ゼリー等に含まれるゼラチンにもアレルギーがあるのをご存じですか?
2016/04/17
mnkhome2015
甘酸っぱい野菜といえばトマトです。大好きだけど、トマトを食べると口の中がかゆくなったり、花粉症みたいに鼻水やくしゃみが出るという方はトマトアレルギーかもしれません。花粉症がある人は特に注意が必要だというトマトアレルギーの原因と症状などを紹介します。
「トマト嫌いな人は知っているけどトマトアレルギーの人は知らない・・・」という方多いのではないでしょうか?
でも実際は気づいていないだけで実は隠れトマトアレルギーの方も結構いるのかもしれません。
なぜなら、
【トマトアレルギーはトマトを加熱すると食べられるケースが多い】から
あまり気づかれることがなくて、単に「トマト嫌い」と判断されてしまっている・・・
それはちょっと怖いですよね。
ご自身がトマト嫌いなのか、本当はトマトアレルギーなのか確かめてみたくはありませんか?
まず1つ目の原因として考えられるのは、「口腔アレルギー症候群」です。これは、何らかの花粉にアレルギーを持つ方、いわゆる花粉症持ちの方が、その食物に含まれる似たようなたんぱく質を花粉物質だと勘違いして、花粉症のような症状や口腔内にアレルギー症状を引き起こしてしまうことです。
これは、花粉が持つ体がアレルゲンだと判断する成分の親戚のような似た成分が食物に含まれている場合に反応します。これは、アレルギーを持つ花粉の種類によって、「口腔アレルギー症候群」を起こす食物が変わってくるといわれています。トマトの場合は、「口腔アレルギー症候群」を引き起こす花粉が比較的多いのです。
例えば、スギ、ヒノキ、カモガヤ、イネなど、日本人がアレルギーを発症することの多い花粉には、トマトとの交差反応があり、「口腔アレルギー症候群」を発症しやすい組み合わせだといわれています。以上の花粉症がひどい方ほど、「トマトアレルギー」になるリスクが高いとされています。
さらに、トマト以外で交差反応が見られるといわれるのは、イネの場合は、メロン、スイカ、キウイ、オレンジで、カモガヤの場合は、メロンとスイカといわれています。
その他の花粉と食物では、ハンノキやシラカバだと桃やリンゴなど、ブタクサだとバナナやきゅうり、ヨモギだとニンジンやセロリなどで、「口腔アレルギー症候群」が確認されることもあるそうです。
日本人の場合はスギ花粉症の人が多いので、トマトに対する症状が出る方も比較的多いとされています。
そして2つ目の原因としてあげられるのは、「仮性アレルゲン」です。これは、食物に含まれる化学物質や、環境汚染で蓄積や残留してしまった化学物質などが原因でアレルギー反応と似たような症状を起こしてしまったり、アレルギーの症状を悪化させてしまうことです。
これは、食物に対しての直接的なアレルギー反応ではないといわれています。トマトによる「仮性アレルゲン」の原因物質で代表的なものは、「ヒスタミン」、「セロトニン」、「アセチルコリン」、「チラミン」、「サリチル酸化合物」などといわれています。
以上で挙げたような化学物質が体内に入った場合、アレルギー体質でない方にとっては、体に有益な働きをしてくれますが、アレルギー体質の方には、過剰に反応してしまいもともとのアレルギーを悪化させてしまったり、体調を崩してしまったりするので注意が必要といえます。
特に、まだ体の小さい子どもや、アレルギー体質が強い大人の方が過剰摂取するのは控えた方が良いのです。
これは、基本的には「口腔アレルギー症候群」の症状といえるでしょう。トマトを食べて、口腔内でアレルギー反応が起こってしまうことで、唇や舌が腫れたり、のどが腫れて少しかゆみを感じたり、イガイガしたりするします。
これは、花粉症でない方は「ヒスタミン」による「仮性アレルゲン」の症状と考えられます。これらの症状は、悪化すると食物が通った食道でも反応が起きて、炎症を起こしてしまったり、呼吸器系臓器でも腫れが起こり呼吸困難に陥ったりするリスクがあります。
花粉症がある方は、トマトを食べて「口腔アレルギー症候群」を起こすと、花粉症に似た症状を引き起こすので、くしゃみや鼻水が止まらないといったこともあります。
例えばスギ花粉がある場合、花粉症の季節にはなかなか気づかないかもしれません。ですが、特に季節でもないのにトマトを食べると花粉症のような症状が出るという方は「トマトアレルギー」を疑った方が良いでしょう。
特に毎年、スギ花粉の季節になるとひどい症状に悩まされる方は、特に注意が必要です。
