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妊婦の疑問「どうして妊婦は生卵がダメなの?」に答えます。

妊婦さんにはNGなことがたくさんあります。アルコールやカフェイン、市販の薬の服用、喫煙などはわかりやすいですが、なかには判断が難しいものもありますよね。その一つが生卵です。そこで今回は、生卵がダメなのかどうか?妊婦や胎児への影響についてご説明します。

妊婦が生卵NGな理由

生卵はダメ!と言われると余計に生卵が食べたくなる妊婦さんもいるのではないでしょうか?
そもそもどうして妊婦が生卵を食べてはいけないのか?誤って妊婦が生卵を食べてしまったら?
など生卵と妊婦との不安要素を取り除き穏やかな妊婦生活を楽しむために正しい知識をもっておきましょう。

生卵NGな理由その1 食中毒のリスク

生卵はサルモネラ菌を含んでいる可能性があります。サルモネラ菌を持っていた生卵を長期保存や常温保存すると菌が爆発的に増殖し、食中毒のリスクが高まります。生卵を冷蔵保存していればサルモネラ菌は増殖はしないので、冷蔵保存された新鮮な生卵なら食べる事もできます。
ですが食中毒を起こすリスクはゼロではありませんので、妊婦さんはなるべく生卵は控えた方が安心です。

妊婦が生卵NGな理由その2 赤ちゃんが卵アレルギーになる可能性?


妊婦が生卵を含む卵料理を食べ過ぎると、子供がアレルギーになるという話もありますが、これにはハッキリとした医学的な根拠はありません。
妊婦が卵をたくさん食べたからといって、子供がアレルギーになる確率が上がるということはないと言われていますが、一応サイトやコラムなどで調べてみました。

「妊婦が卵を毎日3個以上食べた場合、赤ちゃんが卵アレルギーになってしまう恐れがあります。」

この様にアレルギーと関係があると言っているサイトを参考にしても、極端に生卵などの卵料理を食べ過ぎなければ、神経質にならなくても良いようです。

ただし、妊婦自身が卵アレルギーを持っている場合、アレルゲンである卵を食べ過ぎるのは胎児にとっても良くないという指摘があるので注意が必要です。

サルモネラ菌とは?

サルモネラ菌とは?

サルモネラ菌とは、グラム陰性の腸内細菌科の一属(サルモネラ属)に属する細菌のことです。サルモネラ菌の主な生息場所は動物の小腸で、腸の細胞から腸間膜リンパ節へと移動し、そこで増殖してエンテロトキシンという毒素をまき散らします。細かいものまで含めると2,000以上の種類がありますが、臨床上問題となるのは、腸チフスあるいはパラチフスと呼ばれる消化器系の不調を引き起こす「チフス性サルモネラ」、および食中毒を引き起こす「食中毒性サルモネラ」です。

出典:http://foodpoisoning.e840.net

症状

感染すると次の様な症状が出ます。

激しい腹痛
吐き気
嘔吐
発熱

妊婦は普段よりも抵抗力が弱っているので他の人よりも重症化する場合もあるのでいつもより十分に注意しましょう。

妊婦が食中毒になってしまったら?

妊婦が感染してもそのまま直接胎児に影響があるわけではありませんので妊婦が誤って生卵を食べてしまったからといって大騒ぎするほどではありません。
ですが、妊婦が激しい下痢の症状が続くと子宮が収縮してしまい、切迫早産、流産などにつながってしまう可能性があります。

万が一妊婦さんに食中毒のおそれがある場合、又は体調がすぐれない場合は無理せずなるべく早めにかかりつけの産婦人科に相談しましょう。
生卵などを食べた場合はいつ、どのくらい食べたかを伝えると診察もスムーズになるかもしれません。

生卵じゃなく加熱した卵も妊婦は控えた方が良いの?

卵事体には、妊婦も赤ちゃんにも欠かせない栄養分であるたんぱく質がたくさん入っています。
なので生卵のままでは食べないなど摂取方法に注意して、赤ちゃんの為にも妊婦自身の健康のためにも食生活に上手に取り入れてバランスの良い食事を心がけましょう。

ちなみに生卵をそのまま食べるのは日本だけで他の国では生卵を食べる習慣事がないんです。それだけ日本の生卵の品質は良いのかもしれませんね。

生卵に付着しているサルモネラ菌は、1分以上、70℃の温度で加熱すると死滅しますので加熱調理なら安心して食べられます。
なので生卵ではなくしっかり火を通したゆで卵やオムレツなら問題ありません。
しっかり火を通したからといっても放置はよくありません、調理したものはなるべく2時間以内に食べるようにしてくださいね。

お腹の赤ちゃんを守れるのはママです。

以外に見落としがちな生卵が使われている食品もいくつかご紹介します。
「手作りマヨネーズ」「手作りシーザードレッシング」「カルボナーラ」「ティラミス」「手作りアイスクリーム」などにも生卵が使用されています。
実際にこれらの食品の生卵からのサルモネラによる食中毒が発生した事もあるそうなので妊婦の方は注意しましょう。

又、温泉卵については製造過程がさまざまなので全部大丈夫とは言えません。安心なのは自分で生卵から作る時にサルモネラ菌が死滅する方法で作るのが確実かもしれません。

ただでさえ悪阻など辛い時期もある妊婦生活ですが、可愛い我が子を守れるのは妊婦のあなたしかいないんです。

妊婦だからといって何でも過剰反応してダメダメと制限してストレスになってしまうのも妊婦には良くないので、正しい知識と余裕のある生活で新しい家族を向かい入れる準備を進めていきましょうね。

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