2016/01/22
Kerokeropone
2016/04/21 更新
急須の使い方ってご存知ですか?今は便利で美味しく飲めるので急須の正しい使い方を知っている人も少なくなってきているようですが、使い方や飲み方によって急須の種類を選ぶのも楽しいですよ!突然お茶を入れる場面、意外とありますね!今回使い方をマスターしてみましょう!
急須には一般的に4つ種類があり、使い方・入れ方もお茶の種類によって変わります。
(使い方)後手と呼ばれるタイプです。急須のはじまりと言われ、中国、宜興製の「茶壺」が発祥とされています。ティーポットもこちらに含まれます。日本茶のみならず中国茶も合う急須です。
(使い方)こちらがみなさんのよく知っている急須の形ですね。横手とよばれるタイプで、片手で使うことができるので使いやすい仕様となっています。江戸後期頃に出来、「急須」と呼ばれるようになったのもこの頃からです。
(使い方)お湯をそのまま注いで使うようにこのように作られています。容量もあるのでほうじ茶や番茶用です。
(使い方)低温でいれるお茶のため持ち手のない急須のことです。玉露や上級煎茶、主に高級なお茶用です。旨みが凝縮されるようです。
次に茶こし、つまり急須の中の網状のものの種類を紹介します。大きく陶製の茶こしとステンレス製の茶こしに分かれ、使い方・用途が違います。
陶製の茶こしはお茶の風味そのままを味わうにはぴったりです。使い方の注意点としては、詰まりやすく、深蒸し茶などの細かい茶葉は茶碗に葉っぱが出てしまう場合があります。なるべく茶こしの穴の数が多い急須を選ぶといいですね。
一方ステンレス製の茶こしは使い方によって色々な形のものが出ていますが、なんといっても使い勝手が良いことですね。頻繁に使う場合はこちらが便利かもしれないですね。
急須・茶こしを選んだらいよいよお茶をいれてみましょう!茶葉によってこちらも入れ方が変わります。
①お湯をを準備します。お湯は沸騰したらやかんの蓋をとり、カルキが抜けるまで煮沸します。そうすると味がまろやかになります!
②ポットなどにお湯をうつし(そのまま使用しても良いがポットの方が温度管理がしやすい)、湯呑にうつします。玉露は50~60度、煎茶は80度くらいまで温度が下がるのを待ちます。
③茶葉を入れます。(一人当たりティースプーン1.5~2杯くらい。)
④冷ましたお湯を急須に入れる。1分ほど待って軽く急須をまわし注ぎ入れます。
最後の一滴まで出し切ることが2杯目を注ぐときも美味しくなるようです。
①お湯を、湯呑にうつしあたためます。
②茶葉を入れます。(一人当たりティースプーンで、番茶・ほうじ茶は2杯、玄米茶は3杯くらい。)
③沸かしたお湯を急須に注ぎます。
④30~40秒待って、軽く急須を回し注ぎ入れます。
玉露は思っていた以上に低温で入れるのですね。熱すぎると渋みが強くなってしまうそうです。また、基本は上のような入れ方ですが、自分の好みや茶葉の具合によっても入れ方は変わるようですね。
①使い終わったら、茶こしをとります。
②急須をお湯で流します。水よりお湯で流したほうが急須本体が温まり水切りがしやすくなるからです。
③急須の外側は布巾などでふいて、中に水がたまらないように自然乾燥させます。
使い方はシンプルですね。急須は茶渋などつきやすいイメージですが、使い方を正しく保つことで長く使うことができます。またその都度綺麗に保つことで美味しいお茶を入れることにもつながりますね。
南部鉄瓶という伝統的な急須です。使い方はお湯をそのまま沸かすこともできる兼用のタイプとなっています。なんと言っても南部鉄瓶は鉄分が溶出するそうで、鉄分補給にも繋がるそうです!形は「和」でとても趣がありますよね。この模様は亀甲紋様は鉄瓶に厚みが増し保温性を高めるという昔の人の知恵があるようです。急須の使い方を考えられた作りになっているのですね。
萬古焼の横手急須です。萬古焼とは耐熱性に優れたよく土鍋などにも使われるものだそうです。中の茶こしも陶製の茶こしなので、お茶の風味を崩さずに味わえますね。
一日に何杯も飲む方やお茶を入れる頻度が高い方にはとても使い勝手が良いようです。美濃焼きの急須です。見た目も可愛らしくて形も現代的なので家に一つあってもいいかもしれません。使い方も簡単なのでお手入れもしやすいですね。
また、こちらのように和テイストでない後手急須もおしゃれですね。使い方も容量が多く、茶こしも陶器性のなので風味もそのまま味わえます。少し洋風なテイストの急須に日本茶を入れてみるというのも粋な使い方ですね。
こちらは横手の有田焼急須です。柄が素朴で可愛いですね。茶こしはなんと陶器性のものとステンレス製の両方が使えるようです。茶葉によって使い方を変えることができて便利ですね。
可愛い水ヨーヨーのような、女性らしいデザインですね。常滑の土から作られていて鉄分を多く含む土のためお茶の渋みがとれて味がまろやかになるそうです。
年々、急須に入れてお茶を飲む人が減ってきているようですが、使い方は意外とシンプルですよね。自分で好みの急須に茶こし・茶葉を選んだり、入れ方を変えてみたり、凝り始めると奥が深いです。
普段はお茶をペットボトルやティーパックなど使い方が便利なもので入れてしまうかもしれませんが、旅先や正式な場などでお茶を入れる時ってありますよね!そんな時正しい入れ方や使い方を知っているとカッコイイですし自分もワンアップできますね!お茶本来の味を堪能できるのはやはり急須で入れたお茶だと思います。ぜひみなさんも試してみてくださいね!
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