蕁麻疹や湿疹が肌に見られる場合は、トマトに天然に含まれる化学物質、「ヒスタミン」や「サリチル酸化合物」が原因の「仮性アレルゲン」の症状かもしれません。
アレルギー物質に対して「ヒスタミン」は、体を守るように、炎症反応を起こすように促す物質です。すなわち、アレルゲンだと体が認識している物質が体内に入った場合に、体が反応して「ヒスタミン」が放出されるのです。
ですが、「仮性アレルゲン」の場合には通常のアレルギー反応の道を辿らず、トマトに含まれるヒスタミンが直接作用してアレルギー反応が起きてしまう現象で、蕁麻疹や湿疹が皮膚に現れてしまうのです。
さらに、「サリチル酸化合物」は、アレルギー症状を悪化させるリスクがあるので、アレルギー体質の方がトマトを食べた場合、「口腔アレルギー症候群」が原因の方や、「仮性アレルゲン」が原因の方の症状に対して反応して、蕁麻疹や湿疹を悪化させてしまう可能性があるのです。
これは、先述にもある通り、口や舌、のどなどの口腔内にアレルギー症状が起きた場合に、気管支なども腫れ上がったりすることで、呼吸困難に陥ってしまうこともあるのです。
さらに、トマトに含まれる「アセチルコリン」が、「仮性アレルゲン」による症状を起こすと、気管支ぜんそくや、自立神経の乱れが起きたりする可能性もあるのです。その他の物質は、「チラミン」が反応して起こる、頭痛や吐き気、動悸、血圧上昇などもあるのです。
トマトを食べて、息苦しくなったり、体調を崩したという方は、トマトの「仮性アレルゲン」によって、「トマトアレルギーを」引き起こしている可能性があるので、注意をしてください。
残念ながら、アレルギーは完治させることは大変難しいといえるでしょう。原因となる食物を控えて、症状が出ないように心掛けたりすることは可能ですが、一度その食物に対してのアレルギー反応が起こってしまうと、また起きるというリスクを常に抱えることになります。
例えば、花粉症との交差反応で「口腔アレルギー症候群」を発症している場合も、花粉症が軽減、あるいは完治しない限りは、トマトに対してのアレルギー反応が弱まるということも難しいと考えられるでしょう。
スギ花粉症の場合は、スギがない場所へ引っ越すと、もちろん花粉症の症状は出ませんので、花粉症が完治したと考えられるでしょうが、しばらくの間は、トマトの成分に対して反応して「口腔アレルギー症候群」を発症する場合も考えられます。
また、「仮性アレルゲン」による症状も、抗ヒスタミン剤などを使った対処療法で症状を抑えるしかないのが現状です。お子さんの場合は、成長と共に、アレルゲンを認識しづらくなったり、免疫力が高まることで、アレルギー症状が軽減したりする場合もありますが、成人の場合、一度発症したアレルギーを完治させることは大変難しいのです。
トマトに対してアレルギー症状を感じる人は、生のトマトはなるべく食べずに、加熱をして食べると症状が出にくいともいわれています。これは、赤ちゃんの離乳食に取り入れる際にも効果的な方法です。
特にトマトの場合は種を取り除いてしっかり加熱をすることで、「仮性アレルゲン」の原因となる化学物質が落ちるそうです。フレッシュなトマトをサラダにするのが好きな方はとても残念だと思いますが、パンに乗せて一緒にトーストしたり、トマト煮込みにしたり、パスタソースにしたりと、加熱してもトマトはおいしく食べられます!
アレルギーだからとあきらめずに、工夫して調理をすれば、トマトアレルギーと上手く付き合えると思います。ですが、体調が悪い時や、花粉が飛散している時期には、ひどくアレルギー症状が現れる危険性もあるので、注意が必要です。
トマトはおいしくてみずみずしくて、美容にも健康にも良い野菜です。鮮やかな赤色は、食卓を華やかに彩ってくれますが、アレルギー症状を起こしてしまうリスクもある野菜なのです。特に花粉症持ちの方や、アレルギー・アトピー体質の方の中には、「もしかして?」と悩んでいる方もいるかもしれません。
ですが、しっかりと診察を受けて、自分の症状を把握することで、トマトをおいしく食べ続けられるかもしれません。子供から大人まで、みんなにリスクがあるアレルギーだからこそ、上手に付き合って毎日おいしいご飯を食べていきたいですよね。
アレルギーは、時に命の危険をもたらすこともあります。少しでも不安がある方は、専門医の方に一度相談してみてください
この記事に関する記事
キーワードから記事を探す
Copyright© 運営事務局