うなぎには天然と養殖がありますが、それぞれ旬があるのだ。

　魚を食べようといえば何を選びますか。まぐろかもしれないしぶりもいいですね。海鮮関連に広げれば好物は各自あると思いますが、うなぎはいかがでしょうか。土曜丑の日というほど、真夏のイメージが強いのですが、あなごがあるからかもしれませんが、今や通年で楽しめますよね。

　ところで、うなぎには天然うなぎと養殖うなぎの２種類があり、それぞれ旬は別の時期だそうです。ここではいつ旬なのかと、おいしいうなぎが楽しめるお店を紹介します。

　暦の上では季節の変わり目で、精力が衰えそうな７月下旬から８月上旬まで、いかにもこのときがうなぎの旬と思いがちです。うなぎにはうなぎの都合があり、寒い冬を冬眠で越すために体に栄養をいっぱい溜めようとします。したがって、暦での秋口から１２月までとか、水温の下がる１０月が旬ってことになります。

　では、養殖うなぎの旬はいつなのでしょうか。養殖だから年がら年中おんなじやないかい！と突っ込まれそうですが、ビニールハウスでの養殖はそのとおりで、１月であろうが梅雨の時期であろうが、天然うなぎが禁止になる１１月下旬以降であろうが確かに安定しておいしいうなぎを楽しめますね。しかし、同じ養殖でも露地池養殖のうなぎは餌を食べなくなる11月以降が旬とされています。この旬の違いにこだわりを持つのもいいですね。

　暫く首都圏、東京のお店ばかり続いたので、大阪ネタを１つ。実は、大阪は母なる川、淀川でうなぎが獲れることをご存知ですか？紛れもなく天然うなぎです。淀川の水質が改善されて、１９９０年代から少しずつうなぎも確認されてきたそうですが、マスコミに大々的に採り上げられたのは２０１０年以降くらいだと思います。

　以上、うなぎの旬を中心に、美味しいうなぎを食べさせてくれるお店をあわせて紹介しました。天然の激減、養殖の安定とある意味旬を問わない通年のグルメになっていると思いました。

　丁度寒い時期は、天然のうなぎさんは体に目一杯栄養を蓄えて冬眠していることになります。１０月前後に極上の蒲焼き、うな重を天然で、それ以外は養殖を名店で楽しみましょう。