乾物は戻し方が肝心!旨味たっぷり干し椎茸の戻し方をおさらいしよう
乾物にも色々ありますが、日常よく使う乾物の一つが干し椎茸。美味しいだしが出て和食や中華ではおなじみの食材です。干し椎茸の旨味を味わうためには戻し方が肝心。色々な戻し方がありますが、干し椎茸の旨味を存分に味わうにはどんな戻し方が大事なのか調べてみました。
日本でも古くから食用とされ、現在でも生産量の多いきのこ。これを干して乾燥させた干ししいたけは、日持ちしないしいたけを長期間保存できるようにするだけでなく、干すことでより風味が増す食材として、日本の食生活に欠かせない存在です。また、干すと栄養価も高まることが科学的にもわかってきています。
干し椎茸にすることで日持ちだけでなく、旨味がアップするんです。またカルシウムの吸収率もアップさせます。
乾燥椎茸のカロリーは2g(1個)で4kcalのカロリー。乾燥椎茸は100g換算で182kcalのカロリーで、80kcalあたりのグラム目安量は43.96g。炭水化物が多く1.27g、たんぱく質が0.39g、脂質が0.07gとなっており、ビタミン・ミネラルではビタミンDとパントテン酸の成分が高い。
干し椎茸にはビタミンDが多く含まれます。このビタミンDにはどんな栄養効果があるのでしょうか?
ビタミンDは、歯や骨を丈夫にするだけでなく、脳神経の発育にも欠かせない物質です。 成長期のお子さんには、毎日しいたけを食べさせてあげたいものです。
ビタミンDが不足すると、神経がイライラしたり、やる気がなくなったりしがちです。
その点、しいたけを常食していれば、神経を鎮静させることができ、精神が安定します。
その他、しいたけには、ビタミンB1,B2、C、アラニン、ロイシン、各種ミネラルが含まれています。
しかし ビタミンDは天日に干すことによって増えます。最近では天日干しの干し椎茸は、市販品ではなかなか手に入りません。
それで購入してから一度 天気の良い日に天日干しすると良いでしょう。
太陽の恵みで旨味も栄養も格段にアップするはずです。
せっかくの栄養、旨味たっぷり干し椎茸。戻し方を間違えると台無しになってしまいます。
正しい戻し方を覚えましょう。
干し椎茸の基本の戻し方 その①:水で戻す
干し椎茸の基本の戻し方その①は冷水での戻し方
その戻し方は簡単。
干し椎茸がひたひたになるように冷水に漬けて冷蔵庫で24時間以上。
この戻し方で干し椎茸を戻しておくと 使いたい時にすぐに使用できるのが嬉しいところ。
低温でゆっくりと戻すことで自然の甘みが強くなります。お勧めの戻し方です。
干し椎茸の基本の戻し方 その②:レンジを使う戻し方
せっかくの肉厚干し椎茸であれば是非冷水を使った戻し方をしたいですが、薄葉の干し椎茸で しかも時間がない!という時などはレンジでの戻し方も出来ます。
①まず 干し椎茸の軸部分をキッチンばさみなどで切り取り、さっと洗ってほこりを落とします。
②干し椎茸と同じくらいの分量の水を耐熱容器に入れてラップを密着させます。(傘の裏が水に浸るようにしてください)
③電子レンジの強で3分。その後、レンジから取出しラップをしたまま15分おいて自然に冷まします。
時間がない時の戻し方としては覚えておくと便利です。
干し椎茸の戻し方と言えばぬるま湯や熱湯をかけて置いておくという方も多いかもしれません。
しかし 高温のお湯、常温のお水でもどすと旨味の決め手となるリボ核酸が減ってしまいます。
時間をかけて冷水で戻す戻し方が一番 干し椎茸の旨味、香り、栄養を生かす方法と言えそうです。
基本の戻し方を覚えたら是非干し椎茸の含め煮をつくりましょう。
ふっくらとしてお出しがたっぷりの含め煮。刻んでちらしずしに混ぜ込んだり、うどんや素麺の具にしたりと常備しておくと便利な一品。
戻し汁と醤油、砂糖、酒でじっくりと煮含めます。
ザ・日本の味ともいえる切り干し大根と干し椎茸の煮物
基本の戻し方でふっくらと戻した干し椎茸のだしの旨味が存分に味わえます。
たくさん作って冷凍しておけばお弁当の一品にも大助かり!
しっかりと干し椎茸を戻したら、旨味たっぷりのだし汁を使って炊き込みご飯を作りましょう。
しみじみとした美味しさがありますね。
鶏手羽元と干し椎茸の八角煮
鶏手羽元のコクと旨味に干し椎茸のコクと旨味が合わさって ご飯がとまりません!
干し椎茸の戻し方をマスターしたら 中華料理の腕もレベルアップ間違い無し!?
干し椎茸の戻し方は色々あります。冷水を使った戻し方、レンジの戻し方を今回は調べました。戻し方で旨味も栄養も変わってきてしまうので是非正しい戻し方を覚えて、存分に干し椎茸を味わいましょう。