ゼリー等に含まれるゼラチンにもアレルギーがあるのをご存じですか?
2016/04/17
mnkhome2015
2016/04/09 更新
鯖アレルギーをご存じですか?一度、鯖を食べたときに吐いてしまったという方は、鯖アレルギーなのでしょうか?気になる鯖アレルギーの症状や原因、鯖アレルギーの治療法をみていきましょう。鯖アレルギーは命に関わる危険性もあるので、ぜひチェックしておきましょう。
【鯖アレルギー】原因1 微生物によってつくられたヒスタミン
鯖アレルギーの原因の1つは、鯖などの赤身魚に含まれるヒスチジンというアミノ酸の一種が、魚の中にいる微生物(ヒスタミン産生菌)によって生成されたヒスタミンによるものです。微生物によって作られたヒスタミンは魚肉内に蓄積し、それがもとでアレルギーのような症状を発症します。
【鯖アレルギー】ヒスタミンは分解できない
一見新鮮に見える魚でも、消費するまでの不適切な扱いや保存方法(温度等)でヒスタミンが増えている場合があります。微生物は熱で殺すことができますが、ヒスタミンは熱に強いため分解することが出来ません。
【鯖アレルギー】新鮮なものを早く食べる
鯖は痛むのがとても早い魚としてもよく知られています。新鮮なものを選び、なのでなるべく早く食べてしまうことが一番です。でもすぐには食べれないという場合はまずは鮮度を保つことに気を付けましょう。
鮮度が落ちるとヒスタミンが増えていくことが知られていますので、なるべく低い温度で新鮮な状態を保って当日中に調理するか、それが出来ないのであれば早めに冷凍してしまいましょう。ヒスタミンによるアレルギー様症状は鮮度の低い鯖を食べた場合等、誰にでも起こりうる可能性があります。
【鯖アレルギー】鯖自体が原因
卵アレルギーなど良く知られているアレルギーと同様に、身体が鯖自体をアレルゲン(体に良くない異物)と認知してしまい、それに反応してアレルゲンを排除しようと体の中の免疫が過剰な反応をしておこる鯖アレルギーもあります。
この鯖自体によっておこるアレルギーは、1万人に5~7人程度と言われているので、原因1のヒスタミンでアレルギーを起こしている人のほうが多いようです。この鯖アレルギーの場合は、皮膚科に行くと問診(何を食べたか等)や血液検査で特定することが出来ます。
【鯖アレルギー】アニサキス
最近では鯖に寄生するアニサキスという寄生虫が原因でアレルギー症状が出ている人がいることも報告されています。アニサキスに対して体が反応して起こるアレルギーなので、鯖以外の青魚にアニサキスが寄生している魚を食べてアレルギー症状が出る場合があります。
アニサキスは魚の内臓に寄生しますが、魚が死ぬと身のほうに出てきてその状態を人間が生で食べると食中毒を起こします。また、このアニサキスはほとんどが人間の胃の中では生きられずに死んでしまうのですが、まれに胃の中で生息して人の胃や腸の壁を傷つけます。そうすると猛烈な痛みや吐き気を引き起こすことがあります。
アニサキスとアレルギーの関係
アニサキスによるアレルギーの場合は皮膚科で血液検査などをうけて特定することが出来ます。アニサキス自体は焼いたり熱を通すことで殺すことができますが、アレルギーの場合は生きていても死んでいても反応が出ます。
鯖アレルギーの症状
鯖を食べて、じんましんが出る方がいます。また、嘔吐や下痢などの消化器症状が起こることもあります。消化器症状の場合、アレルギーが原因なことも考えられますが、アニサキスによる腹痛等原因が複数考えられるので、適切な判断は難しいかもしれません。
アナフィラキシーショック
アレルギーが酷い場合では、呼吸困難や血圧低下等生死にかかわるアナフィラキシー反応を起こす場合があります。アナフィラキシーは急性で、全身に複数の臓器におこる重度なアレルギー症状で、鯖以外のどんなアレルギー物質でも起こり得る可能性があります。
検査方法
鯖アレルギーかどうかを確認する場合は、皮膚科に行って食べ物アレルギーの検査を受けることが出来ます。その際、血液検査によりアレルゲン物質を特定するようになります。また、病院で診断する際、問診がとても重要になってきます。鯖をいつ、どれくらいの量を食べたか、他にアレルギーを持っているかなど聞かれます。
鯖アレルギーは、重篤な症状に発展する危険性がある
いかがでしょうか?鯖アレルギーの原因は、鯖がつくるヒスタミンという成分なのか、鯖自体なのか、寄生虫であるアニサキスなのか、さまざまです。鯖アレルギーにより体調不良を起こす場合もありますが、単に鯖の鮮度が落ちていて、アレルギーではない可能性もあります。気になる方は、一度検査してもらいましょう。
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