ゆで卵の賞味期限ってどのくらい？なんと生卵より短いのです！

ゆで卵と生卵！一見生卵の方が賞味期限が短いように感じませんか？生と言うくらいですもの～？
しかし実はゆで卵の方が賞味期限は短いのです！それはどうしてでしょうか？
卵の卵白の成分でリゾチームと呼ばれている酵素の抗菌作用で生卵は冷蔵庫で約2週間～２０日くらい保存ができます。しかしこのリゾチームはゆでるとその効果はなくなる為、生卵より賞味期限が短いのです。

ゆで卵のゆで方や卵の殻の割れ具合で変わってきます。(株)光琳（食品の加工会社）発行の「卵－その化学と加工技術」によると、硬くゆでた場合（殻に傷もない物）5℃で２～３ヶ月・１０℃で３週間ほど、室温（２５℃）以上で３～７日程度保存期間があるとなっています。ですが、家庭でこの条件を一定に保つのはとても難しい事です。しかも保管する場所の環境の問題もあります。

冷蔵庫での保存で、ゆで卵は固ゆで卵の状態
殻に傷が無い状態の場合→３日間程度
殻をむいた状態の場合→１日程度
殻にヒビなど傷が付いている場合→２日程度
が目安となります。生卵と比べると賞味期限はとても短いですよね。

こんな事はありませんか？冷蔵庫に特売などで多めに買った卵があまってしまい、生卵としても賞味期限が間近！ゆで卵を沢山作っても賞味期限は短いし～ウ～ン困った。
ゆで卵の賞味期限を伸ばす工夫ができないか考えてみました。

お鍋に水と大さじ１杯の塩を入れて沸かします。沸騰してきたら中火にして、お好みの個数の卵をそっと入れましょう。火傷に気をつけて下さいね。私のお勧めはちょっと大きめの灰汁とりネットで卵を沈める事です。卵を入れたら１３分中火でゆでてゆきます。ゆであがったら流水で冷やしましょう。

殻をむいたゆで卵をつぶして行きます。フォークなどを使うと良いでしょう。また、解凍した時の食感が悪くなるため白身はできるだけ細かくつぶしましょう。そして、マヨネーズを加えます。が、マヨネーズの量が多いと、解凍した時に分離するので、使用量は少なめにすることをお勧めします。一度冷蔵庫でしっかり冷ましたら保存袋に小分けして（使用時に便利です）入れ、冷凍しましょう。賞味期限は１か月程度となります。

１・固ゆで卵８ケくらい
２・しょう油　１カップ
３・酒　　　１/２カップ
４・みりん　１/２カップ
５・水　１カップ　他お好みで生姜やニンニクなど

を全て小鍋に入れて一度沸騰させる。荒熱を取って、卵と一緒に別容器に漬け込む。タッパーでもいいし、保存用ポリ袋（口がぴっちり閉まるやつ）が便利。

保存用ポリ袋を用意しましょう。口がしっかり閉じられる漏れる心配のない袋）
卵以外の２～３の材料を鍋に入れて沸騰させます。粗熱が取れたら、卵と一緒に保存袋に入れたら出来るだけなかの空気を抜いて冷蔵庫に保管します。食べごろは１日程たった頃です。
賞味期限は５日を目安に食べましょう。

雑菌は空気が大好きです。容器内の空気は出来るだけ抜きましょう。そして、煮卵を取り出すときは、常に清潔な道具を使用しましょう。チョッとした工夫ですが雑菌の繁殖を抑えることで賞味期限を延ばす事につながります。逆に冷蔵庫から取り出し、しばらく常温においてしまい、また冷蔵庫へ…を繰り返してしまうと賞味期限も短くなってしまいます。

お酢を調味料に加えて賞味期限を保つ工夫もあります。
お酢には殺菌作用があるので、雑菌の繁殖を抑える働きがあります。
お好みにもよりますが、少量のお酢を調味液に混ぜてみることもお勧めです。

いつ作ったかはっきり覚えていないゆで卵…。はたして食べられるのかどうか～？そんな時はまず殻を剥いてみましょう。剥いた卵にまずは硫黄のような臭いがあるかどうか、たまごにぬめりや変色があるかどうか、カットしてみて同じく臭いなどを確認しましょう。臭いもぬめりも無ければほぼまだ食べられる賞味期限の範囲と言えるでしょう。でも早く食べる方がベストではありますよね。

コンビニやキオスクで売られているゆで卵は充分加熱殺菌されているからだと思います。賞味期間が５～７日ぐらいあるように見えます（製造日の表示がないので分かりませんが、買ってから５日後とか普通です）。

コンビニで販売されているゆで卵は賞味期限が５～７日くらいありますよね。
家庭で作るゆで卵より賞味期限が長いのは、衛生状態のよい工場で充分な加熱殺菌をしている為賞味期限が家庭と比べて長く設定されています。

ゆで卵は生卵より賞味期限が絶対的に短いという事！そしてその賞味期限にはゆで卵を作る時の環境（衛生状態など）や条件（卵のヒビなど）が大きく関わってくるという事、ゆで卵の殻は剥かない方が賞味期限が長くなる事、など卵の不思議を垣間見た気がします。これから食品が傷みやすい梅雨になります。正しい知識で健康に過ごしましょう。