2016/01/22
Kerokeropone
2016/04/30 更新
しっかりとした固さをもち、甘すぎず滑らかな食感で楽しませる「羊羹」。その羊羹の正しい賞味期限を知っていますか?「羊羹は30年持つんでしょ?」と思っている方もいるでしょう。でもそれは本当なのでしょうか?そこで、ここでは正しい賞味期限と保存方法をご紹介します!
羊羹とはどんなお菓子のことでしょうか?
少しおさらいしておきましょう!
羊羹とは、一般的には小豆を使った餡を羊羹舟(型)に流し込み寒天で固めた和菓子の事を言います。
最近では和菓子のバリエーションも増え、いろいろな材料を使っての羊羹も見ますよね。
寒天の量が多く、しっかりとした固さをもった羊羹を「煉羊羹」と言います。
水羊羹
寒天の量が少なく、柔らかい羊羹を「水羊羹」と言います。
蒸し羊羹
また、寒天で固めるのではなく、小麦粉や葛粉を加え蒸し固めた羊羹の作り方もあります。
これは「蒸し羊羹」と呼ばれます。
一般的に「羊羹」という場合には、煉羊羹を指すことが多いのです。
羊羹には、賞味期限が1か月ほど持つものと、1年持つ物があります。
大抵の場合、栗などの入っていないプレーンの羊羹の賞味期限は1年ほど持ちます。
ですが、栗などのプレーンではない羊羹の賞味期限は3週間から1か月ほどしか持ちません。
中に何が入っているのかによって、大きく賞味期限は変わってしまうのです。
羊羹の賞味期限が違う理由には「羊羹に使用されている材料の違い」が関係しています。
賞味期限が長い理由の1つは、「砂糖の含有量」が大きく関係します。
砂糖が多く含まれていいる物は傷みにくい、賞味期限が長くなる、なんてことを聞いたことはありませんか?
実はこれは本当のことなのです。
砂糖は腐らない!
物が腐り、賞味期限が短くなってしまうのは、余分な水分が存在してしまうことが原因です。その点、砂糖は水分を吸収し、一度吸収した水分は砂糖と離れにくいのです。
砂糖の賞味期限って意識しませんよね。砂糖は腐らないので、羊羹に含まれる水分は砂糖に吸収されていき、腐る原因になる状態にはなりにくいのです。なので、羊羹の賞味期限は比較的長いのです。ジャムの賞味期限が長いのと同じ原理ですね。
小豆を炊く工程にも腐らない理由がある!
羊羹は100℃を超える温度で炊き、煉りあげるまでに1時間以上かけて作っていきます。この工程に賞味期限を長くする秘密があるのです。
100℃を超える温度で小豆を炊き、砂糖などを合わせ煉りあげるまでに1時間以上かけています。この長時間、熱を加え炊いていくという作業が雑菌を死滅させる効果につながります。熱で雑菌が死滅し、菌が少ない状態で作られているもの賞味期限が長い理由なのです。
栗羊羹などのプレーンでないものは、その材料の水分が出てしまうので腐敗しやすく、賞味期限はプレーンのものと比べて短いのです。なので、プレーンの羊羹と栗などが入った羊羹では賞味期限が変わってきてしまいます。
売られている羊羹のほとんどは、アルミのシートに包まれていることが多いですよね。実はあのアルミにも賞味期限が長い理由があったのです。
あの羊羹を包んでいるアルミの包装紙は、他から異物や雑菌が入りにくい構造になっているため菌の繁殖が抑えられるのです。そのため長めの賞味期限になっています。
羊羹には腐敗を防ぎ、賞味期限を長持ちさせるための要因がいくつも重なっているんですね。
羊羹の保存方法はご存知ですか?間違った方法で保存してしまうと羊羹の賞味期限を縮め、おいしさが落ちてしまうことがあります。
羊羹は開封前なら、直射日光と高温多湿を避けた場所で常温保存ができ、賞味期限もそもまま持ちます。
開封した場合は空気が触れ雑菌が繁殖しやすくなるため、プレーンの羊羹でも賞味期限は長くはもちません。そのため冷蔵庫で保存し、できるだけ早く食べてしまいましょう。
意外!?羊羹は冷凍保存もできる!
羊羹一本を食べ切るのは結構大変ですよね。実は羊羹は冷凍保存も可能なんですよ。しかも、冷蔵庫で保存するよりも賞味期限は長く持ちます!
羊羹を冷凍保存する場合は、余った羊羹をそのまま冷凍してしまうのではなく、あらかじめ一つずつ切っておいたほうが便利です。
残った羊羹をしっかりとラップで包み、包んだ羊羹をさらに真空パックに入れ空気を抜きます。そして冷凍庫で保存すると開けたものでも、賞味期限は2週間程持ちます。解凍する際は自然解凍です。空気に触れないようにするのが賞味期限を延ばす秘訣なのです。
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