ゼリー等に含まれるゼラチンにもアレルギーがあるのをご存じですか?
2016/04/17
mnkhome2015
スーパーでも手に入りやすく調理もしやすい安価な卵。食卓に並ぶことも多いのではないでしょうか?しかし、卵は3大アレルゲンの一つ、卵アレルギーとしても有名です。どうしてアレルギーが起こるの?アレルギーの症状は?!まずは卵アレルギーについて知ることから始めましょう!
食物アレルギーで特に多いのが3大アレルゲンの卵・牛乳・小麦です。
その中でも日本人に多いと言われているのが卵アレルギーで、アレルギーの40%は卵が原因とされています。
また、ほとんどが0から3歳の乳幼児に多くみられるアレルギーです。
アレルギーは特定の異物が体内に入ることで過剰に反応します。
乳幼児に多い理由...
・腸管粘膜が未発達
・消化酵素が十分に分泌されない
・害を見分ける免疫能力が低い
・十分な消化吸収ができないために異物と認識してしまう
ただし、子どもの食物アレルギーは成長とともに自然と改善したり、お医者様の指示で少しずつ食べる練習をしていけば食べられるようになることも多くあります。
卵のアレルギーの原因は、卵黄よりほとんどは卵白のタンパク成分にあります。
卵白にはオボアルブミン、オボムコイド、リゾチームなどのタンパク質が含まれています。
中でもオボムコイドは最もアレルゲンが強く、水に溶けやすく、通常の加熱をしても変わりにくいのが特徴です。
そのため、調理方法を変えたり、ハンバーグなどのつなぎに使ってもアレルギーが出やすいのが卵なのです。
とは言え、卵は加熱により状態が大きく変化するので、高温長時間であればあるほど、アレルギーは起こりにくくなります。
アレルギーの症状は大きく二つに分けられています。
卵などのアレルギー食品を食べてすぐに症状が現れる「即時型アレルギー」
数時間経過して症状が現れる「非即時型アレルギー」です。
即時型アレルギーに多くみられる症状
・蕁麻疹
・呼吸器症状(喘息、咳、鼻汁など)
・消化器症状(下痢、腹痛、嘔吐など)
特に多くみられる症状は、蕁麻疹です。
卵などの原因物質を食べると、数分後には顔から全身へと蕁麻疹が広がります。
特に危険なのが「アナフィラキシー」です!!
アナフィラキシーの特徴はアレルギーの症状が多臓器に現れるところです。
・呼吸困難
・顔のむくみ
・結膜の充血
・咽頭浮腫
・鼻閉
とにかく喉や鼻など外から酸素を取り入れる入り口が狭まり
呼吸ができなくなっていく状態です。
アナフィラキシーショックになるとさらに症状は重くなります。
・血圧低下
・頻脈
・チアノーゼ
・顔面蒼白
そのまま意識を失ってしまうこともあるのです。
アナフィラキシーは特にソバで起こりやすいと有名ですが、
卵で起こることもあるので十分に注意は必要です。
食物依存性運動誘発アナフィラキシーという言葉をご存知でしょうか?
これはお話ししてきたアナフィラキシーとは違い、
食後、すぐに運動をした場合に起こるアレルギーです。
症状も顕著ではないので気づきにくいのですが、少しでも喉がかゆいな、お腹の調子が悪いな、と感じたらすぐに対応しましょう。
非即時型アレルギーに多くみられる症状
・消化器症状(下痢、血便、便秘など)
・アトピー性皮膚炎の悪化
・湿疹
非即時型は、卵などのアレルギー食品を食べて、1日〜2日後に症状が現れます。
そのため、原因が卵だったのかどうかを判断するのが難しいことがあります。
卵を使った食品や加工品をいくつか紹介してみたいと思います!
・茶碗蒸し
・お好み焼き
・シューマイ
・ハンバーグ
・天ぷら など
・練り物(かまぼこやちくわなど)
・ハムやウインナー
・麺類(パスタ、ラーメンなど) など
・ホットケーキ
・食パンや菓子パン
・クッキーやビスケット
・アイスクリーム
・プリン など
・マヨネーズ
・タルタルソース
・ドレッシング など
この他にもまだまだたくさんの料理や加工品があります。
加工品をお店で買うときには、原材料を見て卵が入っていないかどうか確認したり、アレルギーの有無が○や△で表示されていることもあるので、しっかりチェックしましょう。
卵を使った料理は多く存在しますが、アレルギーには代わりの食材を上手に使いましょう。
例えば、子どもに人気のハンバーグを、卵を使わず豆腐ハンバーグにしてみたり、おやつのホットケーキを卵の代わりにヨーグルトを使ったりしてみましょう。
卵は主菜になることが多いので、魚や肉、大豆製品に置き換えても栄養もボリュームも満足ある料理にすることができます。
アレルギーは上手につきあうことが大切です!
卵アレルギーについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
おいしくて、調理もしやすく、メニューも豊富な卵!しかし、アレルギーを起こしてしまうと命の危険も起こりえます。
卵を魚や肉、大豆製品などに上手く置き換えて食事をおいしくいただきたいですね!
特に乳幼児の卵アレルギーは成長とともに改善していきますので、あまり神経質になりすぎずアレルギーと向き合っていきましょう!
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