天然と養殖では変わってくる?うなぎの旬とうなぎのレシピをご紹介
2016/05/23
kuwaoro56
あの美味しいうなぎが食べられなくなる?稚魚の激減により、そんな危機がささやかれ始めています。絶滅危惧種という言葉を皆さんもお聞きになられたことがあると思います。うなぎの稚魚の絶滅。そんなことにならないようにちょっとだけ現状についてご一緒に調べてみましょう!
しらすうなぎ(うなぎの稚魚)は別名はりうなぎとも呼ばれています。稚魚は 全長5センチ前後の透明色をしており眼だけが黒く水面に浮いていてもなかなか気付きません。しらすうなぎ(うなぎの稚魚)はマリアナ海溝で親うなぎが産卵し黒潮にのり太平洋沿岸から川に入ってきます。季節的には春先の5月~6月が最も多いです。12月から4月くらいまで続きます。
日本でしらすうなぎ(うなぎの稚魚)の捕獲規制がなく誰でも捕獲できるようになっています。 よって乱獲が心配されておりワシントン条約で規制をかけることも検討されています。しらすうなぎ(うなぎの稚魚)は5割も減少しており、近い将来絶滅危惧種に指定されるかもしれない。全体の数が減少している理由として最も有力といわれているのは異常気象が原因といわれています。それとそもそも親が年々減っているので生まれてくるしらすうなぎ(うなぎの稚魚)も当然に減ると考えられる。
まず1つめの原因は、よく言われるように、うなぎの獲り過ぎ、乱獲ですね。
2つめの原因は、海洋環境の悪化で日本にやってくるしらすうなぎ(うなぎの稚魚)が減ったことです。ニホンウナギ産卵場所を含めて、うなぎの生態系は、まだ詳しく解明されていません。うなぎの産卵場所が分かったのもつい最近。2009年です。うなぎは、日本から2,500㎞も離れた太平洋のグアム沖で産卵することを、東京大学大気海洋研究所の塚本勝巳教授が突き止めました。うなぎの卵を発見したのは、塚本教授が世界で初めてといわれています。
塚本教授は、40年間にわたってうなぎの一生を調べてきた「世界的なウナギ博士」です。ニホンウナギは、マリアナ海溝沖で産卵。ふ化した稚魚は、北赤道海流に乗って西に向かい、黒潮とぶつかって日本近海にやってきます。黒潮に乗って、半年くらいかけて長旅の末、日本沿岸に辿り着くのです。遠い遠い海からやってくるのですね。ところが、近年、産卵場所の南下や海流の変化で、日本に辿り着けずに死んでしまううなぎの稚魚が増えているようです。
3つめの原因は、河川環境の悪化で、うなぎが親まで育たず、産卵数が減っていることです。東京大学農学生命科学研究科の海部健三・特任助教が、テレビの番組で次のような話をされていました。日本沿岸に辿り着いたうなぎの稚魚は、川の下流域で初期成長すると考えられています。川の下流域が若齢期に育つ場所なんですね。その後、一部は上流へ向かい親になるまで川で成長するものもいれば、川を下って河口や沿岸部で成長するものもいるそうです。
ところが、日本各地の河川に河口堰がつくられています。河口堰が邪魔して稚魚が川を遡れないことが指摘されています。本来、若齢期に育つ場所に辿り着くことができないのですね。こうして、日本まで辿り着いたしらすうなぎ(うなぎの稚魚)が親まで育たないことが、産卵の数が減り、しらすうなぎ(うなぎの稚魚)が減っている原因の1つとなっている可能性があると考えられています。
国際自然保護連合(IUCN)が6月12日、絶滅の恐れのある生物を対象とした「IUCNレッドリスト」改訂版に、ニホンウナギを掲載し、絶滅危惧種として指定しました。2014年は、うなぎ稚魚の漁獲量が数年ぶりに回復し、うなぎ蒲焼の値段も下がりそうという嬉しい報道があったばかりなのに、今度は、ニホンウナギが絶滅危惧種に指定されるという知らせです。将来的に、取引や漁獲を制限される可能性が高く、価格が高騰し、蒲焼で親しまれているうなぎが身近な魚でなくなるかもしれません。
絶滅危惧種に指定されたからといっても、ただちに消費や捕獲が禁止されることはありません。しかし、野生生物の国際取引を規制するワシントン条約で、IUCNレッドリストは規制対象を決める有力な資料になります。IUCNによって絶滅の危機にある種として指定されたことで、ワシントン条約で規制対象になる可能性が高まりました。
2016年の国際会議で、参加国から規制が提案されて、投票国の3分の2以上が賛成すると、商業目的の国際取引が禁止されるか、輸出国の許可が必要となります。商業目的の国際取引が禁止されると、食べることができるのは、国内で漁獲された稚魚を養殖したうなぎと、国内で捕獲された天然うなぎに限られるようになります。輸出国の許可の場合も、輸出国は漁獲が種の存在を悪化させないことなどを証明しなければならなくなります。
しらすうなぎ(うなぎの稚魚)の収穫量は平成24年1月現在で5割も減っています。 収穫量が下がると価格が高騰し相場は不安定になるのは間違いないです。 一般的なしらすうなぎ(うなぎの稚魚)の価格としては、1㎏で5000匹から5500匹くらいあり、「20万円から30万円」で取引きされており1匹40円から60円くらいが相場でしたが、24年1月現在は1㎏で5000匹から5500匹くらいあり、1匹40円から600円くらいするので「200万円から300万円」で取引きされており、これまでの価格に比べて10倍も値段があがっています。
この価格は急にこうなったのではなく毎年不漁が続いておりじわじわと上がって今現在の相場になっています。この価格高騰に伴いうなぎ専門店の料理屋さんでは「うな重並」を1人前3000円から4000円で提供するしかないので、休業や閉店するお店が相次いでいる。
ランチタイムで高価なうなぎが安く食べると宣伝して集客していたお店にはとても悪いニュースであるがこの現象は今後も続くと考えられ水産庁は何らかの対策が必要と考えては、関係団体を集め会議を開き捕獲規制をしなければいけないと判断した。 国内で消費されるうなぎは、稚魚のしらすうなぎ(うなぎの稚魚)を捕獲してそれから出荷できるまで大きくした養殖ものが殆どなので1人前3000円から4000円の 価格設定になってします。
自然界における個体数の減少、稚魚の減少にも直接繋がっており、養殖産業自身も打撃を受けつつある。そうした中での2010年、水産総合研究センターが人工孵化したうなぎの稚魚を親うなぎに成長させ、さらに次の世代の稚魚を誕生させるという完全養殖に世界で初めて成功したと発表。25万個余りの卵が生まれ、このうち75%が孵化したと報じており、先に述べた稚魚の漁獲高減少もあって、期待を集めている。だが、コスト面で課題が多く残されている。
2013年には、プランクトンの糞や死骸がうなぎの稚魚の餌となることが突き止められた。また、鶏卵やヤマメの精巣も餌になることが判明し、幼生は約9割が育つまでになった。しかし、2013年の現状ではしらすうなぎ(うなぎの稚魚)1匹にかかるコストは飼料代、設備投資、人件費、光熱費など1000円以下では無理だといわれている。水産庁は、完全養殖の商業化の目標年を2020年としている
いかがでしたでしょうか?ちょっと難しくて分かりにくいところもあったと思いますが、うなぎの稚魚が激減していること、そのためにうなぎの価格が高騰していること、卵の段階からの完全養殖が研究されていることなどは伝わりましたでしょうか?できれば土用の丑の日には美味しいうなぎが食べられるようであってほしいものです。
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