2016/05/18
az2az
「さ・し・す・せ・そ」でおなじみ、さまざまな料理の場で活躍してくれる調味料の代表格、醤油。そんな醤油ですが、賞味期限はどれくらいか、ご存知でしょうか?賞味期限を過ぎた醤油の状態はどういうものなのか&醤油の正しい保存方法をまとめてみました!
醤油は、基本的に腐敗することはありません。
なぜなら、醤油は塩分を多く含んでおり、殺菌作用があるからです。
農林水産省のホームページでは、【賞味期限】は、
開封していない状態で、表示されている保存方法に従って保存したときに、おいしく食べられる期限を示しています。賞味期限内においしく食べましょう。ただし、賞味期限を過ぎても食べられなくなるとは限りません。
このように説明されています。
醤油は、ニオイや味を気にしなければ、たとえ【賞味期限】を過ぎたとしても、その後何年でも使うことができる調味料です。
メーカーによって多少異なりますが、未開封の場合、賞味期限は1~2年ほどです。
先に説明したように、醤油は腐らないため、未開封の場合なら、賞味期限は年単位となります。
腐りにくい醤油ですが、賞味期限を早めてしまう要因はあります。
それは、酸化と温度です。
一般的に、開封後の醤油の賞味期限は、常温では2週間、冷蔵庫保存で1ヶ月後といわれています。醤油が劣化するのは、空気に触れることによって、醤油が酸化するからです。
食品が酸化すると、色が茶色になったり、味やかおりが悪くなったりする。リンゴやバナナを切って置いておくと茶色になるのも酸化するせいだ。しょうゆの場合、しょうゆにふくまれているメラノイジンという物質が酸素と結びついて、色がこくなり、風味が落ちてしまうよ。
また、酸化は、温度が高いほど進行する性質を持っています。
ですので、醤油を保存する際には、温度管理も重要になります。
写真の右と左、どちらの醤油が「古くなった」ものか、分かりますか?
醤油は、空気に触れて酸化が始まると、色がだんだんと濃くなっていきます。
味や風味も劣化します。
冷暗所で常温保存が可能です。
直射日光の当たる場所や、高温多湿の場所は避けましょう。
表示されている【賞味期限】とは、あくまで未開封の場合です。
開封後は、冷蔵庫での保存をおすすめします。
常温保存よりも酸化を遅らせることができるので、賞味期限は冷蔵庫保存の方が長くなります。
また、暑い時期に常温保存をした場合、【白いカビのようなもの】が発生することがあります。
これは醤油の中にいる酵母菌が結晶化したもので、口にしても害はありませんが、
この結晶化が全体に広がっていた場合に、その上に腐敗菌によるカビが生えることがあります。
基本的には、この白カビのようなものは布やガーゼなどで、こして取り除けば再び使用することができますが、風味は著しく損なわれているでしょう。
こちらは、醤油の酸化を防ぐことに特化したボトルです。
液面に【浮き蓋】を浮かべることで、醤油が空気に触れる面積を減らして、鮮度を保ちます。
こうして空気との接触を最大限減らすことによって、賞味期限を長持ちさせているのです。
最近では、容器に賞味期限を延ばす工夫が施された醤油も登場しています。
常温で保存できるという点も魅力です。
たとえばキッコーマンの出す、しぼりたて生醤油などは、空気が入らないような仕組みになっており、
酸化しませんので、常温保存でも90日程度保存できるようです。
一人暮らしや同居人数が少ない家庭の場合は、小さいタイプを購入した方が、賞味期限内に使い切ることができると思います。
大きいタイプを買ってしまうと、使い切る前に賞味期限が過ぎて、風味を損ねてしまいます。
【醤油の賞味期限】と【保存方法】についてをまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
ニオイや味さえ気にしなければ、何年も使える醤油ですが、多くの料理に使うからこそ、大切に使いたいですよね。
この記事が、醤油との正しい付き合い方に、少しでもお役に立つことができれば幸いです。
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