはスープに入れたパスタとなる。茹で上げるというより、そのままスープの具としてパスタ麺を用いる調理法である。
最後にこれが一番馴染みがあるだろう、パスタ・アシュッタ。アシュット(asciutto)とは「乾いた、水気のない」という形容詞。 パスタ麺を茹でてから、水気を切ってからソースなどに絡めるのがパスタ・アシュッタだ。
乾燥パスタ麺(pasta secca)は長期保存のためにパスタを乾燥させたもので、現在では市販のパッケージに包まれた工業製品が主流。 生パスタ麺(pasta fresca)は文字通り乾燥させていないもので、その歴史は古い。 最近は製品としてもあるが、家庭で作る手打ちパスタ麺などが主力。
パスタ麺の種類というと、これが一番分かりやすい。なんたって見た目が違うんだから。
日本農林規格(JAS規格)では数値的に分類しているが、イタリアでは特に数値による形状分類は定めていない。 むしろ地方やメーカーによって名前はまちまちで、同じ大きさ形のものもまったく違う麺で名前で売られていることも珍しくない。
この形状によるパスタ麺の種類は約500種以上(誰が数えたのか知らんが)あると言われており、一つ一つ取り上げるのは不可能だし、あまり意味がないだろうから、とりあえず有名どころの数種を以下に取り上げていくことにしよう。 またパスタ麺の種類は分かりやすくロングパスタ麺とショートパスタ麺とに分けて説明される場合が多いので、ここでも同様に2タイプに分けて説明することにする。
その名の通り長い麺状のパスタ。 板状のラザニアやリボン状にまとまったフェットチーネのようなパスタもロングパスタとして紹介することにする。 蕎麦やうどんなどの麺文化に親しみのある日本人からするとロングパスタは大変親しみやすいはずである。 ほとんどがその太さや断面の形状によって名称を区別する場合が多い。
イタリア語の紐を意味するspagoが語源。 日本ではもっとも有名なパスタで、もっとも親しみのあるパスタだろう。 よく「スパゲティー」という日本語を見かけるが、イタリア語の発音からいくと「スパゲッティ」が正しい。
トマトソースからクリームソース、オイル系のあっさりしたソースなど色んなソースに合わせやすいオールマイティなヤツなので、是非とも常備しておきたい。
”イタリア語で細長い虫(ミミズなどのウジ虫)を意味するvermeがその名前の由来。
細いヴェルミチェッリは軽いオイル系のソースやあっさりしたスープの浮き身に適している。
太さ1.0mm~1.1mm前後の極細のロングパスタ。1.0mm以下のものもこう呼ぶ場合もある。 イタリア語で髪の毛を意味するcapelloからの名称。 特に細いので、スープに使う場合が多い。最近では夏場に冷たいパスタとして使う場合もある。
カペリーニ同様に極細のロングパスタ。棒状ではなく、まるで即席麺のように一塊ごとに丸く成形されたものがほとんどだ。 名前は直訳すると天使(angelo)の髪の毛(capelli)と言う意味。 とくにカペリーニと区別するわけでもないようで、メーカーによってはカペリーニと名付けられて販売されている。 使い方はカペリーニ同様にスープなどに使われる。
平麺(きし麺状)。 平麺タイプのロングパスタは主にその幅の太さによって名称を区別する場合が多いが、日本農林規格(JAS)では平麺タイプのものはすべて「ヌードル」と命名しているらしい。 平麺タイプのロングパスタは主にクリーム系のソースがよく合う。また、ボローニャ風と呼ばれるいわゆるミートソースなどにもピッタリあう。
切るという意味のtagliareをその名の由来とする。 ほうれん草やその他の野菜系を練り込んだものも数多くある。 タッリアテッレとは、イタリア北部で主に呼ばれる名称で、中部から南部に下るとフェットチーネ(fettucine)と呼ばれる。 また、その幅が狭くなるとタッリオリーニ(tagliolini)と呼ばれる。
タッリアテッレと同意。タッリアテッレがイタリア北部での名称で、イタリア中部から南部ではフェットチーネと呼ばれる。
英語名ではロングマカロニと呼ばれ、その名の通り直径が5mmから8mm前後の管状のロングパスタ。 通常のマカロニサイズに切り取り、グラタンに使うことが多い。
ツィーテを細くしたもので、直径が2mmから3mm前後の管状パスタ。 語源であるbucaとは穴と言う意味。濃厚なソースによく適している。
語源であるlinguaは舌と言う意味で、断面が楕円形をしたロングパスタ。 バジリコと松の実を使ったペスト・アッラ・ジェノヴェーゼ、いわゆるジェノヴァ風ではこのリングイーネを使う場合が多い。
icceとは縮れのことで、幅が10mmから15mm前後のギザギザの平麺タイプのパスタ。
板状のパスタで、日本では「ラザニア」と呼ばれるが、イタリア語の発音でいくとラザーニェである。 その形状がすでに料理名となっており、ラザニアは料理名だと誤解されるが、実はパスタの形状名である。 古くは手打ちの生パスタが主であったが、現在では乾燥物が主流。
chitarraはイタリア語でギターのこと。19世紀の中ごろにアブルッツォ州のラクイラが起源といわれている。木箱にギターのように弦を張り、その上に伸ばした生地を押し当てて、パスタを麺状に切って作る。そのため麺の断面が正方形をしているのが特徴。子羊の煮込みのソースで頂くのが伝統的らしい。
今回はロングパスタについてお伝えしました。
日本人が好むパスタから、あまり知らないパスタまでいろいろありましたね。
皆さんもぜひ、新しいパスタに調整して美味しく頂いてみてください。
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