2015/12/07
nadeshiko0103
野菜はどうやって保存していますか?なんでもかんでも冷蔵庫の野菜室に放り込んではいませんか?野菜には、それぞれ正しい保存方法があるんです。こちらでは、野菜を長持ちさせる方法と、保存に使える便利なアイテムをご紹介いたします!
買ったときは瑞々しかった野菜でも、しばらくすると痛み始めます。
このとき、保存方法ひとつで、野菜を長持ちさせることができます。
逆に、間違った保存方法は、野菜の寿命を縮めます。
まずは、野菜が老化する原因について、簡単にご説明いたします。
肉や魚と違い、野菜の細胞は、収穫後も活動を続けています。
野菜も生きものなので、「呼吸」をしています。
呼吸をすることで、自身に蓄えられていた養分を消費して、生命活動を維持しているのです。
エチレンガスとは、植物ホルモンの一種です。
野菜の生長を促進、熟成させますが、食べごろが過ぎた後も出続けるため、野菜は老化していきます。
ジャガイモに芽が出たり、レタスに赤褐色の斑点ができるのも、エチレンガスの作用です。
リンゴと一緒に保存していたバナナは早く熟します。リンゴが放つエチレンガスによって、バナナの生長が促進されるからです。
このように、エチレンガスは、他の野菜にも影響を与えます。
エチレンガスの特性をきちんと理解していないと、野菜の老化を早める原因になります。
また、ブロッコリーやキュウリなど、自身の出すエチレンガスの量は少なくても、他の野菜からの影響を大きく受けるものもあります。
収穫前の野菜は根から水分を吸収しています。
しかし、収穫後の野菜の水分は失われる一方です。
水分を失うことによって、野菜の鮮度も低下します。
野菜を保存するときは、野菜の水分が逃げないような工夫をしましょう。
野菜は育った環境に近い環境で保存することが大切です。そのため原産地が熱帯や亜熱帯地方の野菜は、やはり低温環境に弱く冷蔵障害を起こしやすいことから冷蔵庫が向かないといわれています。
寒さに弱い野菜を冷蔵庫に入れた場合、変色など、かえって鮮度の低下を招きます。
ジャガイモなど、暖かい地域で育つ野菜は、冷暗所に保存しましょう。
野菜を保存するときには、どんな環境で生まれた野菜なのかを知ることが大切です。
以上のことから、野菜の保存において大切なことは、以下の3点となります。
①呼吸とエチレンガスを抑えること
②水分の蒸発を防ぐこと
③育った環境に近い環境で保存すること
温度を下げることにより、野菜の細胞の活動を低下させます。
また、密封することで、野菜自身はもちより、一緒に保存している野菜にも、エチレンガスの影響を及ぼさないようにすることができます。
生のまま、あるいは、少しかために茹でた後、冷凍庫に保存する方法です。
お味噌汁やスープの具材に使用するときに便利な保存方法です。
保存期間は1ヶ月が目安とされています。
冷凍保存できる野菜には、ブロッコリーやトマトなどがあります。
一方、ジャガイモや大根など、冷凍保存に適さない野菜もあるので注意です。
野菜保存の鉄則である「水分を逃がさない」とは逆の発想です。
天日干しには、次のようなメリットがあります。
①味が凝縮されて旨味が増す
②特定の栄養素がアップする、または変化する
③野菜が腐敗しにくい
④生の状態より長持ちするため経済的
天日干しの方法ですが、下のサイトに詳しく紹介されています。
それでは、最後に、野菜の保存に必要な、あるいは、あると便利なアイテムをご紹介いたします。
切った野菜からはエチレンガスが発生しやすいため、野菜を切ったら、ラップするようにしましょう。
ラップは、野菜を小分けして保存するのに便利です。
使い切りから再利用できるものまでレパートリーが豊富なのが特長です。
菌の繁殖を抑えたり、エチレンガスを吸着透過してくれる商品もあります。
保温性・保湿性に優れた新聞紙は、野菜保存の強い味方です。
ほうれん草や小松菜などの葉ものは、霧吹きで湿らせた新聞紙で包み、冷蔵庫に立てて保存すると長持ちします。
エチレンガスを吸着、分解してくれるアイテム!
使い方も、冷蔵庫に入れるだけなのでお手軽です。
野菜の保存方法について、いかがでしたでしょうか。
ラップや新聞紙など、身近にあるものを使うだけで、野菜は長持ちするんです。
ぜひ、正しい保存方法を実践して、おいしい野菜を食べてください!
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