2016/02/23
まなまき
三つ葉は数少ない日本原産の緑黄色野菜、香草です。三つ葉の和食だしにあう香りと独特の食感は栄養的にもとてもよいです。今ではお店で糸三つ葉などが年中流通していますので、日頃からもっとお料理に使ってみては。栄養的にも申し分ない三つ葉でおいしく健康を保ちましょう。
三つ葉の花
三つ葉はセリ科ミツバ属の多年草。稀少な日本原産の緑黄色野菜・香草です。また、朝鮮、中国などにもあるようです。天然「三つ葉」の旬の時期は、春頃、ハウスものは一年を通して栽培されています。
三つ葉には緑黄色野菜としての栄養素と、日本食にあう香り成分が含まれています。
根三つ葉
根三つ葉は、その名のとおり、根がついている三つ葉のことです。茎の途中まで日光を遮り生育する栽培方法のようです。根三つ葉は色が鮮やかで香りがよいので日本料理にはとても利用されています。
切り三つ葉、糸三つ葉より、栄養成分も高く、カルシウム、ビタミンC、カロテンなどの栄養素の含有が多いです。和え物、お浸しなど三つ葉の栄養、風味をそのままどうぞ食してください。
切り三つ葉
切り三つ葉も、日光を遮った栽培方法で生育させ(茎が白)、茎は根元で切られて茎から上の方をまとめて出荷しています。主に関東で出回っているようで、関東近郊などで生産しているようです。関西ではほとんど見かけないようです。
切り三つ葉は別名「白三つ葉」で、食感が柔らかいために、加熱するより、茶碗蒸しやお吸い物などの青味(三つ葉の栄養も摂れます)としても利用されています。
糸三つ葉
糸三つ葉は一年中、流通している三つ葉です。ウレタンから育てるハウス栽培の三つ葉です。水耕栽培ですので、スポンジが根についています。お店にある三つ葉はほとんどが糸三つ葉です。
別名「青三つ葉」いわれるように糸三つ葉には、β-カロテンの栄養価高く、香りがよいです。手軽に利用できるので、いろいろとお料理に使用して、三つ葉の栄養もいただきましょう。
三つ葉
三つ葉は鮮度が悪いと色が黄ばむので、色鮮やかなで濃い新鮮な三つ葉(の栄養も)をどうぞ。
鮮度が良い三つ葉は、葉っぱの色が濃く、茎の変色(黄ばんでいない)がなく、風味や香り、栄養的にもよいです。
また、三つ葉は根三つ葉、切り三つ葉、糸三つ葉では食感や味わいが変わってきますので、レシピなどにより三つ葉を使い分けてはいかかがでしょうか。
では、三つ葉の主な栄養素をみてみましょう。
・エネルギー 13kcal
・カロテン 3200μg
・ビタミンB1 0.04mg
・ビタミンB2 0.14mg
・ビタミンC 13mg
・カリウム 500mg
・カルシウム 47mg
・鉄 0.9mg
・食物繊維 2.3g
三つ葉の香草としての成分は、クリプトテーネン、ミツバエンです。
代表として「糸三つ葉 生の葉」の主な栄養価をあげました。
三つ葉はみつば類として根三つ葉、切り三つ葉、糸三つ葉とも緑黄色野菜です。
三つ葉
緑黄色野菜と淡色野菜の分かれ目は、カロテンの含有量です。カロテンは、老化や生活習慣病の原因になる活性酸素の害を防ぐ働きがある栄養素です。厚生労働省の基準では、原則として可食部100g当たり、カロテンが600μg以上のものを緑黄色野菜としています。なすやきゅうりなどのように、一見色の濃い野菜に見えても、実の色は薄く、カロテンが少ないものは淡色野菜です。
三つ葉は、特にβ-カロテン、カリウム、ビタミンB1・B2、ビタミンC、カルシウム、鉄分などを含有しています。お店でよく売られている糸三つ葉はβ-カロテンの栄養価が高いです。
三つ葉の栄養素では特に体内でビタミンAになるβ-カロテンがビタミンCなどと協力して、活性酵素を抑える効果が期待できます(アンチエイジング効果)。また、体内の粘膜の健康維持に効果があるようで風邪などのウィルスから口腔、鼻、喉などを保護してくるようです。
三つ葉の栄養素カリウムは、体内の塩分をだしてくれますので、高血圧の予防によいようです。体のむくみにもよく、筋肉も健康に保持してくれるようです。
三つ葉の鉄分は、貧血予防や疲労の回復、体力の維持に効果があるそうです。
三つ葉の栄養効果として食物繊維などが、お腹の調子をよくして生活習慣病などの予防にもよいようです。
三つ葉
クリプトテーネンはイライラなどのストレスを癒す効果や、安眠効果もあるようです。また、三つ葉のよい香り成分でもあります。
ミツバエンは、消化をよくする効果や、体の血の巡りがよくなり健康によいようです。
三つ葉と大根の味噌汁
三つ葉は加熱しすぎると、食感、色味、香りも悪くなるので、お吸い物、茶碗蒸しなど生で使用する際は最後に加えるなどしてください。茹でて調理する際は、熱湯に数秒ゆがく程度で、直ぐに冷水につけるようにしてください。
三つ葉
三つ葉は鮮度が大切な野菜のため、なるべく早く使いきってほしいのですが、どうしても残ってしまった場合は、水分をつけずに、キッチンペーパーなどでくるみポリ袋などにいれ冷蔵庫へ。なるべく早めに使用して三つ葉の香りと栄養をいただきましょう。
三つ葉
三つ葉は現在では数少ない日本原産の緑黄色野菜、香草です。和食のおだしにあうのは当然ですね。三つ葉は主菜にはなりませんが、三つ葉の香りや食感など独特の味わいが、お料理のアクセントになり、栄養的にもとてもよいです。
現在では糸三つ葉などがほぼ年間を通してお店で売られているので、三つ葉をもっと日頃のお料理に使って三つ葉の栄養もいただき健康を維持しましょう。
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