2016/06/07
りーかーまま
亜鉛は栄養素としての知名度は比較的低いですが、忙しい現代人はついつい不足になりがちです。 その重要な効果や役割を皆さんご存知ですか? ここでは亜鉛について、人間に必要な訳やその摂り方、効果について詳しく紹介していきたいと思います。
ミネラルは人間の生活に欠かせない栄養素です。 必須ミネラル16種の中でも亜鉛は比較的不足しやすく、摂りにくいものでもあります。
その効果は主に細胞分裂や新陳代謝に重要な効果があり、他にも免疫の活性化、育毛、アルコールの分解、タンパク質の合成、抗酸化などたくさんのことに影響しています。 特に特筆すべきことは細胞分裂で、新陳代謝の活発な若年層や、組織ほど亜鉛の必要量は増加します。
亜鉛は、体重60㎏の男性で体内に約2.5gが存在していますが、人間は体内に貯蔵する方法がないため、常に食物やサプリメントで摂り続けなければなりません。
先述したように亜鉛は体内に貯蔵できません。 その為に不足している場合は通常の食事で賄うことは非常に困難です。 そこでサプリメントを効果的に利用しましょう。 様々な商品がありますが、複数のミネラルが摂れるマルチミネラルがおすすめです!
亜鉛の主な効果は説明しましたが、不足するとどうなるでしょう?
まず肌の乾燥やシミで、細胞分裂と新陳代謝のバランスが崩れるためにおこります。 他にも脱毛や薄毛、爪の異常、精子欠乏、胎児の成長不全など様々な欠乏症状が出ます。 更に精神状態にも影響が出て気分が落ち込みやすくなってしまいます。
精子の欠乏だけではなく、女性にも亜鉛は効果があります。 亜鉛の多い牡蠣でよくいわれますが、男女問わず生殖能力の向上に効果があり、お子さんの予定のある方は積極的に摂りましょう。また、妊婦さんにも特に必要でその効果が認められています。
不足しがちといっても過剰摂取も当然いけませんし、効果どころか中毒になってしまいます。 1日あたり100㎎以上を長期間摂ったりすると、吐き気、おう吐、脱水症状、発熱などの症状が出ることがあります。 また、2000㎎以上では急性中毒になってしまう恐れがあります。
また、亜鉛は銅に拮抗効果があり、銅の吸収を妨げ排出を促す効果があります。 摂りすぎは銅不足を起こしますのでますます逆効果です。上記を目安として効果を最大限に活かしましょう。
亜鉛は舌の味覚を感じる器官である味蕾(みらい)が正常に働くための効果があります。 ですので、亜鉛が不足すると味覚が変わったり、感じにくくなったりと味覚障害を引き起こします。 現代ではファストフードやレトルト食品があふれているため、若年層に味覚障害が多いという報告がありますが、その原因の一つが亜鉛不足です。
牡蠣は、その「亜鉛」を地上で一番多く含む食べ物です。牡蠣は昔から、世界中で好まれて食されてきました。貝塚に残されている貝殻は、アサリよりもシジミよりも、牡蠣の殻が多いのだそうです。
亜鉛を多く含みその効果が期待できる牡蠣。 しかし、毎日食べることはちょっと難しいですよね・・・ 他の食品もバランスよく効果的に摂りましょう!
亜鉛は様々な食品に含まれていますが、肉類では牛肉、豚肉、鶏肉、他にも卵、ココア、カニ、スルメ、納豆、レバーなどです。
食品からの亜鉛の吸収率は約3割で、ビタミンCと共に摂取すると吸収率が上がる効果があります。 カキフライにレモンをかけたりといった工夫が効果的ですね。
エンドウ豆など豆類にも亜鉛は多く含まれていますが、フィチン酸という物質がカルシウムと一緒に摂ると亜鉛の吸収を妨げる逆効果がありますので、是非注意してほしいポイントですね。
いかがでしょうか? ミネラルの中でも不足しがちで重要な役割の亜鉛について効果と具体的なことについて詳しく説明しました。 この機会に皆さんもきちんと亜鉛が効果的に摂れているか日々の食事を見直してみてはどうでしょうか?
昔から亜鉛の多い牡蠣は世界的に一番食べられていましたが、先人たちはその必要性を体で関していたのでしょう。 温故知新とはいいますがまさにこのことですね!
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