2016/04/09
neko.shinohara
清涼感を感じれるわらび餅ですが、みなさんはわらび餅の原料って知っていましたか?わらび餅に使われる原料が驚きな物から作られていました。今回はそんなわらび餅の原料やレシピを紹介します。どうやって原料がつくられるのか、わらび餅のアレンジレシピも紹介します。
わらび餅はデンプンと水、砂糖から作る和菓子です。
原料として山菜で有名なワラビの根から取れるデンプンから作られるわらび粉が使われたため、この名がつきました。
原料になるワラビ
原料であるわらび粉は10kgのワラビの根から取れるのは、わずか70gしかありません。
よく目にするわらび餅の原料はサツマイモやタピオカから取れたデンプンや、くず粉を利用しているものがほとんどで、「わらび粉100%のわらび餅」には、なかなかお目にかかることができません。
ねずみ色をしたわらび餅が原料のわらび粉を100%使用したわらび餅になります。
わらび餅は醍醐天皇が好物としており太夫の位を授けたという言い伝えがあり、そこからわらび餅の異名を岡大夫とも言います。そのいわれが寛永19年(1642年)に書写された大蔵虎明能狂言集(大蔵虎明本)の「岡太夫」に古い言い伝えとして書かれています。 また同時に凶作に見舞われた農家の非常食でもあったという言い伝えられています。
奈良県は原料わらび粉の名産地であり、奈良や近くの京都ではわらび餅の名店が数多く見られます。
京都では餡入りの蕨餅が古くから親しまれてきました。また夏のイメージが強いですが和菓子店で売られている本蕨を使った餡入りタイプのわらび餅は保存に向かないため、夏の間は販売されていないことがあります。
わらび粉は、植物のワラビからとるデンプンです。
ワラビの根から取り出したデンプンを乾燥させると原料のワラビ粉になります。ワラビ粉は、葛粉よりも弾力があり加熱すると非常に黒に近い色になるのが特徴です。
この作業は、非常に根気のいる苦労の多い作業ですので江戸時代からすでに原料のワラビ粉は、貴重品でした。
原料 わらび粉
わらび餅の原料、わらび由来のわらび粉でも、ランクが三段階位わかれているそうです。
下段より、 "並""極上""究極"と区別されています。中でも"究極"は、年間200kg程度しか採取されないみたいです。精度が高くなる"究極"の粉を使うと、黒あるいは、琥珀色の餅になります。
しかし、微量で、高級な食材。最高ランクのものを使っている店は、ほんのわずかです。
100%わらび由来の原料でも、更にそこから、品質がわかれるのです。
原料わらび粉100%使用 わらび餅
わらび餅は家で作ることができます。
原料であるわらび粉は通販で販売していますので購入することができます。
しかし、原料であるわらび粉は採れる量が極端に少ないため100g1500円と高価な物になります。
原料100%わらび粉を使ったわらび餅
材料
100%わらび粉 100g
水400cc
上白糖200g(甘さはお好みで調節してください)。
① 100%わらび粉を水で溶かし、上白糖を加えてよく混ぜます。
② 鍋に移し、中火にかけて、よく練ります。
③ 生地に粘りがでてきたら弱火にして、ツヤが出るまでよく練ります(粘り気が強いので、けっこう力仕事です)。5分くらい練り続けます。
④ 型に流して冷やします。
⑤ 適当な大きさに切り分けます。きな粉や黒蜜をかけていただきます。
家でも作れるので是非手作りわらび餅を作ってみてください☆
材料
山城屋 本葛入りわらび餅粉(九州産) 45g
水 150cc
お好みのジャム や ゆず茶 70g
①鍋に、わらび餅粉と水とジャムを入れ、中火にかけます。焦さないように、たえず鍋底をかき混ぜます。
②とろっとして透きとおってきたら弱火にして、生地がしっかり透きとおるまで、さらに練ります。
③バットや流し缶に入れて冷まし、一口大に切れば完成です。
ジュ−スでも可能です。お好みで砂糖を加えてください。(ジュ−スによって出来上がりの味が薄い場合があります)
普通のわらび餅に飽きた時やお子さんのおやつなどにピッタリですね!
材料 (小カップ3コ)
わらびもち粉 25g
水 100cc
グラニュー糖 40g
こしあん 適量
①こしあんを一口サイズに丸めて、冷凍庫で冷やしておく。
②ボウルにわらび餅粉を入れ、水を少しずつ加えて泡だて器で混ぜ、グラニュー糖も加える。
③鍋にを混ぜ合わせたわらび餅粉を入れ、中火にかけ、耐えず木ベらで混ぜながら、生地に透明感と粘りが出るまで混ぜる。
④カップに水をくぐらせておく。水でぬらしたスプーンで、生地をカップ1/3まで入れ、その上にあんをのせる。
⑤あんに蓋をするような感じで、生地をカップぎりぎりまで入れる。
⑥最後に、水でぬらしたスプーンでもう一度上からギュッと押さえ、表面を平らにする。
⑦食べる直前に(30分~1時間くらい)冷蔵庫に入れて出来上がりです。
手作りの水ようかん風のわらび餅で夏のおやつにはぴったりですね!
わらび餅って清涼感のある和菓子でとてもおいしいですよね。でもわらび餅の原料が山菜で有名なワラビの根を粉上にしたものだとは知りませんでした。
江戸時代には原料のわらび粉を採るのがとても労力を使うことだったので貴重品として扱われていたのも驚きました。原料を採取するのはとても大変なんです。今でも原料のわらび粉が採れる量が少ないので本わらび餅粉100%が高価なものですが一度は本物のわらび餅を食べてみたいです。
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