そのやり方、間違ってます。レモン果汁を無駄にしない絞り方
レモンの果汁と言えば、料理・ジュース・ケーキに調味料と様々な料理の活躍する材料で大変に重宝します。そんなレモンも絞り方を誤ると無駄にしている部分が多いのです。そこで絞り方に一工夫するといつも以上に果汁が採れる絞り方を紹介しますので是非、実践してみてください。
レモンを絞るといえば、手で絞るか、絞り器を使って絞るのが多いと思われますが実は絞り器でレモンを絞る行為は厳禁なのです。これにはちゃんとした理由があります。
リモノイド
レモンの果肉と皮の間になる白い部分がありますがここには「リモノイド」という成分が含まれていています。この成分はレモンの果汁を苦くする効果があり、絞り器で力任せに絞ると「リモノイド」も一緒に出てしまい、せっかくのレモン果汁が台無しです。
力任せに絞り器で絞る絞り方よりも効率よく絞れる絞り方を紹介します。
レモン果汁を効率よく採る絞り方:ゴロゴロ
レモン果汁を効率よく採る絞り方:ゴロゴロ①
まな板の上で押しながらゴロゴロと転がす。
レモン果汁を効率よく採る絞り方:ゴロゴロ②
輪切り方向と逆方向に2等分する。
レモン果汁を効率よく採る絞り方:ゴロゴロ③
あとは絞り器ででゆっくり絞るとたくさんの果汁が出ます。
この方法は押しながらゴロゴロと転がすと密着状態だった果肉と皮がほぐれ、絞り器でゆっくりと絞っても果肉が潰れやすく、多くの果汁が採れる絞り方です。
この絞り方を用いれば、苦み成分の「リモノイド」が出にくいです。ここでより「リモノイド」を抑えるなら、手で絞りましょう。
レモン果汁を効率よく採る絞り方:レンジでチン
レモン果汁を効率よく採る絞り方:レンジでチン①
レモンの皮をよく洗って、使う分を切る。
レモン果汁を効率よく採る絞り方:レンジでチン②
小皿に乗せ、レンジに入れます。ラップは不要です。
レモン果汁を効率よく採る絞り方:レンジでチン③
レンジで30秒~1分ほど加熱すればOKです。熱いので絞る際はやけどに注意しましょう。
電子レンジが水分子を刺激することで果肉の薄皮を柔らかくします。素手で絞っても大量の果汁が出る絞り方です。時間が長いとより多くの果汁が採れますが熱いのでほどほどに
レモン果汁を効率よく採る絞り方:フォーク
レモン果汁を効率よく採る絞り方:フォーク①
レモンを半分に切って、フォークを刺します。
レモン果汁を効率よく採る絞り方:フォーク②
レモンを片方で握り、フォークを横に動かす。絞れなくなったら、刺す場所を変えて、繰り返しましょう。
レモン果汁を効率よく採る絞り方:フォーク③
画像の様にキレイに絞れます。
多少荒い絞り方ですがフォークでグサグサと刺す事で果肉はばらけて絞りやすくなります。フルーツが大きいほど、ほぐしやすいです。
半切りのマナー
BBQやパエリアといった、果汁を多く必要する料理には半切りにされたレモンが添えられています。
半切りのレモンをフォークで果肉の中央を刺し、フォークの先をひねるようにしながら絞ります。フォークが無ければ、手で絞る絞り方でもOK。その時は果汁が飛び散らないように片手で覆いましょう。
くし形切りのマナー
揚げ物などの脂っこい料理にはくし形のレモンがあり、かけるとさっぱりして、食べやすくなります。
くし形のレモンはレモンの上下を持つと絞りやすく、手も汚れにくくなります。和食では片手でレモンの皮の部分を持ち、果汁が飛び散らないよう、もう片方の手でレモンを覆うように絞ります。
洋食では、果肉の真ん中にフォークで刺し、もう片方の手でレモンを覆うように絞ると果汁はフォークを伝い落ちるので飛び散りにくくなります。
輪切りのマナー
レモンの風味で料理の演出をする場面で輪切りのレモンはあります。輪切りレモンは皮の部分が少なく、果肉に手が触れてしまい、手では絞れないので注意が必要です。
和食の場合は料理にレモンをのせ、箸で軽く押し付けます。両手で箸を持ち、はさむように刺しねじる方法がありますが正式な場では見た目が悪いのでしないようにしましょう。
洋食の場合、料理にレモンをのせ、フォークを押さえながら、ナイフで軽く押し付けるとレモンの風味が料理につけれます。
異なった切り方をしたレモンにも絞り方のマナーがあります。これは風味の強いレモンの果汁を他人につけない為の配慮なので、ふとした時にマナーが生かされるとこまめな所に目がいく人と見る目が変わります。
居酒屋のから揚げの横にはレモンが付き物です。ここでかける事を一言言わないと揉める事も…
そんなレモンを皆さんは皮を持ち、果肉を下にして、絞ってませんか?この絞り方は実は間違えです。次回から皮を下にして絞ってみてください。レモンの香り成分は皮の部分に多く、から揚げにレモンの風味が入り、美味しく食べられます。
従来の絞り方は間違っていて、レモンの意外な絞り方はレモンの構造に理由があり、たくさんのレモンの果汁が採れる事を知り、小さなレモンにもマナーがありました。
レモンの絞り方を知る事で今まで損していたモノをこれから生かすモノにしましょう。