酒は百薬の長……賞味期限が切れてなければね~日本酒with賞味期限~
2015/12/25
暁
日本独特の方法で製造され、愛されているお酒「日本酒」。種類も様々で熟成度合いや、甘み辛みも全然違います。ふとラベルを見てみると、製造日はあるものの賞味期限の記載がほとんどないんです。じゃあいつまでに飲めばいいの?今回は日本酒の賞味期限について調べました。
日本の独特の製造方法で造られている日本酒。一般的に、米、水、麹で作られるものを清酒と呼んでいます。
種類もたくさんありますが、大きく分類すると2種類に分かれます。加熱処理をしている日本酒と、加熱をしない生酒という種類です。
ラベルを見ても分かるように日本酒には製造日の記載しかないものがほとんどですが、賞味期限は存在するのでしょうか?
実は、日本酒はアルコールのため雑菌等が繁殖しにくいことから賞味期限の記載義務はありません。そのため、ラベルには製造日の記載しかない日本酒がほとんどなのです。
また、日本酒は1年前に造られた物でも、10年前に造られた物でも、瓶に日本酒を入れたときを製造日としているとのことです。これだけ聞くと、賞味期限なんてないのでは?と思いがちですが、そうでもないんです。
実は、日本酒には酸化防止剤等の添加はありません。
そもそも、賞味期限とは「美味しくいただける期限」という意味ですが日本酒には賞味期限はないものの、日々味が変わっているということは考えられるわけです。とくに一度栓をあけた物は早めに飲むことをオススメします。
最初に日本酒には種類があると紹介しましたが、加熱の有無でも賞味期限、すなわち美味しくいただける期間は変わってくるようです。
ほとんどの日本酒が加熱処理をしたものになっています。品質が変わったり、アルコールでも繁殖することができる菌を増やさないために行う処理です。
加熱処理をすることで、日本酒の賞味期限は製造日から1年程度になるようです。もちろんこれは、栓を開けていない状態で1年程度ということです。日本酒を美味しく飲みたい方は早めに飲むのが良いでしょう。
特に注意していただきたいのはスーパーなどに売られている日本酒です。スーパーの陳列棚に並んでいる物の中には製造日が古い物がある場合もあります。できるだけ購入日と製造日が近い物を選んでみましょう。
加熱処理を施していない日本酒を「生酒」といいます。他にも「生貯蔵酒」といったものもあります。
加熱していないため、通常の日本酒に比べるとやはり美味しく飲める期間は短くなります。
目安としては冷蔵保存をして半年から7ヶ月程度とのことです。
ただし、この賞味期限も未開封の状態でのことです。美味しく飲みたい場合、しかも生酒ということであれば、栓をあけたらサッと飲んでしまうのがよいでしょう。
にごり酒とは発行寸前のもろみを漉さない、もしくは粗めの布で軽く漉した程度の日本酒です。濃厚で甘みの強い物が多く、女性にも好まれているようです。このにごり酒もほとんどの物が加熱処理をしていないとのことです。
特ににごり酒は一般的な日本酒に比べて状態が変化しやすい特徴を持っています。そのため出荷されたときに一番美味しい状態であることが多いようです。
にごり酒を美味しく飲むためには賞味期限など関係なく、すぐに飲んでしまうのがオススメかもしれませんね。
賞味期限が決められていない日本酒ですが、やはり日々状態は変化していきます。その中でもできるだけ長く美味しく飲むためには保存のコツがあるようです。
実は光に弱い日本酒。特に直射日光に当たってしまうと紫外線によって日本酒に含まれる成分が変性し、短時間でも色が変わってしまうようです。
さらに日光臭という臭いも発生してしまう程です。これでは賞味期限も意味をなしません。日本酒を美味しく保存するためには日の光が当たらないところにしましょう。
日本酒は高温に弱いようです。気温の高いところで保存していると老ね香という臭いを発するようです。温度が高すぎると賞味期限までに悪くなってしまう可能性があるということです。
そのため、日本酒は低温貯蔵をオススメします。できれば5〜6℃で、最低でも15℃以下の涼しい温度帯で保存してください。味の変化が少なく済むようです。
やはり一度栓を開けてしまうと空気に触れてしまい酸化してしまいます。残った日本酒を保存しておきたいということであれば煮沸消毒した小さな容器に入れ替えてできるだけ空気が触れるのを防ぐのも一つの手です。
最近では酸化防止のセーバーセット等も販売しています。空気をできる限り抜いて栓をすることができるようです。こういった物を使ってみるのも賞味期限を最大限有効にする秘訣かも知れませんね。
できれば日本酒は飲んで楽しみたいですが、賞味期限が過ぎてしまったら廃棄するか迷ってしまいます。しかしそんな必要はありません。賞味期限切れの日本酒の活用方法もあるんです。
賞味期限が切れてしまったら料理酒として使ってみてください。肉じゃがなどの煮込み料理はもちろんですが、鍋料理にたくさん入れて野菜やお肉を煮込むといった使い方もあるようです。
賞味期限が切れた日本酒をお風呂の中にドボドボ入れるだけの日本酒風呂です。血行促進効果や血圧が安定するなどの効果もあるようです。
さらにお肌がつるつるになるという美肌効果まで持っているとのこと。
日本酒風呂にするときには少しぬるめのお湯にコップ3杯程度の日本酒を入れるのが効果的なようです。
賞味期限切れの日本酒は化粧水にもなるようです。実際、スキンケア商品として日本酒が入った物を店で見かけたことがある方もいるかと思います。
保湿効果や、美肌効果、老化防止にも良いとされています。
日本酒200mlに精製水80mlを混ぜるだけで完成というなんとも簡単な化粧水です。お風呂上がりにでもパッティングしてみてはいかがでしょうか。
今回は日本酒の賞味期限について紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
日本酒には賞味期限がないものの、しっかり保存して美味しさを保ちましょう。うっかり賞味期限が切れてもお風呂やスキンケアなどで活用してみてください。
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