2016/01/13
ががさま
日本人の国民食で、和食に欠かせないお味噌汁。だしの効いた熱々のお味噌汁はじめ、味噌料理は食卓に欠かせませんが、このお味噌の種類について考えたことありますか?地域とか何を使うかとかで変わるようで、それらをブレンドすれば種類は無限大なのです。
味噌は飛鳥時代に中国から伝来したそうで、当時は高価な薬として使用され、一般に広まったのは江戸時代以降といわれています。さて、そのお味噌の種類ですが、麹味噌とか、田舎味噌とか、どのように種類に分けられ、どのような種類に入るのでしょうか。
大きく分ければ、麹による分け方をします。すなわち、米、麦、豆そしてそれらの混合から出来た麹菌の4種類です。他にも色や甘口辛口などの味によっても分けれますが、やはり系統として確立している麹菌による4種類を紹介したいと思います。
米麹を大豆に繁殖させたお味噌が米麹です。東日本、近畿、北陸で特に使われている味噌です。色は様々ですが、色の薄い場合は大豆を煮て作りますが、色の濃い赤い米味噌などは大豆を煮ないで蒸して作るそうです。成熟期間は短め、味も甘みが強かったり辛みが強かったりと個々に特徴があります。
とり野菜みそ:味噌の種類
豆と米麹から作る石川県の家庭味噌を基本に、香辛料などを混ぜ合わせた調味味噌で、「調合味噌」とは違うお味噌です。いろいろな応用が利くようで人気は抜群です。
仙台味噌(宮城県):味噌の種類
辛口の赤味噌になります。伊達藩青葉城の中に設けられていた、御塩噌蔵と呼ばれる製法の伝統を今に受け継がれた味噌だそうです。「なめみそ」と呼ばれるそうです。
讃岐味噌:味噌の種類
白甘味噌の代表格です。濃厚な甘味とふっくらとした味わいが調理用の味噌として愛用されているそうです。
信州味噌(長野):味噌の種類
淡色辛口でやや酸味があります。全国の生産量の約40%を占めています。
麦麹を大豆に繁殖させて発酵させたお味噌です。九州全域、山口県、愛媛県で主に消費されているということです。塩分が低く、麹を使う量が多いので香りも甘みも強いお味噌ということです。麹を多く使っているため、発酵する力が強く、時間がたつと黒く変色してしまうという特徴があります。田舎味噌が他ならない、麦味噌の別称です。
薩摩味噌(鹿児島):味噌の種類
淡色で甘口のものが多く、麦みその中でも比較的熟成期間が短いそうです。麦麹の香りが高く、麦粒が残っているのが特徴です。
九州麦味噌(九州地方):味噌の種類
麦麹の割合が高く甘口のものが多いですが、北部では麦独特の芳香を有する辛口も多いということです。
大豆だけを使って作る味噌のことです。蒸し大豆を発酵、熟成させて作り、赤みその米味噌よりも色が濃く、黒っぽくなるということです。
東海豆味噌(愛知、三重、岐阜):味噌の種類
濃厚なうま味と渋み、若干の苦味を持つそうです。名古屋みそ、三州みそ、三河みそ、八丁みそなどいろいろな呼称があり「赤だし」味噌の原型とされています。
既に述べた、米味噌、麦味噌、豆味噌の中から2種類以上のお味噌を組み合わせた味噌です。甘口、辛口から白、赤など数種類を組み合わせたお味噌もあるそうです。昔から『味噌は遠いものをあわせる』と言い伝えられるそうです。産地、原料、および原料の配合によってそれぞれ風味が異なる味噌を合わせることで、より味噌のおいしさを引き出すことができるそうです。
特に距離の離れたところで造られた味噌同士ほど、その風味や味も異なるわけで、それらを合わせることにより、お互いの風味の極端な特徴が打ち消され、また逆に不足する風味を補い合うわけです。
ほうとう:味噌の種類
山梨県の郷土料理。小麦粉で作った太麺とかぼちゃなどの野菜を米味噌で煮込んだものです。
冷や汁:味噌の種類
麦味噌を利用した宮崎の郷土料理で、鎌倉時代から存在するそうです。
以上、お味噌の種類をその麹の違いを起点として見てきました。白、赤から甘口、辛口等、好みはあると思いますし、年を取ると好みが変わってくると感じるのが味噌汁の味からではありませんか?
それにしても調合味噌というのはお好みでいくらでも組み合わせが出来るので、お味噌の可能性というのは無限大なのですね。好きな味を求めて混ぜるお味噌の種類を研究なさるのもまた楽しいですね。
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