ゼリー等に含まれるゼラチンにもアレルギーがあるのをご存じですか?
2016/04/17
mnkhome2015
2016/04/11 更新
たけのこアレルギーは、存在するのでしょうか?果物のアレルギーはよく聞くけど、たけのこアレルギーは聞き慣れないですよね。実は、たけのこに含まれている成分で、たけのこアレルギーを引き起こしてしまいます。たけのこアレルギーのメカニズムをみていきましょう。
【たけのこアレルギー】原因はアセチルコリン
たけのこには「アセチルコリン」という物質が含まれています。そもそも、たけのこ自体にはアレルゲンとなるものは含まれていないのですが、この化学物質成分である「アセチルコリン」により、いわゆるアレルギー反応を引き起こすことがあります。
このようにアレルギー反応を引き起こす化学物質のことを「仮性アレルゲン」といいます。アセチルコリンはたけのこの他、トマト、なす、やまいも、ピーナッツ、ソバなどにも含まれます。ピーナッツやソバのアレルギー反応は、一般にたけのこなどに比べ注意が必要です。
【たけのこアレルギー】仮性アレルゲン
仮性アレルゲンとはどのようなものなのでしょうか?通常の食物アレルギーの場合、食物を構成しているタンパク質が消化器官から吸収された結果、まわりの組織に腫れやかゆみなどを引き起こします。
【たけのこアレルギー】仮性アレルゲン
仮性アレルゲンとは、タンパク質などのアレルゲンが免疫システムを作動させる引き金となって、アレルギー症状がおこるといえます。一方、仮性アレルゲンによって引き起こされるアレルギー症状は、消化器官から吸収される前に直接組織に作用してアレルギーに似た症状を引き起こすと考えられています。
たけのこを食べると体内に運ばれる過程で口の中や喉、食道の組織に直接作用しているのです。仮性アレルゲンには、たけのこに含まれる「アセチルコリン」の他に「ヒスタミン」や「セロトニン」「チラミン」などがあります。
【たけのこアレルギー】副交感神経を刺激
たけのこに含まれる仮性アレルゲンであるアセチルコリンには、副交感神経を刺激する働きがあります。副交感神経が刺激されることによって、血管を拡張からのかゆみや、胃腸管に作用することによる下痢・嘔吐などの症状を引き起こすことがあるとされています。
【たけのこアレルギー】喉がイガイガ
仮性アレルゲンであるアセチルコリンは、組織に直接作用します。そのため、たけのこが通った口の中、喉、食道などに痒みやイガイガするといった症状を引き起こします。
また、ひどい場合には痛みを感じるほどの場合もあります。ただしほとんどの場合は一過性で、たけのこを食べて1~2時間ほどでおさまってくることが多いようです。たけのこアレルギーで起こりやすい症状なので、しっかりと覚えておきましょう。
症状によっては、病院へ
たけのこの摂取によりアレルギー症状が出ることはあっても多くの場合は一過性のもので、1~2時間ほどで症状は軽減しおさまっていくことが多いようです。ただ症状がひどく、時間が経っても改善しないようなときは一度病院を受診したほうがよいでしょう。
アレルギーの食物検査
アレルギーの食物検査は、アレルギー科でも皮膚科でも行えます。小さな医院ではアレルギー検査をしていないところもあるようなので、できれば大きな総合病院のアレルギー科や皮膚科で行ったほうがいいでしょう。
検査方法は問診に続いて、血液検査だけの場合か、さらに詳しく調べるところでは皮膚にアレルゲンをおいた上から軽く針でさし、30分後、24時間、48時間、72時間と様子をみてアレルゲンかどうか反応を見る「皮膚テスト」といわれるものの2種類が一般的です。
たけのこアレルギーでも食べたいとき
検査の結果、たけのこアレルギーとわかったら?その場合は完治は難しいかもしれませんが、体調に合わせた摂取やしっかりとした下処理によりある程度緩和することは可能です。一番の対処方法は「食べないこと」ですが、下処理をすることで食べることもできます。
下処理とアレルギーの関係
アセチルコリンなどの仮性アレルゲンのほとんどは熱に弱いとされています。そのため下茹でしたり、しっかりアク抜きをすることで症状が緩和することも多いようです。たけのこアレルギーのある場合は、できるだけ生で食べないようにしましょう。
たけのこアレルギーは、下処理で安心して食べられる
たけのこを食べて一度でも喉がイガイガしたり痒みを感じたりしたことがある人は、もしかしたら「たけのこアレルギー」かもしれません。安心して食べるためにも、下処理であるアク抜きはしっかり行いましょう。また、アレルギーの有無は病院で簡単に検査することができます。心配な人は、調べてみてはいかがでしょうか。
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