今が旬!冬の味覚王ふぐを食す!こいつぁ春から縁起がいいや~♪
2016/01/12
mtan1104
ふぐに毒があるのは皆さんご存知だと思いますが、いったいふぐの何処の部分に毒があるか詳しく知っていますか?全体に?一部に?今更聞けない「ふぐの毒」についての豆知識をご紹介いたします*これでこれから子供に書かれても大丈夫ですね!
1mgでマウスを1万匹も死亡させることが出来る猛毒「ふぐ毒」
1gでマウスを1万匹も死亡させることが出来る猛毒「ふぐ毒」一般にふぐ毒といえば「テトロドトキシン」のことです。今日までたくさんの研究がされ、その結果多くの事が解明されました。しかしまだふぐ毒に関しては研究途上にあります。
多年の研究やふぐ中毒防止活動の結果、ふぐ毒中毒は昔に比べてたいへん少なくなりましたが、ふぐ毒中毒は決してゼロになってはいません。毎年数人の方が命を落としていますし、そんな時はニュースで取り上げられたりしますので、ふぐが安全な魚だという事がなかなか浸透しないのです。
毒の強さの測定順を「マウスユニット(MU)」といいます。1MU/gという毒の単位はは、体重20gのハツカネズミを30分で死亡させる毒量を、1gあたりで表した毒力です。
人間の場合、ふぐ毒の最大致死量は1万MU/gとされており、毒の5段階分類で言えば5段階目の「猛毒」の位置になります。
ふぐ毒の主成分であるテトロドトキシンは300℃以上に加熱しても分解されません。ヒトの経口摂取による致死量は2–3mgで、これは青酸カリの850倍の毒性を持ちます。
フグは「フグ処理師」の免許を持った人しか処理できません。
テトロドトキシンふぐ毒研究の歴史は、中毒死が多発していた江戸時代から始まりました。
明治時代に入ってから本格的な研究が始まります。明治42(1909)年、田原良純は当時としてはかなり純度の高い毒素を抽出することに成功しました。それが「テトロドトキシン」です。
致死性が高いふぐ毒「テトロドトキシン」
ふぐ毒の症状の特徴は「麻痺」。くちびるから舌の先、指先に痺れを感じるのが特徴です。
時には嘔吐や頭痛で初期症状を訴えることもあります。それは食後まもなくから5時間以内、平均して2時間前後で発症します。
初期症状についで知覚障害、運動障害、言語障害、呼吸困難、血圧低下などが生じ、ついには呼吸停止によって死に至ります。死亡まで早い時には食後1時間30分から、およそ24時間以内に死亡する場合が多いようです。
しかし8時間を経過した後に症状が出た場合は軽症で、手当てを受ければ死に至る事はありません。
毒性が定まらないのがふぐ毒の特徴
ふぐには毒をもつ種類と持たない種類があります。また、有毒のふぐでも、肝臓を例に挙げると、とらふぐは強毒、くさふぐは猛毒、よとりふぐは無毒といったように種類によって異なります。
その他にも個体差や、部位、海域、季節などにもよって、毒力が変わったりします。
養殖のふぐは毒がない?少ない?
最近主流になりつつある養殖ふぐには毒がないとか、あっても微量であるとか言われています。このことと、ふぐ以外からもふぐ毒が見つかったことが、食物連鎖によって毒を生成するというという説の根拠になったのです。
餌の種類を変えて養殖すると、同じ種であってもフグ毒が少なかったり、全くない場合があることからこのように推定されていますが、いまだ解明には至っていません。
フグ料理は必ずフグ専門の調理師にお願いしましょう。
ふぐに猛毒があることは昔から知られています。ふぐは食べ物として魅力あるものですが、調理方法によっては命を落とすことがあることを忘れないでください。釣ってきたふぐや、もらったふぐを素人判断で調理することは、非常に危険です。
特に、卵巣、肝臓等の内臓は、ふぐの種類にかかわらず、絶対に食べてはいけません。
ふぐの調理には、正しい知識と技術が必要です。資格を持ったふぐ専門の調理師にお願いしましょう。
ふぐの毒について少しわかりましたでしょうか?
キモを食べるなら、死ぬ覚悟でってよく料理の先輩に言われましたが、本当に危険なのですね。
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