雪が解けるとひょっこり出てくるふきのとう!体にいい栄養は?
冬が過ぎ、春が近づくと顔を見せてくれるふきのとう。古くから食べられていますが、一体ふきのとうってどんな山菜なんでしょう?栄養や選び方。おいしい食べ方は?知っているようで知らないふきのとうの栄養効果を筆頭にいろいろ調べてみました!さっそくご紹介していきます。
春になり、雪の中から顔を出すふきのとうは、日本原産の山菜。
独特な香りと苦みが特徴で、古くから食べられてきました。
初春が旬で、日本料理には欠かせない存在です。
平安時代から食べられてきたふきのとう。
ふきのとうは、主に葉っぱの柄を食べる蕗とは同じ植物だそうです。
地下に茎があり、地上に花(ふきのとう)と葉柄(蕗)が顔を出します。こちらはおいしく食べれますが、
地下にある茎は、毒があり食用には向かないみたいですね。
うっかり食べてしまわないように気をつけましょう!
ふきのとうの栄養
ふきのとうの独特な香りと苦みにも栄養が隠れているみたいです。
日本料理に使われることが多い、ふきのとう。
昔から食べられていますが、栄養が気になるところですね。
このふきのとうにはどんな栄養素が含まれているのでしょうか?
ふきのとうの栄養素①:カリウム
ふきのとうに含まれている栄養素
カリウムの量って?
このカリウムはふきのとうにたくさん含まれている栄養素です。
その量は同じ植物の蕗の2倍の量だそうです。すごいですね!
血圧が気になる方にはとても良い食材です。
ふきのとうの栄養素②:ポリフェノール(ケンフェロール・フキノール酸・植物アルカロイド)
・植物アルカロイド
苦味がある山菜に共通してある成分で肝臓の機能を高める働きをします。
他にも腎臓をろ過する働きがあり、体内の有害物質を排出します。
※食べ過ぎは下痢を引き起こすので注意が必要!!
ふきのとうに含まれている栄養素
ポリフェノールはふきのとうの苦みの原因!
このふきのとうの栄養素、ポリフェノールには苦みの成分が含まれているそうです。
しかし、苦いと思って顔をしかめても、その中にはちゃんと栄養があります。
食べすぎには気をつけなければいけませんが、健康が気になる方にはとてもおすすめの山菜ですね。
ふきのとうの栄養素③:フキノリド
このふきのとうの栄養素、フキノドリはふきのとうの独特の香り成分だそうです。
香りを楽しみながら、体に良い栄養が摂れるのはとてもうれしいですね。
ふきのとうの栄養素④:食物繊維
ゴボウは食物繊維が多いと聞くけど・・・
・ゴボウ 100gあたりの食物繊維の量 5.7g
・生のふきのとう 可食部100gあたりの食物繊維の量 6.4g
ふきのとうの栄養素、食物繊維。
あのゴボウよりも多いとは、驚きですね!
便秘に悩まれている方ならこの栄養素で、かなり効果は期待できるのではないでしょうか?
ふきのとうに栄養が豊富で、体にいいことがわかると食べたくなりませんか?
スーパーで買うにしろ、外から自分で取ってくるにしろ、
おいしいふきのとうはどこを見て選べばいいのでしょうか?
さっそく、調べてみました!
ふきのとうは、つぼみが閉じている方が良いようです。
閉じているものから葉の間から花芽が見え始めるぐらいまでがおいしい頃合いだそうですよ!
また、大きさはなるべく小さいものを選ぶようにしましょう。
大きいものは栄養がたくさん入っているというわけではありません。
むしろ苦味が強すぎるので、食べるにはおすすめできません。
栄養が豊富なふきのとうはそのまま食べるにはアクが強すぎるみたいです。
苦味もきついので、おひたしや和え物にするときは、灰汁抜きを必ずしましょう。
ふきのとうの灰汁抜きのやり方①:沸騰したお湯に塩を入れて茹でる
沸騰したお湯に 塩を加え、落し蓋をして3~4分茹でます。
そして茹で上がったら冷水にさらします。
しばらく冷水にさらして冷やしておくことでさっぱりアクが抜けてしまいます。
ふきのとうの灰汁抜きのやり方②:重曹を使う
重曹を入れたお湯で軽くゆでて水にさらすです。
あく抜きのコツは沸騰したお湯に弱火でゆでること。
ふきのとうの味は苦いだけですので、少ししんなりしたら火がとおった証。
3~4分弱火で茹でた後、水で10分ほど晒しましょう。
いかがですか?
思っていたより簡単そうですよね。
ふきのとうの灰汁抜きは茹でるだけではなく、そのあとの水につけるのが大事なようです。
面倒と思われても、栄養豊富なふきのとうをおいしく食べるためのモノなので、
必ず行うようにしましょう。
栄養豊富なふきのとうをおいしく食べるためのレシピを紹介していきます!
ふきのとうのレシピ①:天ぷら
栄養が豊富なふきのとうの定番レシピです。
<下準備>
ふきのとうは、水でよく洗い、土を落とします。土に葉を広げるように低く生えている野草ですので、蛇口の流水にあて、葉の付け根をよく洗い流し、溜まった土、砂を取り除きます。
<作り方>
①ふきのとうの余分な水気をキッチンペーパーで拭き取り、天ぷら粉をふりかけるようにまぶす。
※葉に残った水分を吸わせるため、まずはふきのとうに粉をまぶすようにします。
②ボウルに天ぷら粉と適量の水を入れて軽く混ぜて衣を作る。
※衣は混ぜすぎないようにしましょう。
③ふきのとうに衣を付けたら170度の油で揚げる。
※油のバチバチという音が穏やかになったら、火がほどよく通った合図です。
④カラッと揚がったらできあがり。お好みで塩や、天つゆでどうぞ!
とってもおいしそうですね。
少し苦みがあるようですが、そこがまた人気のヒミツなのではないでしょうか。
天ぷらは灰汁抜きは必要ないので、忙しい方や灰汁抜きが面倒だという方にもおすすめのレシピです。
ふきのとうのレシピ②:ふきのとう味噌
材料 (作りやすい分量)
蕗の薹 100g
油 大匙1
赤味噌(八丁味噌) 50g
みりん 大匙1
砂糖(三温糖) 大匙1
ふきのとう味噌の作り方
①庭で(取り忘れていたのを見つけて)摘んだ蕗のとう。蕾が閉じていなくても、伸びていても大丈夫です。
②きれいに洗い、茶色くなっているところを取り除いて、細かく刻みます。
③刻んだ端から色が変わっていきますが、炒めるので気にしません。私はしませんが、水にさらしても(灰汁抜きにもなります)。
④フライパンに油を敷き、蕗のとうを炒めます。
⑤赤味噌、みりん、砂糖を加え、炒めながら少し煮詰めます。
⑥できあがり。
子供も食べられるよう甘めになっています。
お好みで甘さは調節してください。
このふきのとうの味噌は、ご飯のお供や料理の味付けなどに重宝します。
また、この料理も油で炒めるため灰汁抜きは不要とのこと。
気になる方は、作ってみてくださいね。
ふきのとうの栄養や食べ方についてまとめてきましたが、いかがでしたか?
ふきのとうの栄養が、私たちの健康に期待できることがわかっていただけたかと思います。
食べすぎはいけませんが・・・
春を知らせてくれる山菜ですので、苦いからと避けずに、
まずは、食べやすい天ぷらからはじめてみてはいかがでしょう。